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2017年11月4日のブックマーク (7件)

  • [書評]『戦争の大問題』 - 木村剛久|論座アーカイブ

    戦争をしてはいけない 戦争について考えなければならない。 できることなら考えたくない問題かもしれない。だが、連日のように北朝鮮のミサイル脅威や中国の海洋進出が報じられ、これにたいし集団的自衛権や「共謀罪」の適用、憲法改正への準備が着々と進行するなかで、その行き着く先の最悪の事態、すなわち戦争の悪夢が頭をよぎるのは、いたしかたないことだ。 『戦争の大問題——それでも戦争を選ぶのか。』(丹羽宇一郎 著 東洋経済新報社) 書は不安や恐怖、怒りといった感情をひとまずおいて、戦争という大問題を冷静に考えようとするものだ。最初に「戦争を知らずに戦争して他国を懲らしめよという意見はまったく尊重に値しない」と著者は宣言する。 著者は名うての国際ビジネスマンとして伊藤忠商事を率い、2010年から12年まで中国大使を務めた人物である。その丹羽氏が日の平和と防衛に、いま大きな危惧をいだいている。 冒頭にこん

    [書評]『戦争の大問題』 - 木村剛久|論座アーカイブ
  • [書評]『忘れられた皇軍兵士たち』 - 西 浩孝|論座アーカイブ

    「皇軍」は人間をどのように扱ったのか 樋口健二の著書に、『売れない写真家になるには』(八月書館、1983年)というのがある。四日市公害、旧日軍毒ガス製造工廠・大久野島(広島県竹原市)、そして原発被曝労働者。これらはそれぞれ『四日市』(六月社書房、1972年)、『毒ガス島――大久野島毒ガス棄民の戦後』(三一書房、1983年)、『原発 1973年-1995年』(同、1996年)などの写真集にまとめられているが、まこと「売れない」テーマで撮り続け、写真家としてまた生活者として、辛酸を嘗めてきたと言ってよいだろう。 しかし、日列島を歩き回り、長い時間をかけて社会の暗部を「見て、見て、見続ける」ことによって、樋口健二の仕事はまぎれもなく歴史に残るものになった。書もそのひとつである。 『忘れられた皇軍兵士たち』(樋口健二 著・写真 こぶし書房) 日がGNP世界第2位の華々しい経済成長を遂げつつ

    [書評]『忘れられた皇軍兵士たち』 - 西 浩孝|論座アーカイブ
  • K・ギルバート氏の本で心地よくなってはならない - 福嶋聡|論座アーカイブ

    K・ギルバート氏ので心地よくなってはならない 「日は素晴らしい」と快感を覚えるより、そこに「他山の石」を見るべきなのだ 福嶋聡 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 中国韓国の非道の原因とは? ケント・ギルバートの『儒教に支配された中国人と朝鮮人の悲劇』(講談社+α新書)が、売れている。今年(2017年)2月に刊行され、私が持っている6月1日付で16刷、帯には「30万部突破」とある(その後、40万部を突破したという)。 このは、「嫌韓嫌中」である。「悲劇」と銘打っているが、決して中国人や韓国人を慮って書かれたものではなく、現在の中国韓国がいかに非道の国で、それによって日や世界が大変な迷惑を蒙っているということを訴えるだからだ。 このの「新しい」点を敢えて挙げれば、両国の非道の原因を、儒教の支配に特定していることである。中国は、マルクスの共同体(アソシエーション)の理念から

    K・ギルバート氏の本で心地よくなってはならない - 福嶋聡|論座アーカイブ
  • ケント・ギルバートの中韓ヘイト本がひどい!「禽獣以下」「病的」など民族差別連発、出版元の講談社の責任は? - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

    ケント・ギルバートの中韓ヘイトがひどい!「禽獣以下」「病的」など民族差別連発、出版元の講談社の責任は? 3年ぐらい前から“ネトウヨ文化人”として復活を果たしたケント・ギルバート氏。そのケント氏の著書が、いま、売れまくっているらしい。今年2月に講談社から刊行された『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』なるだ。 帯には「21世紀の『菊と刀』…全く新しい「日人論」です!」などという惹句が踊っているが、そのタイトルにあるのはなぜか「中国人」と「韓国人」の文字。イヤ〜な予感しかしないが、このが30万部に迫る勢いだというので、とりあえず買って読んでみたわけである。 予感は的中した。まず前書きでケント氏はこう宣言する。 〈物事に対する考え方や捉え方が、日人と中国人、そして韓国人とは、根から、正反対といっていいほど違います。そして、その違いの根源が「儒教」にあると、私は考えています。 最近の

