トランプ大統領はアーパイオ氏を恩赦する理由について、次のように説明した。今年85歳のアーパイオ氏は、18歳で軍人となり、保安官時代を含めて50年以上、犯罪や不法移民の摘発など公共のために働き、米国民に尽くしてきた愛国者であり、大統領恩赦に十分に値する人物だ、と。 シャーロッツビル事件での名誉挽回 その恩赦の3日前の22日、トランプ大統領はアリゾナ州フェニックスで行われた支持者向けの集会で演説した。その演説は全米に中継された。実は、アーパイオ氏の恩赦はその演説の中でなされると思われていた。しかし、トランプ氏は「今日はしない」とわざわざ断り、恩赦の可能性を留保し、聴衆を戦略的に落胆させていた。 そして、3日後の夜に正式に恩赦したのだが、そのタイミングは、強烈なハリケーン「ハービー」が米南部テキサスに上陸したときと重なった。 トランプ大統領に批判的な民主党議員の一人は「ハリケーン上陸を全米が心配