時々、昔の実践記録を読んだりする。といっても自分がやったものではなく、他の人がやった実践の記録で、数十年前のもの。そういうものを読みながら思うのは、「迫っていく学び」がとても重要だということ。 今、学力の低下なんてことがよく言われる。そして、基礎学力重視ということが言われる。その中でものすごく減っているのは、「迫っていく学び」だ。 今の子どもたちは、この言葉の意味はこうで、この公式はこれでという「知識」は結構持っている。そして、そういうものを学ぶ時間はたっぷりと用意されている。でも、問題の核心や本質に迫っていくような学びのための時間は少ない。あったとしても表面の部分をさらっと流して終わるようなものが多い。 例えば、総合的な学習の時間に特徴的にそういうのが現れる。総合的な学習の時間で「福祉」について学ぶというとき、福祉施設を訪問して何かやって感想をまとめて終わるというようなことがある。子ども