滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡を巡り、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(43)=同県彦根市=が国と滋賀県に損害賠償を求めた訴訟で、6月に開かれた口頭弁論の際に西山さんが着ていたTシャツに対し、大津地裁が「メッセージ性がある」として着用しないよう求めていたことが24日、分かった。西山さんの弁護団は25日にも地裁に抗議する文書を提出する方針。 西山さんが着ていたのは、DNA鑑定など科学的手法によって冤罪(えんざい)の救済・検証に取り組む民間組織「イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)」(京都市北区)の名前が書かれたTシャツ。「イノセンス―」の英字表記以外に文字は書かれていない。 弁護団によると、6月22日の弁論の後、訴訟の窓口を担当する弁護士事務所に、地裁の書記官から、Tシャツを着用しないことを求める連絡があった。地裁によると、最高裁が定める庁舎管理規定を根拠とし、「着