第3回 メタボに悩むビジネスパーソンはコーヒーを!――国立健康・栄養研究所 古野純典さんに聞く(前編) 2016/2/4 柳本操=ライター 「ALT」「AST」「γ-GTP」の3要素いずれにも効果あり 肝臓の状態を見る指標というと、γ-GTPの他に、AST、ALTの値も重要です。これらへの影響はあるのですか? 古野さん AST、ALTも改善します。私は、防衛医科大学校から九州大学に移ってから、コーヒーと生活習慣病の関係をより詳しく調べてみようと、福岡市東区の住民男女を対象に、コーヒー飲用と「ALT」「AST」「γ-GTP」という肝機能数値の関係を調べました。すると、「ALT」「AST」「γ-GTP」の3つの数値ともに、コーヒーの摂取量が多くなるほど低くなる傾向が確認できました。 コーヒーの摂取量が多くなると、ALT、AST、γ-GTPの3つの数値ともに低くなる傾向が確認された(九州大学福岡