毎年この時期になると「筆まめ」のバージョンアップのお知らせがダイレクトメールで届きます。毎回、機能強化ポイントをアピールした内容となっていますが、最初に筆まめを購入してから6年間、私は一度もバージョンアップをしたことはありません。「バージョンアップ」で儲けるというビジネスモデルを発明したのはマイクロソフトではないかと思っているのですが、このモデルに乗って商売をしている多くのソフトウェアベンダーは、一種のジレンマを常に抱えながらいかにして顧客にバージョンアップしてもらうか (そして、それにともなうバージョンアップライセンス料を頂戴するか) について終わることのない努力を続けています。 ひとたびソフトウェア製品を世に出したならば、顧客は品質向上を求め、製品提供者であるソフトウェアベンダーはそれに対応する義務を負うのが一般的です。バグのないソフトウェアは事実上存在しませんから、不具合対応は続きま