日本財団の笹川陽平会長1948年に英国から独立して以来70年以上、少数民族武装組織と国軍の内戦が続くミャンマーは2021年2月の国軍によるクーデター以降、民主化を求める市民武装組織も戦闘に加わり、混迷の様相を一段と深めている。 難民救済のモデル筆者は13年以降、ミャンマー国民和解担当日本政府代表を拝命し、和解実現に取り組んできた。しかし民族、文化、時に宗教、言語の違い、さらに周辺国の思惑も複雑に絡み、和平実現の難しさを日々、実感している。
中国が超巨大出力の水力発電施設を造ろうとしているという。世界最大の発電能力を持つ三峡ダムの2~3倍に迫る怪物ダムだ。 ヒマラヤ山脈の北側を源流として中国、インド、バングラデシュを流下する国際河川を利用する。 建設地点はインドの北側の山岳地帯。秘境での難工事に挑む中国は、脱炭素電源の開発を理由に掲げるが、別の大計画の構想も抱いているらしい。 アジアの水覇権この国際河川の中国名はヤルツァンポ川。中国のチベット自治区が源流でヒマラヤ山脈の北麓を東流した後、南下し、さらに向きを変えてガンジス川と合流してベンガル湾に注ぐ。 その間にインド東端部とバングラデシュを通過する全長2880キロの大河は、インドでブラマプトラ川と呼ばれている。 中国が計画する天空の発電施設名は「墨脱( メトク )ダム」。大和大学社会学部の天野健作教授の新著『アジアの水覇権』(博論社)に詳細が紹介されている。
バングラデシュはとても親日的な国である。バングラデシュの人々と面会すると,ほぼ例外なく、日本へのあこがれ,日本企業への敬意やブランド・イメージの高さ,日本製品への信頼,日本の協力に対する感謝を口にする。日本への好意が「体から溢れ出ている」と形容する日本企業の方もいる。1990年代にテレビ番組「おしん」がヒットした時,娘さんに「おしん」という名前をつけた親もいる。バングラデシュは、ミヤンマー、インドと国境を接し、南アジアと東南アジアをつなぐ位置にあるが、その親日性ゆえASEANの一角のようにも感じられる。 2022年2月,モメン外務大臣は外交関係50周年の祝賀行事にて,両国の交流に影響を与えた三人のベンガル人として,詩聖タゴール,極東軍事裁判のパル判事,建国の父ボンゴボンドゥをあげた。タゴールは20世紀初頭に日本と文化・芸術交流の道を開いた。岡倉天心をはじめ知己を得た文化人も多い。コルカタ出
図1は1人当たり購買力平価国内総生産(GDP)(2017年ドル価格)でインドと周辺国、インドネシア、中国と比べたものである。国際通貨基金(IMF)でデータがあるのは、1980年からだが、改革開放路線を鄧小平が採用したのが78年のことである。 80年には中国はこれらの国の中で一番貧しかったが、あっという間に発展した。80年、中国はインドより、アジア最貧国と言われたバングラデシュより貧しかった。80年代初期まで、中国もインドもどちらも社会主義国で、計画経済で、貿易が自由化されておらず、海外投資も流入せず、インフラ投資は遅れていた。 ところが80年代に中国は一挙に進んだのに対し、インドは90年代になっても遅れ気味だった。中国は、パキスタンもインドネシアもスリランカもよりも遥かに進んだ。 中国が見せた驚異的な成長率 中国の1980年から2022年までの10年ごとの成長率を見ると極めて高い成長を示し
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