S&P500種は節目の5000を割り込み、CPI発表日としては2022年9月以来の大幅安を記録した。住宅建設や銀行といった金利動向に敏感な銘柄への売りが膨らんだほか、テスラが超大型株の下落を主導した。小型株の指標であるラッセル2000指数は約4%下落。恐怖指数として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は昨年10月以来の大幅な上昇を記録した。 物価上昇圧力の後退を受けて、市場では年内の利下げ観測が高まっていただけに、今回のCPI統計は投資家の失望を誘った。またパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長を筆頭に、様子見姿勢を強調していた金融当局者の判断の正しさも裏付けられた格好となった。 米連邦公開市場委員会(FOMC)に連動する金利スワップ取引は1月半ば時点では、5月の利下げ開始と年内に計175ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の引き下げを完
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