僕が広告代理店に入社した1991年には、マーケティングの教科書のようなものを薦められ、その中で4つのP (Product、Price、Place、Promotion)なるものなどを勉強した。この5つ目のP:Processを加えることは4つのPのパラダイムでは確かに重要に思えるが、そのもともとの4つのPは終わりを迎えつつあるのではないかという思いを強くしている。 その理由の一つ目は、開発者、販売者(=企業)と消費者という線がますますぼやけていること。ソフトに見られるベータ製品やシェアウェア、フリーウェア、プラグイン。LinuxやFirefoxに見られるオープンソースではその傾向が顕著だし、今この傾向は他の業種にも広がりつつあるし、Productはますますユーザーの意見を反映して変化していくインタラクティブなものになりつつある。あるいはカスタマイズされたものになっている。 そして、Promot