5年生存率がわずか8.5%しかない「膵臓がん」。政治家や芸能人などがこのがんで亡くなると大きなニュースとなり、最近は余命わずかな膵臓がん患者の主人公が登場するTVドラマが放送されたり、膵臓がんに罹患したことを公表する著名人もいらっしゃいます。 メディアで語られる膵臓がんのイメージは「不治の病」でしょう。膵臓がんの根治が期待できる治療は外科手術ですが、がんが見つかったときに手術ができない段階だったケースが多いために、膵臓がんの5年生存率が低くなっているという事情があります。 しかし、それに挑戦したのが「尾道方式」でした。膵臓がんの危険因子をもつ方に地域の診療所やクリニックで腹部エコー(超音波)などの検査を受けていただき、疑わしい症状が見られた場合には積極的に中核病院で詳しい検査を行うことで早期発見を実現し、5年生存率を約20%にまで改善したのです。 開業医に怒られながら始めた早期診断 今では