2015年秋。日本列島は空前のラグビーブームに見舞われている。楕円球界の話題が「Yahoo! トピックス」に複数上がることも多く、4年に1度のワールドカップで3勝を挙げた日本代表の選手は、ほぼ連日テレビに出ている。 ブームとは、「ある物が一時的に盛んになること」に過ぎない。競技の本質が1人ひとりの心にしみこむことで、このブームは文化に昇華する。 無差別級の格闘技であり、手を使えるフットボール。そんなラグビーという競技の本質は、「多様性」とか「許容」と表せそうだ。 古今東西、ものの本質を言葉にすると、どうしても小難しくなる。ただ、この「多様性」とか「許容」を考えさせる出来事があった。「誤審」問題である。 ラグビーに誤審はない? 統括団体のワールドラグビーが10月19日、いまもイングランドでおこなわれているワールドカップの準々決勝で「誤審」があったと認めたのだ。 当該のシーンは18日、トゥイッ