    ケント・ギルバートの中韓ヘイト本がひどい!「禽獣以下」「病的」など民族差別連発、出版元の講談社の責任は? - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
  • K・ギルバートの中韓ヘイト本に版元の講談社内でも批判の声! 組合報に「まさかこんな差別煽動本が」「目の前が真っ暗になる絶望」 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

    K・ギルバートの中韓ヘイトに版元の講談社内でも批判の声! 組合報に「まさかこんな差別煽動が」「目の前が真っ暗になる絶望」 先日、サイトでは、ケント・ギルバート氏のベストセラー『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』(講談社)の実態が中国人や韓国人への憎悪を煽る悪質なヘイトであることを指摘し、版元である講談社が老舗の出版業界最大手であるにもかかわらず“ヘイトビジネス”に手を染めたことを批判、「もはやこの国の出版文化は末期的と言うしかない」と断じた(https://lite-ra.com/2017/06/post-3254.html)。 ところが、この国籍や民族でひとくくりにして〈「禽獣以下」の社会道徳や公共心しか持たない〉〈彼らは息をするように嘘をつきます〉〈自尊心を保つためには、平気で嘘をつくのが韓国人〉〈その病的なレベルについていえば、韓国人が世界一〉などとひたすら悪罵を連ねる

    K・ギルバートの中韓ヘイト本に版元の講談社内でも批判の声! 組合報に「まさかこんな差別煽動本が」「目の前が真っ暗になる絶望」 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
  • 日産に放たれたカルソニック砲の衝撃

    9月29日に明るみに出た日産自動車による無資格検査問題。現在、外部有識者で構成された第三者委員会によって社内調査が行われている。同じ問題が、スバルでも発生していた事実が明らかになり、神戸製鋼所で発生した問題と合わせ、日におけるものづくりの信頼性が揺らいでいる。今回の大手企業で発生した不祥事は、これまでサプライヤーに対して「サプライチェーンを止めるな」と管理を強いてきたにもかかわらず、自らがサプライチェーンを断絶させてしまった事態だ。 日産自動車では、無資格検査問題が明るみに出た後も一部工場で不正が継続した。事態を重く見て国内向けの自動車の出荷を停止し、事実関係の究明と再発防止の徹底を図った。10月30日時点で、自動車出荷再開のめどは立っていない。 そんな中、26日には自動車部品大手のカルソニックカンセイが、日産自動車の出荷停止の影響によって発生した、追浜工場の生産停止に伴う費用請求の検討

    日産に放たれたカルソニック砲の衝撃
  • 投票前日のNHK選挙特集への違和感(水島宏明) - 個人 - Yahoo!ニュース

    総選挙前日のNHK番組に感じた「不自然さ」と「違和感」 先週末に成城大学を会場として行われた日マス・コミュニケーション学会(マスコミ学会)では、急に行われて自民党の圧勝という結果になった衆議院選挙が多くの研究者たちの話題になった。 そのなかで何人かの研究者が悪い意味で話題に上った選挙関連番組がある。 それは10月21日(土)午後9時からNHK総合テレビで放送された 「衆院選特集『党首奮戦〜密着 12日間の熱戦〜』という1時間10分間の番組だ。 研究者になる前はテレビ局で働いた経験がある大学教授たちが首をひねっていた。「投票の前日にあそこまで各党の露出で差があっていいものか?」「もし民放だったら、と考えるとアウトだ。放送できない」「公共放送としてのあり方をNHKはどう考えているのだろう?」。日頃、メディアを研究し、新聞やテレビなどの報道をチェックしている人たちが違和感を持った放送だったこと

    投票前日のNHK選挙特集への違和感(水島宏明) - 個人 - Yahoo!ニュース