中国との自由貿易協定(FTA)締結に反対し、推進派を揶揄する動画の一場面(環境保護団体のフェイスブックから)中南米に浸透する中国の影響力を示す一里塚とされてきたエクアドルと中国の自由貿易協定(FTA)締結が暗礁に乗り上げた。ラソ前政権が調印した協定内容への批判がエクアドルの新議会で噴出し、批准の見通しが立たなくなった。反対派議員の背中を押したのは、協定を「エクアドルの天然資源と中国のゴミの取引」と非難し、国民の反中感情を高めた環境保護団体の活動だったという。 批准に向けた議会の審議は無期限で中断FTAが発効すれば、エビやバナナなどの農産物を含め、エクアドルが中国に輸出している品物の99%に対して関税障壁が取り除かれる一方、医薬品や電子機器など約4600種類の中国製品が無関税でエクアドルに入るようになる。 中国とのFTA交渉はラソ前政権が進め、2023年5月に協定を調印した際は南米エクアドル
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