「ビッグデータ」は今、最も引きの強いキーワードだ。ユーザー企業のシステム担当者の関心も高いとあって、ITベンダーは続々とビッグデータソリューションなるものを発表している。ただし、企業経営者のビッグデータに対する印象はそんなに良くない。むしろ、直感的に胡散臭いと思う経営者が多いようだ。 ビッグデータ、もっと正確に言えば「ビッグデータ分析」だが、このキーワードが意味するものは、Twitterなどソーシャルメディアの“つぶやき”も含めた企業内外の膨大なデータを分析し、ビジネス上で有意な情報(インテリジェンス)を得ようというもの。つまり、本質的にBIと変わらず、言うならば「2012年版のBI」にほかならない。 では、従来のBIの話と何が違うのかというと、より膨大なデータを活用できること、分析用のシステムが汎用のPCサーバーやOSS(オープンソースソフトウエア)を活用することで安く済みそうなことであ