今年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池の開発に貢献した、吉野彰・旭化成名誉フェローと、米ニューヨーク州立大学のスタンリー・ウィッティンガム博士、米テキサス大学のジョン・グッドイナフ博士の3氏に贈られることが決まりました。 独創を生み出す基礎研究 リチウムイオン電池は、充電可能な2次電池です。小型・軽量、長寿命で、何百回も充電を繰り返すことができます。そのため、世界中の携帯電話、スマートフォン、ノートパソコンなどの無線電子機器の電源として、広く活用されています。電気自動車への電力供給や再生可能エネルギーの蓄電池としても活用され、化石燃料に頼らない世界を可能にする条件を作り出しました。 地球温暖化という人類の死活的課題の克服につながる偉大な成果です。 リチウムイオン電池の開発は、化石燃料に頼らない世界をつくるという人類的課題への挑戦として、50年前から始まりました。 世界でガソリン車が急増
日本の切り紙から着想を得て、ハーバード大学工学・応用科学大学院(SEAS)にあるMahadevan研究室の研究者たちが、シート状の素材を意図した形状へと変形させる数学的フレームワークを考案した。この論文は2019年8月19日、『Nature Materials』に掲載された。 同研究室は以前、ミウラ折りを活用して1枚のシートをさまざまな3Dの曲面形状へと変形させる手法を編み出し、2016年1月にその成果をNature Materialsに掲載。今回発表された論文は、その研究に続くものになる。 折り紙は紙を折って形を作るが、同研究室では切り紙から刺激を受け、1枚のシートに切り込みを入れて意図した形状へと変形させる手法を研究。切り込みを入れる箇所の数/長さ/方向を計算して決めていくことで、意図したとおりの形状に1回の動作で変形できるようになったという。 研究を進める際、研究者たちはまず切り込み
メキシコのモンテレイ工科大学の博士課程の学生が、光学系の収差のひとつである球面収差をゼロにする方法を解析的に導いた。非常に高い画質をもったカメラ、顕微鏡、望遠鏡、内視鏡などの光学系の設計につながる可能性がある。研究結果は、2018年10月25日付けの『Applied Optics』に「General formula for bi-aspheric singlet lens design free of spherical aberration」として公開されている。 カメラをはじめとする光学システムで使われるレンズや曲面ミラーは、一般的には製造の容易さから球面形状をしている。理想レンズでは入射した光は全て焦点位置で結像するが、実際のレンズは理想像からのずれ、すなわち収差が発生する。球面収差は、光軸上の1点から出た物体の光がレンズを通って結像する際に、レンズに入射する高さによって光軸上の結像
by geralt 近年の選挙ではネットユーザーの集まるSNSにおける活動が重要視されており、アメリカのトランプ大統領誕生やイギリスのEU離脱などにおいて、SNSが大きな役割を果たしたといわれています。テキサス州・ヒューストン大学の研究チームが行った実験では、戦略的に配置された少数のボットが選挙結果を左右できることが示されました。 Information gerrymandering and undemocratic decisions | Nature https://www.nature.com/articles/s41586-019-1507-6 How social networks can be used to bias votes https://www.nature.com/articles/d41586-019-02616-2 How “information gerrym
書誌情報:日本卓球協会スポーツ医・科学委員会,24頁,非売品,2019年3月31日発行 -- 小冊子の pdf が公開された(→http://pc.jtta-shidou.jp/Column.aspx?c=327)。基礎データから卓球を理解するための10テーマからなっている。 -卓球のボールスピードはどれくらい? -卓球のボールの回転数はどれくらい? -サービスの回転数は? -卓球のラリーはどれくらい続く? -様々な場面の得点率は? -相手選手までのボールの到達時間はどれくらい? -ボールはどれくらい減速するの? -フォアハンドとバックハンドではどちらのスイングスピードが速い? -卓球の試合中のプレーのデータ分析にはどんなものがある? -サービスがその後のラリーに与える影響とは? 卓球というスポーツの特性から意外にも科学的分析は進んでいない。また,野球のようなスコアブックも一般的ではない。
参院選で野党統一候補が激戦を制した山形選挙区をルポしました。安倍晋三首相や政権幹部による空前の組織戦を打ち破ったのは、市民と野党の共闘と、農業をないがしろにする自民党への怒りでした。農業に大打撃の日米FTA(自由貿易協定)。野党統一に期待を込めた畜産農家は「家族農業が成り立つ農政を」と訴えます。 茂木敏充経済再生相にまた“国政私物化”疑惑が浮上しました。自身に献金する後援企業らの遺伝子検査ビジネスに“お墨付き”を与えるよう働きかけていました。 お笑い芸人の矢部太郎さんの新作漫画『大家さんと僕 これから』が好評。どんな話も戦争につながっていった大家さんの思いを語ります。 志位和夫委員長の党創立97周年記念講演「共闘の4年間と野党連合政権への道」のポイントを紹介します。 南極の氷を利用した画期的なニュートリノ観測をカラーで特集します。 子どもの自殺が多発する夏休み明け。おとなはどうすれば―。
