胆道がんは、外科切除により根治が目指せる疾患だが、粘膜を表層進展することが特徴だ。これまでは、胆管内を直接観察可能な経口胆道鏡検査を用いて、白色光観察や狭帯域光観察が行われてきたが、病変範囲の診断は容易ではなかった。 経口胆道鏡のイメージ図 。胆道鏡を使用することで、胆管内の病変を直接視認することが可能となる。 こうした中、国立大学法人岡山大学 岡山大学病院(以下、岡山大学病院の研究グループは、胆道がんに対して行う経口胆道鏡検査において、AIを用いて白色光画像を疑似色素散布画像へと変換することで病変範囲を明瞭化し、胆道がんの内視鏡的範囲診断の精度向上に役立つ技術を、株式会社両備システムズと共同開発した。 この研究では、胆道がんに対する経口胆道鏡検査において、「Cycle GAN(Cycle-Consistent Generative Adversarial Networks)」と呼ばれるA