『朝日新聞記者のネット情報活用術』の著者として、大学や企業などで講演をする機会があるが、先週はついに同業他社である毎日新聞社のソーシャルメディアの勉強会で講師役をやらせてもらった。 今、企業、学校を問わず、関係者を悩ませているのが、パソコンやスマートフォンを使ってみんながメディアになる時代の、情報の受けとめ方や発信の仕方といったノウハウの共有と実践だ。
ソーシャルメディアが私たちの日常生活に浸透していくにつれ、「人とつながる」という行為そのものについて改めて考えさせられる今日このごろ。「フェイスブック疲れ」「ソーシャルデトックス」などという言葉が造られるところを見ても、ソーシャルメディアを使った現状のコミュニケーションのあり方にフラストレーションを感じている人は少なくないようだ。 「情報のリンクを勝手につないでしまうのは、非常に危険な行為」と指摘する情報社会学者 公文俊平先生。前2回に続く今回の対談では、「ネットワーク化された個人にとって生きやすい社会をつくる」というテーマを考えてみたい。 トランスペアレンシーなんて必要ない 武田 先日、アメリカ、インド、オランダの30~40代の男女を対象に、フェイスブックの利用実態について国際調査をかけました。 公文俊平(くもん・しゅんぺい) 多摩大学情報社会学研究所所長/多摩大学教授。1935年高知県
20代のころ、自分のずっと上の先輩たちが35歳過ぎくらいにパフォーマンスが落ちていったのを不思議に思っていた。 そして、30歳を超えたとき、いままで一緒に頑張ってきた先輩達が35歳を超えたあたりで突然やる気をなくしていった。 いったい何が起こっているんだ? 35歳にいったいなにがある? 謎は解けないまま、私も37歳になっていた。 すっかり気力が無い。まったく仕事のモチベーションが沸かない。 自分がなってみて謎が解けた。 でも答えは教えな~い。
テクノロジーに支えられた「ネットワーク社会」というと、みんなが平等につながっていくようなイメージを思い浮かべがちだが、実際にはそうはならない。ツイッターにしても、多くのフォロワーを持つのは少数の著名人で、一般の人にはなかなかフォロワーが集まらないものだ。一部にアテンションが集中するのはどこか不公平だと感じる人もいるかもしれない。 だがちょっと待ってほしい。「どれくらいつながっているか?」という量的な捉え方だけでなく、「どのようにつながっているか?」という質的な捉え方も必要ではないだろうか?情報社会学者 公文俊平先生を迎えての対談は、ネットワークというものについても鋭く斬り込んでいく。 日本はハイペースで近代化を進めてきた 公文 近代化の過程の「国家化」「産業化」「情報化」という流れ(前編記事内、「近代化の三局面」の解説を参照)は、西洋もアジアも共通しているのですが、ヨーロッパと日本で一つ違
【公文俊平氏×武田隆氏対談】(前編) 2050年のソーシャルメディア。 公文俊平のS字波に映る未来とは…? 近代化で個人のあり方が変わってきた 公文 個人のあり方も、産業化局面から情報化局面に移行するにしたがって変わってきていますよね。産業化の局面では、個人というのは中心にしっかりとした自我のコアがあって、自分で合理的に考えて意思決定をするものだと考えられていました。 武田 マイホームを持つのが当たり前、といった価値観とも近いかもしれませんね。 公文 はい。ところが情報社会の個人は、ネットワーク化されていて、中心にコアなんかないんです。仏教徒でもあり、起業家でもあり、父親でもあり、夫でもある。そういう属性をそれぞれのネットワークで持っていて、重なったところが「私」なんです。自分一人で決めているつもりでも、実は周囲の人から大きな影響を受けているのです。 武田 すべてはネットワークでできている
【公文俊平氏×武田隆氏対談】(前編) 2050年のソーシャルメディア。 公文俊平のS字波に映る未来とは…? 昨年から始まったこの連載も、気づけば20回を超すロング企画となりました。今回から連載名を「ソーシャルメディア進化論2013」と改め、ひきつづきエイベック研究所 武田隆氏をホスト役に多彩な顔ぶれのゲストをお招きしてお送りしていきます。 2013年最初のゲストは、情報社会学者の公文俊平先生。先生が提唱する「S字波」を現在の社会にあてはめてみると、この先何十年かのうちに私たちの環境がどのように変化していくかを見通すことができるという。さて、その“水晶玉”に映し出される未来の社会のカタチとは……? 社会はS字のかたちで変化する 武田 公文先生は、2004年に出版された『情報社会学序説』のなかで、ソーシャルメディアの世界的流行を見事に予言されていますね。 先生は社会の変化を、S字のかたちをした
ブラック企業は、日本経済が過去10年間で生み出した最大のイノベーションです。その“功績”は、最低賃金とサービス残業で正社員を徹底的に使い倒し、アルバイトを雇うよりも大幅に人件費を節約して驚くような低価格を実現したことです。 もちろん、サービス残業は労働基準法に照らせば完全に違法です。それではなぜ、こんな法律違反が「法治国家」であるはずの日本で“放置”されているのでしょうか? ところで、法はあらゆる人間関係を平等に規制するわけではありません。 店先のお菓子を勝手に取って食べれば万引きですが、友だちのお菓子ならいたずらです。法は人間関係が疎遠なほど強い影響力を持ち、近しくなるにつれて効力を失い、家庭内では民法や刑法が問題になることは(ふつうは)ありません。ここに、日本の会社の遵法意識がきわめて低い理由があります。 日本では、会社は“イエ”と同じで、経営者と従業員(正社員)は運命共同体だと考えら
中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史 作者: 與那覇潤出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/11/19メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 193回この商品を含むブログ (113件) を見る この本は最近店頭に並んだばかりだが、早速ネットなど多くの人が感想を論じている話題の書である。古代以来の日本の歴史を「中国化」と「脱中国化=江戸化」という二つの異なる統治原理の間を揺れ動きながら形成されてきたものとして捉えつつ、現代の政治・経済的な混迷を世界が「中国化」する中で日本がうまく対応できないところにあると診断する、明確な視点に貫かれた刺激的な日本社会論ということになるだろうか。 本書で使われている「中国化」とは、具体的には貴族の特権を廃し皇帝一元支配が確立した宋朝中国の統治原理を一般化した概念を指す。それは、権威と権力の一致、政治と道徳の一体化、社会的地位の一貫性、経済
世界的な俳優・渡辺謙の不倫疑惑 まずなにより、渡辺謙は超ハイスペックな人間である よくぞ報じてくれた週刊文春 渡辺謙との共同社会貢献 浮気=裏切り行為という誤った解釈 そもそも、浮気や不倫がなぜ裏切り行為に繋がるのか? 自分の行為を棚上げして、他人の幸せを奪うのは辞めよう 関連記事・浮気や不倫は人間の幸福、文化 世界的な俳優・渡辺謙の不倫疑惑 我々ライターの師匠である、センテンススプリングこと週刊文春が、3月30日に売り出した雑誌の中で、渡辺謙と一般女性の不倫を発表した。 bunshun.jp お相手は、高級クラブの元ホステス(36歳)で、田中みな実アナウンサー似ということだ。 容姿レベルも高く、ホステス御用達の男性狩りフェロモンを撒き散らしていたことは容易く想像出来る。 これほどクオリティの高い女性と火遊び出来るならば、その後に問題が起きようと構わないという思考になるのは頷ける。 まずな
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