将棋のプロ棋士とコンピューターソフトの五番勝負「電王戦FINAL(ファイナル)」第4局が4日、奈良市の薬師寺で指され、「ponanza(ポナンザ)」が村山慈明(やすあき)七段(30)を破った。コンピューター側は連敗後の連勝で通算成績をタイに戻し、決着は11日に東京・将棋会館である最終第5局に持ち越された。 【動画】将棋「電王戦FINAL」第4局は、村山慈明七段とponanzaが対局=佐藤圭司撮影 3年連続出場のponanzaは一昨年、昨年と棋士をねじ伏せた強豪ソフト。対する村山七段は将棋界で屈指の序盤研究の大家で、半年にわたり対策を練り上げ対局に臨んだ。 棋士側はこれまで2年連続でコンピューターに苦杯をなめている。今回が最後となる五番勝負の最終局、棋士側は阿久津主税(ちから)八段(32)に勝ち越しを託す。(佐藤圭司)