マネジメントイニシアチブ時代に向けて――今回から7つの提言について順次、解説していく。今回は「提言1」として、「なぜ組織はITに投資するのかを問え」がテーマ。 IT投資の対象を4つの領域で考える 経営者のIT活用に対する意識は、4、5年の間に大きく変化してきている。IT投資を行うための主な目的として、かつては業務の効率化、情報活用化支援を挙げる経営者が多かった。それが、業務プロセスの標準化支援を経て、情報・プロセスの統合支援、経営管理機能の強化支援へと変遷しつつある。ところが意識は変わりつつあるものの、実際の具体的な投資となると、依然として既存システムの運用にIT投資の大方を費やされている。ITの戦略的活用が叫ばれながらも、IT投資の最適化は実現できていないのではなかろうか。それはIT投資が適正かどうか検証する視点を欠いてしまっていることが大きな理由である。そこで、組織はなぜITに投資する
![提言1:なぜ組織はITに投資するのかを問え](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/329c7334208f80e6bc2bac931b0b928efc1efc3c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F0606%2F07%2Fl_teigen1.jpg)