利用低迷で国の補助金が絶たれ、34年前にJR北海道・旧天北線から運行を引き継いだ代替バスの一部廃止が決まった。自治体でワンボックスカーを用意し、事前予約制で廃止区間の輸送を担うが、観光客誘致への悪影響を懸念する。ロシアに近いオホーツク海沿岸に位置し、安全保障上も重要な地域だとして、国に公共交通のあり方の再考を求める。

東京都交通局は「東京さくらトラム」の愛称をもつ都電荒川線で桜に関連するイベントを始めた。沿線の飲食店とコラボしたキャンペーンを開始し、桜の装飾を施した電車を3年ぶりに運行する。飛鳥山（東京・北）などの桜の名所、ソメイヨシノの発祥の地が沿線にあることを生かし、周辺への誘客につなげる。飲食店とのコラボ企画「春の吹き寄せ旅」を17日から4月17日まで実施する。沿線の9店舗が桜や春をモチーフにした限定

今回は大津支局の木下修臣支局長が滋賀県のニュースをリポートします。地方の公共交通を維持するための先進事例として、全国から注目を集める「交通税」の狙いや導入の見通しを

西日本鉄道は16日、2023年の春季労使交渉（春闘）で、賃金改善分と定期昇給相当分を合わせて平均月1万200円の賃上げをすると労働組合に回答した。前年は月4500

JR西日本は16日、北陸新幹線の8年目（13日までの1年間）の利用実績（上越妙高―糸魚川間）が前年比1.7倍の622万人だったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限が解除された上、国の観光促進策「全国

山形新幹線の新型車両「E8系」が試運転を兼ねてJR山形駅に初お目見えした。同車両は2024年春の営業運転開始を目指す。トンネル出口などでの空気抵抗を減らすため、従来の「つばさ」に比べて先端部が長いのが特徴で、最高時速300キロメートルと従来より25キロアップする。白系と青系の2色の間を貫く紅花色の帯が「山形の風土と離れた土地にいる人々の心の結びつきを表現している」（JR東日本

つくばエクスプレス（TX）の東京駅延伸構想が、事業化へ向けわずかな光が差しつつある。巨額の建設費や大深度の地下工事など課題はあるが、茨城県内延伸との一体整備案や、東京駅（東京・千代田）と臨海部を結ぶ「臨海地下鉄（仮称）」との接続案など、延伸を後押しする機運が出てきた。通勤客が行列3月上旬の平日朝。TX秋葉原駅（東京・千代田）の改札からJR秋葉原駅（同）に向かうエスカレーターには、マスク姿の通勤

NIKKEI Primeについて 朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

かんざしを挿した花魁のような見た目が特徴的な「オヤ３１形」＝３月１５日、上越市の直江津Ｄ５１レールパーク 鉄道ファンの間で「おいらん車」の愛称で親しまれ、国内で２両しか現存しない貴重な作業用車両「オヤ３１形」が１５日、新潟県上越市の「直江津Ｄ５１（でごいち）レールパーク」で報道陣に公開された。車両の外側に櫛（くし）のような棒が飛び出す外観が特徴で、パークの新たな目玉となりそうだ。 オヤ３１形はえちごトキめき鉄道（上越市）が昨年１１月にＪＲ西日本から譲り受け、今月８日に石川県の施設から回送された。 線...

Published 2023/03/16 10:48 (JST) Updated 2023/03/16 18:43 (JST) 官民でつくる「大村市新幹線アクションプラン推進協議会」の園田裕史会長（大村市長）らが15日、福岡市のJR九州本社を訪れ、九州新幹線長崎ルート全線フル規格化の早期実現や車両基地の地域資源としての活用などを要望した。 園田会長がJR九州の松下琢磨取締役常務執行役員に要望書を手渡した。ほかに乗降客の拡大につながる取り組みや、新大村駅を長崎空港と連携した県央の高速交通ネットワーク拠点とするため、同駅への全便停車や短区間利用を促進する運賃などを求めた。 冒頭以外非公開。園田会長によると、JR九州側からは全便停車や短区間利用を促進する運賃に関し、まずは新幹線利用者をさらに増やすよう一緒に取り組み、その上で検討していくとの話があったという。 同推進協は年度末に解散。市は2023

