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ブックマーク / shimizu.typepad.com (13)

  • 新原浩朗「日本の優秀企業研究」

    Business Value of IT, Future of business/companies/workers, Ability to innovate. 誤解を恐れずに敢えて言えば、このは、日の"Good to Great" である。 まず、フレームワークがかなり似ている。「日の優秀企業研究」とGood to Greatは、それぞれ日米で15年間以上株式市場の平均を上回るパフォーマンスをあげ続けた企業に共通して見られる特徴、そうでない企業には見られなかった特徴を分析したものだという点だ。 それから、導き出された優秀企業の「6つの条件」のうち、3つが非常に似ており、加えてあと1つは明示的ではないが十分同じメッセージを感じることができた。具体的に言うと、 Confront the Brutal Facts = 危機をもって企業のチャンスに転化すること Hedgehog Conce

  • "Platform Leadership"

    Business Value of IT, Future of business/companies/workers, Ability to innovate. このはとても面白かった。今日のIT業界リーダー企業がどのように今日のリーダーシップを確立したのかが分析されている(Intel, Microsoft, Cisco、あとPalmやNTTドコモも少し)。産業史としてもまとまっているので、IT・ハイテク業界で働く人は一度読んでおいて損はないと思う。 面白かったのだが、あえて難を言うと、このに出てくる事例は、どれも「元々市場シェアが大きかった会社が自社のビジネス基盤を更に強化するために何をしたか」ばかりで、どうすれば市場シェアリーダーになれるかは書かれていない。そして、「成功した会社はこうでした」とは書かれているが、それが当にKFSだったのかどうかについての検証は少ない。同一業界内で

  • Built To Last

    題名は知っているし、聞きかじって内容も何となく知っているが、実は読んだことがないという感じでしたが、遂にNY旅行帰りに読みました(飛行機の移動が長く時間があったので、空港の屋で見つけて思わず購入)。BusinessWeekのビジネスベストセラーリストに6年連続ランクインしたそうです。 このがユニークだな、と思ったのは、 ビジョナリーな会社を選ぶのに、Fortune 500とInc 500から、製造業/サービス業/公開/非公開などの偏りがでないようにCEOを700人サンプリングして、その人達に「ビジョナリーだと思う会社を5つ挙げてください」とアンケートを取ったところ(調査方法) 単にビジョナリーな会社18社(金メダリスト)を調べるだけでなく、同時代に設立され、当時は同じような事業内容だった会社(銀・銅メダリスト)との比較を行なったところ 会社の歴史全部を振り返ったところ(In Sea

  • 小熊英二「単一民族神話の起源」

  • 沼上幹「組織戦略の考え方」

    Business Value of IT, Future of business/companies/workers, Ability to innovate. 沼上幹「組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために」 この方のお名前はよく見掛けていたのですが著書を読んだのは初めてです。 なので、他のについては分かりませんが、(私にとっては)読み易い文体でした。表現が平易かつシンプルで力強さがあり、たとえがありふれていないのに納得感が高かったです。まぁ、何より、内容に対して「あるある」度が高かったからなのでしょう。 まず目次だけ読んでも「おぉ!」と読みたくなること請け合い(私はそうでした)なのでとりあえず目次と、各章の簡単なまとめ(私のメモですが)を付けます。 ◆目次と各章のサマリ 第1章 組織設計の基は官僚制 「官僚制」という言葉はどうも最近世間では旗色が悪いネガティブなイメージで語られ

  • マイケル・クスマノ「サービス・イノベーションの重要性」

    Business Value of IT, Future of business/companies/workers, Ability to innovate. 一橋大学イノベーション研究センター創設10周年記念国際シンポジウム 「イノベーション研究のフロンティア-日の国際競争力構築に向けて」に参加して来ました。 このブログをご覧になった方には、一目瞭然かもしれませんが、「ソフトウェア産業」「イノベーション」「日の国際競争力」は、三度の飯の次ぐらいの私の大好物です。なので、今日のセッションはいずれも面白くて、終日興奮しまくりでした。いや~、こんな充実したカンファレンスが無料とは、何て太っ腹なんだ!>一橋大学&日経新聞 しかも、クスマノ教授の著書、とりわけ「ソフトウエア企業の競争戦略」「プラットフォーム・リーダーシップ」は私の座右の書。もう、教授の話が生で聴けて、直接質問させていただいて

  • なぜいつもITプロジェクトは失敗するのか?

