【北京=早坂礼子】温家宝中国首相は13日、北京市内で米倉弘昌日本経団連会長を団長とする経団連の訪中団と会談し、東日本大震災に触れ、「21日から東京で開かれる日中韓首脳会談の際に私は日本の被災地にお見舞いに行きます」と言明した。温首相はまた「日本人は大きな自然災害に直面しているが、中国人民は皆、自分のことのように感じている」と話した。 温首相は被災地慰問で震災被災地との連携や日中友好を強調するとみられる。慰問先は言及しなかったが、震災の際、宮城県女川町で中国人研修生を避難させた後、行方不明になった佐藤充さんのことが中国国内で大きく報道されており、同地を訪問する可能性が高い。