10行もなく短いが目を引いたのが、福岡県議会で地方鉄道に関する議員連盟の設立が決まったという記事。JR九州が昨年秋、在来線の減便に踏み切ったことを受け、利便性低下を訴える地域の声を伝えるという▼JRによると、既にラッシュ時の車両数を増やすなどの混雑緩和策を講じ、今週末には対策を追加するらしい。「将来...

リニア中央新幹線トンネル工事の影響を検討する県有識者会議は、急きょ２０日に専門部会を開き、ＪＲ東海が２月下旬に踏み切った山梨県から静岡県境に向けての高速長尺先進ボーリングの削孔（さっこう）への対応を協議する。大井川の水資源の保全を巡っては、源流部にある田代ダム（静岡市葵区）の取水抑制案が有効な方策として浮上しているさなか。専門部会長の森下祐一静岡大客員教授は「ＪＲは自らダム案実現のハードルを上げている」と、ダム案の後退を招きかねない同社のボーリング計画に疑問符を付ける。 ＪＲが提示した田代ダムの活用案は先進坑掘削時のトンネル湧水県外流出対策が本来の目的だが、ＪＲはボーリングが県内に入ってから出る湧水の返水についても同案で賄う考えを示す。実現するには、ダムを管理する東京電力リニューアブルパワー（東電ＲＰ、東京）の協力が必要だが、東電ＲＰは１５日現在、対応を明らかにしていない。県は山梨県側の県

障害者割引自動適用　ＩＣカード導入　富士急行、１８日から 富士急行は１８日から、障害者割引が自動的に適用されるＩＣカードサービスを導入する。障害者と介護者が専用カードを精算機にかざすと、自動的に運賃が割り引かれる。 関東の鉄道・バス事業者でつくる「関東ＩＣカード相互利用協議会」のサービス開始に合わせて導入する。対象は障害者や介護者が発行した専用の「Ｓｕｉｃａ（スイカ）」と「ＰＡＳＭＯ（パスモ）」。富士急行の事業所でカード発行はできない。 これまで割引を受けるには、鉄道窓口やバス乗務員に障害者手帳を見せる必要があった。利便性が向上すると期待される。

空から超低床電車やってきた―。広島電鉄（広島市中区）の「グリーンムーバー」がドイツから空輸され、広島空港に着いた様子を伝える1999年3月の記事の見出しです。 国内では路面電車は「過去の遺物」との見方もあり、技術開発が遅れていたため、低床車が普及していたドイツから購入したのです。新車両はバリアフリーの旗手として注目され、広電は2005年に後継となる国産の超低床電車を導入。欧米に追いつきました。 ただ、信号待ちが長いなどの課題もあり、利便性では欧米の次世代型路面電車（LRT）に一日の長があります。先進7カ国首脳会議（G7サミット）に参加する諸国にも知恵を拝借したいところです。（馬場洋太）

JR芸備線志和口駅（広島市安佐北区白木町）のネコ駅長として親しまれたりょうまの死から4年が過ぎ、地元住民が2代目駅長の「スカウト活動」を本格化させている。現在は約20匹の野良ネコをリストアップ。だが初代の存在感の大きさから、選定作業はニャン航（難航）中だ。 「最初に最高のネコと出合ってしまったから…。2代目のハードルはどうしても高くなる」。同駅そばに立つりょうま駅長記念館の中原英起館長（77）は苦渋の胸中を明かす。

