理化学研究所は2014年8月27日、丹羽仁史博士が行っているSTAP細胞の再現実験に関する中間報告を行う。 本記事は、その報告の前に書いている。中間報告がどのようなものになろうと、あるいは時が流れて最終報告がどのようなものになろうと、私の考えが変わることはないからだ。 STAP細胞があるかないか…多くの人たちの関心はそこにある。STAP細胞があれば、生命科学におけるエポックメイキングな成果となろう。当初の広報や報道が、再生医療に応用可能であると煽ったので、期待と希望を抱くのは当然だ。 しかし、STAP細胞に関する問題の核心は、STAP細胞の有無ではない。拙書「嘘と絶望の生命科学」(文春新書)で用いたたとえで説明したい。 よいたとえか分からないが、新しい説を提唱し、それをほかの科学者に認めてもらうことは、犯罪の容疑者を逮捕、起訴し有罪にすることに似ている。研究論文は、科学の歴史という法廷に提
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
理研CDB・笹井芳樹副センター長の自殺には、誰しもがショックを受けたに違いない。 笹井芳樹死す - Living, Loving, Thinking, Again(2014年8月5日)より 彼の死が事件の真相解明に大きなダメージを与えたことは否定できないだろう。〈死者に口なし〉をいいことに、真相解明を怠ったり、チープな陰謀理論を量産したりということは、あってはならないだろう。 その通りだと思う。笹井芳樹自殺の9日前のNHKスペシャルは、小保方晴子とともに笹井芳樹を厳しく指弾する内容だったが、研究不正を問う、ジャーナリズムとして当然の報道だった。 私は、2012年の「STAP細胞」米国仮出願の発明者に「笹井芳樹」の名前はなかった - kojitakenの日記(2014年4月13日)で、http://d.hatena.ne.jp/shamada/20140323(2014年3月23日)を参照し
STAP細胞の話題に関連して、東京大学の伊東乾先生が、以下のようなツイートをしていらっしゃいました。 そもそも、特許出願期間中と承認後の違いと、論文などの公刊に関するイロハからしてとんちんかんな話ばかり いまのもそうだけど よくまあこれだけ三百大言を、しかも僕みたいな人間にまで正面切って偽名で(笑)書いてくる(のがいましたよね少し前も。頭変ですよああいうの)。あほらし— Ken ITO 伊東 乾 (@itokenstein) April 21, 2014 特許出願中の内容について論文公刊する企業も個人も研究所もありません。逆に特許まわりが済まないので論文が出せず、人事その他で苦労している助教やポスドクがどれだけいるか。こうした情報こそ弁理士とかがきちんと解説すりゃ済む話で、報道には奮起してもらいたいと思うところです。— Ken ITO 伊東 乾 (@itokenstein) April
4月11 STAP細胞の「不正」とは何だったのか STAP細胞の騒動が世間を揺るがせています。特に4月9日、小保方晴子氏が久方ぶりに姿を表し、記者会見を行ったことで、騒ぎは最高潮に達した感があります。 本ブログではこの件に関し、今まで何も触れてきませんでした。専門外でもありますし、あまりよい話題でもないですし、筆者は他人の不正をあれこれ論評できるような偉い人間でもありません。 ただ、9日の会見を見て、「小保方氏の発言に納得した」「彼女の言うことを信じた」という人が多数派であったのには驚きました。ネットでのアンケートでもそうですし(※)、テレビ番組での調べでも、6〜7割の人が小保方氏を支持するとの結果が出ていました。これはずいぶんとずれが生じているかなと感じたので、思い切ってこの件について書いてみます。 (※)4月12日現在では投票結果が逆転し、「納得できなかった」が多数派となっているようで
笹井さんは見事に素人の記者を煙に巻きました。巧みに質問の趣旨をずらし、核心部への質問をかわしきったようです。 笹井さんと同門の大阪大学教授・近藤滋さんが今回の件を的確にずばっと斬っております。 笹井さんも近藤さんも京大大学院医学研究科で中西研と本庶研という極めて近い距離にいた旧知とのこと。 近藤滋さんの写真 笹井氏の会見。「自分はギフトオーサーであるから、責任を取るつもりはない」と言っているようにしか聞こえない。これは、研究者社会を成り立たせているルールを、根本から否定しているのではないだろうか? — 近藤滋 (@turingpattern) 2014, 4月 17 @jseita つまり、少なくとも最終段階では、十分すぎるほど主導的であったわけね。どう考えても責任から免れるとは思えんけどね。記者相手だから煙に巻けた、というところかな? — 近藤滋 (@turingpattern) 201
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く