ドル円レートが100円/ドルを割り込みました。 世の中「大変だぁ!」と、合唱しています。 確かに、好ましくはない経済状態ですよね。 けれど、市場は事象のネガティブ面ばかりを拾っているように思います。 ドルの経済価値が下がるのは当然です。 中央銀行による利下げ、そして、資金供給は、米国という会計単位で見れば、「何の経済価値の増大にもなっていないところで、政策的に通貨をたくさん発行、または、借り易くしている」というわけですから、企業の株式に置き換えれば「株式分割」みたいなものです。 経済価値に変化がないところで、ドル通貨の流通が増えるわけですから、当然ながら1ドルあたりの経済価値は下落します。したがって、ドルは他の通貨に対して売られ、安くなります。 日本の場合を考えて見ましょう・・・ 1、円高 確かに「輸入 < 輸出」の日本では、円安の方が都合がよいです。 けれど、(対ドルの)円高は、輸出企業