相鉄・東急直通線が１８日に開業する。神奈川県央や横浜市西部から東京、埼玉に至る広域的な鉄道ネットワークの未来は。挑戦の現場を追った。 日本のサグラダ・ファミリア─。絶えず工事が行われてきた横浜駅は、スペインの未完の教会にちなみ、そう揶揄（やゆ）されてきた。 その冗談も今や過去の話となりつつある。 ２０１９年に横浜駅の中央自由通路と西口地下街を結ぶ新通路が開通し、長年課題とされていた「馬の背」が解消された。２０年には、駅西口直結の高層複合ビル「ＪＲ横浜タワー」が開業。新たな客層をつかみ、周辺施設への誘客につながっているという。 だが、西口のある商業施設関係者の顔色はさえない。１８日に開業する相鉄・東急直通線について「正直、歓迎できない」。直通線は横浜駅を通らず都心へ向かうことから、来街者の減少を懸念する。 都心では近年、ターミナル駅の電鉄系百貨店の存在感が薄れている。１月には、東京・渋谷の東

京都市バスと地下鉄増発へ　3月中旬～4月上旬、コロナ前に近い観光客数見込む 2023年3月15日 17:57

JR奈良線の複線化切り替え工事、京都・伏見の現場を取材　「そりゃ」掛け声の正体は 2023年3月16日 6:00

京都の山陰線、ダイヤ改正で減便へ　中学生の部活動に影響「非常に痛い変更」 2023年3月16日 6:00

大阪駅北側の新駅を公開、顔認証改札機も　18日開業「大阪駅（うめきたエリア）」 2023年3月16日 10:04

北陸新幹線の新大阪延伸計画について、ルートに想定されている京都市右京区京北の住民らが旧京北第二小学校で学習会を開いた。残土の処分など、暮ら…

ＪＲ大阪駅うめきた地下口に設けられた人工知能（ＡＩ）を搭載した案内端末と券売機＝１６日午前、大阪市北区 ＪＲ西日本は１６日、大阪駅北側の再開発地区「うめきた」に新設した地下ホームと改札口を報道陣に公開した。１８日開業し、関西空港とを結ぶ特急「はるか」など上下線計２３８本（平日）が停車する。関西の新たな玄関口で、利用客がスムーズに移動できるよう、顔認証で通過できる改札機や、個別に誘導するデジタル案内板など、最新技術を随所に取り入れた。 関空への所要時間は２０分短縮、神戸方面からのアクセスも改善される。地下ホームには、和歌山方面に直結する特急「くろしお」や奈良方面とつながるおおさか東線も停車。１日１万２千人の乗降客を見込む。転落防止のホームドアは、車両の編成や扉の位置に対応して開口部が動く「世界初」（同社）の仕組みだ。 新しい改札口「うめきた地下口」には、実証実験として顔認証改札機を導入。大阪

2024年春の北陸新幹線福井県内延伸に伴いJR北陸線の運営を引き継ぐ第三セクター「ハピラインふくい」は3月14日、社員の制服を発表した。乗客が「信頼感」「明るさ」「清潔感」を感じ、社員が快適に着用できるデザインに仕上げた。開業に合わせて着用する。 駅員や車掌、運転士が着用する「接客服」はグレーを基調に、ピンクのストライプ柄のシャツで温かさを感じさせるデザイン。ジャケットは襟のないノーカラーで着心地の良さを追求した。施設や車両の保守・整備に当たる技術職の制服は、作業の安全性を考慮し、目立つ色合いのライムグリーンを採用した。 鉄道会社の制服を多く手掛けている日本ユニフォームセンター（東京）がデザイン制作し、デザイン事務所「アーチザン＆パートナーズ」（福井県福井市）の景山直恵代表が監修した。 福井市のハピリンホールで開かれた発表会見で小川俊昭社長は「ノーカラージャケットやストライプ柄のシャツなど