発表者 有馬 孝尚(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 教授) 豊田 新悟(研究当時:東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 大学院生 現:理化学研究所創発物性科学研究センター 基礎科学特別研究員) 発表のポイント ◆メタホウ酸銅(注1)という物質において光の屈折を調べた結果、ある方向から光を入射した場合と逆方向から光を入射した場合で、屈折方向に差が生じることが分かった。 ◆この光の通る経路が行きと帰りで変化する現象は、今回初めて実験で観測された。 ◆今回発見された非対称な屈折現象は非常に小さな効果ではあるが、光学の常識を覆す発見であり、今後の研究の進展によっては光素子への応用が期待される。 発表概要 通常、光が通る経路は光の進行方向に依存しません。すなわち往路と復路で完全に同一の経路を光は通ります。しかし、特殊な磁性体の界面で光が屈折する際には、行きと帰りで光の通る経路が
ある日偶然発見した岩に「金が含まれている」と勘違いした男性が、数年間にわたってその岩を所持し続けていました。しかし、実はその岩が金ではなく「46億年前から存在する希少な隕石」であったことが判明したと報じられています。 Meteorite found by gold prospector - The first found in Victoria since 1995 - Comes to Museums Victoria - Museums Victoria https://museumsvictoria.com.au/media-releases/meteorite-found-by-gold-prospector-the-first-found-in-victoria-since-1995-comes-to-museums-victoria/ Prospector's mystery
アメリカ航空宇宙局(NASA)が土星最大の衛星「タイタン」に向けて探査機を送り込むというミッション「ドラゴンフライ」を公式に発表しました。 NASA's Dragonfly Mission to Titan Will Look for Origins, Signs of Life | NASA https://www.nasa.gov/press-release/nasas-dragonfly-will-fly-around-titan-looking-for-origins-signs-of-life NASA's new mission, Dragonfly, will explore Saturn's moon Titan - CNN https://edition.cnn.com/2019/06/27/world/nasa-dragonfly-titan-mission-scn-t
(写真)「奄美の未来を考える共同の会」の代表から要請書を受け取る(中央から左へ)仁比、赤嶺、田村、清水、武田の各議員=4日、国会内 鹿児島県奄美地方の「奄美の未来を考える共同の会」(連合奄美地域協議会、奄美地区労連、奄美ブロック護憲平和フォーラム、国交労組九州気象支部名瀬分会などで構成)の代表らは4日、国会内で日本共産党に名瀬測候所(奄美市)の地方気象台への格上げを要請し、7181人の請願署名の一部を託しました。 同測候所では、トカラ列島と奄美群島の全島を含む広範囲の観測・予報を行っています。 代表らは、昨年9月末に奄美群島を直撃した台風24号により「家屋の全半壊や床上浸水など甚大な被害が発生した」と当時の状況を報告。自然の脅威から住民の生命と財産を守るため「名瀬測候所を地方気象台に格上げさせ、防災専門部署を設置させることが何より重要」として観測体制の強化を求めました。 「共同の会」の川上
白血病の治療で重要な細胞を大量に培養することに、東京大と米スタンフォード大などのチームがマウスで成功した。これまでは高価な培養液でもほとんど増やせなかったのが、市販の液体のりの成分で培養できたという。白血病などの画期的な治療法につながる可能性があり、専門家は「まさにコロンブスの卵だ」と驚いている。 白血球や赤血球に変われる造血幹細胞は、0・5リットルで数万円するような培養液でも増やすことが難しい。このため、白血病の治療はドナーの骨髄や臍帯血(さいたいけつ)の移植に頼る場面が多かった。 東京大の山崎聡特任准教授らは、培養液の成分などをしらみつぶしに検討。その一つであるポリビニルアルコール(PVA)で培養したところ、幹細胞を数百倍にできたという。マウスに移植し、白血球などが実際に作られることも確認した。 PVAは洗濯のりや液体のりの主成分。山崎さんは実際、コンビニの液体のりでも培養できることを
NHKを見てると、 38.0 や、37.0 などの表記を見たことがない。観測精度・有効数字、わかってる人がいないのだろうか。 https://t.co/s2I9NrcpH6
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く