元来、オタク界隈では「ショタ」と呼ばれる幼年男子や「ふたなり」と呼ばれる両性具有のキャラクターがときどき登場し、少数ながらもコアなファンを獲得してきた歴史がある。しかし、それらが極端にメジャー化することは殆ど無かったし、「中身は男子だけど女装して美少女になっている」というキャラクターも比較的マイナーな部類に属していた*1。 ところが2005年頃からか、「中身は男子だけど女装した美少女」という属性のキャラクターがおおっぴらに支持を集めるようになり、オタク向けの女装テキストブックを書店で見かけるようにもなってきた。かなり人気のあるコンテンツにもいわゆる「男の娘」が登場し、ほとんど抵抗感なく支持されている状況は、かつての「ニッチな嗜好としての女装男子」の時代とは一線を画している。「萌え」の流行がいつも遅れて流入するアーケードシューティングゲーム界隈にまで「男の娘」が登場するようになったのをみるに