    Business Value of IT, Future of business/companies/workers, Ability to innovate. 2005年に米国で遂行されたITプロジェクト17万件のうち、機能、予算、期間等が当初の想定内に収まったものは16%であり、日でも、「企業IT動向調査2006」(社団法人 日情報システム・ユーザー協会)によると、システムの仕上がりに満足と回答したユーザーは10%前後だったそうである。(出典:プロジェクトが失敗するのは当たり前?!@IT情報マネジメント) また、私個人がザッと調べてみたところ、よく「ITプロジェクトの成功・失敗確率」の英語文献で引用されているのは、ITプロジェクトの遂行度合いを10年以上に渡って調査しているStandish GroupのCHAOS Reportのようだ。これの2004年度版(調査対象は4万案件)によ

  • ナレッジワーカーの生産性を低下させるもの

    ※他サイトでリンクを貼っていただいたのを機に改めて読み返すと、分かりづらかったので、若干補足・修正しました。ちなみに、私が「へ~」と思ったIDCの調査レポートは2003年に発行されたものですが、最近行なわれたAccentureによる調査でも、状況は全然改善していないことが分かりました。エンタープライズサーチやナレッジマネジメントにはイノベーションはないのでしょうか。うむむむ。(2007/1/11) "Enterprise Search Technology: Information Disasters and the High Cost of Not Finding Information" (Portals Magazine, Dec 2003) ちょっと古い雑誌ですが、興味深いデータがありますので紹介します。 IDC, Working Council of CIO's、AIIM、For

    ナレッジワーカーの生産性を低下させるもの
  • 書評:日本経済 競争力の構想―スピード時代に挑むモジュール化戦略

    Business Value of IT, Future of business/companies/workers, Ability to innovate. マイケル・ポーターの「日の競争戦略 (Can Japan Compete?)」の要旨を一言でまとめると、日企業には戦略がない、国際競争力がない。ということだと思う。(一部の産業を除いて、)日企業は、どこに参入するか・しないかを自分で判断せず、既にある程度市場が立ち上がってきてから二番手で参入し、品質・オペレーションの改良を行なってシェアを奪う。デザインやコンセプトが他社製品の模倣になりがちで、オペレーションの優劣と価格だけの勝負になる、なのでマージンが薄い、というような批判をされている。 「日経済 競争力の構想」は、ポーターの論を受けて、当に日企業には戦略や国際競争力がないのか、その原因は何なのかを検証しつつ、今後の方

  • GoogleとYouTubeは既存ビジネスの破壊者なのか?

    Business Value of IT, Future of business/companies/workers, Ability to innovate. 週末、Emerging Technology研究会に参加して、色々な議論を聞いて、Google/YouTubeがもたらしうる「破壊と創造」についてあれこれ考えさせられた。中でも、著作権のあり方が変わるのではないか?という意見があったので、これについて少し考えてみたい。 私自身の著作権に対する考え方は、コモディティ化が進む経済(オンライン音楽販売に考える)というエントリを書いた時から、変わっていない。著作権というのは、その立法趣旨に鑑みても、創作者に対価をきちんと還元する仕組みによって創作活動(と創作物を公開すること)に対するインセンティブを高め、文化を振興するためにある。 と書くと何だか高尚っぽいが、卑近な例で言うと、私の場合、会

  • 日本経済 競争力の構想―スピード時代に挑むモジュール化戦略

    企業は戦略がないとか国際競争力がないってよく言うけど、当なの? それはどこの業界にも共通している問題なの? 日はベンチャー起業が少ないっていうけど当なの?他の国と比べてどれぐらい少ないの?それはなぜ? ベンチャー起業が少ないと、経済や社会にどういう影響が出てくるの? ITの活用度合いは競争力に関係しているの? だとしたら、何を使うかが大事なの?ITを活用する能力・業務変革を行なう力が大事なの? 日企業のIT活用力ってどれぐらいなの? ・・・こういった疑問に答えてくれるです。4年近く前に出版されたものですが、とても面白いです。書評は別途まとめたいと思います。(実は、この、著者の安藤晴彦氏に直接ご推薦いただいたのでした。ようやく読了。。。) M・ポーターの「日の競争戦略」を読んで、「いやまぁ、確かにそうかもしれないけど、どうして外国の人にここまで言われなきゃいけないの」と内心

  • M・クスマノ「ソフトウェア企業の競争戦略」

    「ソフトウェア企業の競争戦略」の結論をまとめると、 ソフトウェアは、一度作ってしまえば複製コストはタダ。たくさん売れば売るほど儲かる。 しかし一度ソフトウェアを買ったら、同じものを二度買う人はいない。従って、ソフトウェア企業は、製品に次々に新しい機能を追加するなどして需要を喚起し続けなければならない。 殆どのソフトウェア企業において、徐々に売上高に占めるサービス(コンサルティング・カスタマイズ・メンテナンス・サポート)の割合は高くなっていく。 サービスは、ソフトウェアのライセンスに比べると労働集約的で利幅が低いが、継続して安定した収入が入ってくるというメリットがある。 殆どのソフトウェア企業が、「ライセンスとサービス」の組合せで商売をする「ハイブリッド型」になっている、というか、そうならざるを得ない。 「世界中にパソコンはXX台あるから、その5%に入ったとしても、XXになる!」という試算は

  • イノベーションのパラドックス

    yukio2005
    yukio2005 2006/04/24
    イノベーションの重要性は高まっているにも関わらず、企業側の認識は極めて低い
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