大規模な自然災害や新型コロナウイルスの影響で赤字基調が続く第三セクター・阿武隈急行（伊達市）の抜本的な経営改善に向け、福島、宮城両県や沿線自治体などによる「阿武隈急行線在り方検討会」が２９日、発足する。２年程度をかけて赤字の抑制につながる取り組みを議論する。 検討事項には、ＪＲ只見線の復旧の際にも適用された「上下分離方式」を含む経営方式の変更なども盛り込まれており、路線存続につながる効果的な経営改善策を打ち出せるかどうかが焦点となる。 検討会は、両県と沿線自治体、福島交通、阿武隈急行のほか、学識経験者や実務経験者で構成する。オブザーバーとして国土交通省やＪＲ東日本が加わる。検討項目は▽増収策▽経営方式変更▽民間人の常勤役員起用▽輸送モードの合理化▽運行ダイヤの合理化▽車両更新数▽経常経費の妥当性・経費削減策―など。 利活用の促進策や、施設の維持管理と運行事業者を分ける上下分離方式といった経

普通列車１本の減便が北但馬の観光業界に衝撃を与えている。ＪＲ西日本の１８日からのダイヤ改正で、山陰線は午前９時台の香住発豊岡行きが消滅。そのため大阪方面への列車は前後２時間半の空白が生じ、旅行客からははや当地を敬遠する声も。コロナ禍からの盛り返しを期待する地元の宿は水を差された格好で、夏の海水浴や来冬のカニシーズンに向け、運営の見直しを迫られている。 松葉ガニ（ズワイガニ雄）シーズン終盤となった３月上旬。京都市の男性（６７）は兵庫県香美町香住区浦上の旅館でカニ料理を堪能した。翌朝は最寄りのＪＲ柴山駅で午前９時４４分発の豊岡行きを待った。「朝食後は少しゆっくりして、ぶらぶら歩いた。これくらいの時刻に列車があるとちょうどいい」 ところが、この普通列車がダイヤ改正でなくなり、客が帰るために乗る前後の上り便は柴山駅８時３４分発の豊岡行きと、１１時３分発の城崎温泉行きに。男性は「８時台はせわしないし

ＪＲ香住駅に到着した大阪発鳥取行きの「はまかぜ５号」。１８日のダイヤ改正で豊岡行きとなり、運行区間が縮小する＝香美町香住区七日市 ＪＲ西日本が１８日に行うダイヤ改正で、兵庫・但馬地域を走る山陰線では、特急はまかぜが運行区間を見直すほか、豊岡－香住間の普通（２往復）の運行を取りやめる。特に城崎温泉以西の利用者にとっては豊岡や京阪神方面へのアクセスが不便になり、一層の「鉄道離れ」を危惧する声が上がる。

北陸新幹線県内開業に伴いＪＲ西日本から経営分離される並行在来線（現ＪＲ北陸線）で、石川県境から敦賀間の運行を担う第三セクター「ハピラインふくい」は十四日、会社の制服を発表した。同社のロゴマークで使用しているピンクと緑色を取り入れ、他の鉄道会社にはないデザインで独自性を打ち出している。本社勤務の四十人を除く二百四十人が二〇二四年三月から着用して勤務する予定。...

宮城県議会２月定例会は１５日、６常任委員会を開いた。新型コロナウイルスの流行で利用者が減少する仙台空港アクセス線を巡り、県は建設企業委で、第三セクター仙台空港鉄道（名取市）が今後、料金改定も視野に経営基盤の強化策を検討すると明らかにした。 県によると、同社は２０１６年の仙台空港民営化を追い風に１８…

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ＪＲ東海が高山線などで運行してきた特急「ひだ」の気動車「キハ８５系」が、１７日で定期運行を終える。１９８９（平成元）年から約３４年間使われ、「ワイドビューひだ」の愛称でも親しまれてきた車両の引退に、鉄道ファンから惜別の声が上がっている。同社ＯＢで、ひだのキハ８５系の運転士を約１０年務めた木下憲一（のりかず）さん（７３）＝岐阜県高山市＝も、長年の思いを胸に、地元の踏切で最後の定期運行を見守るつもりだ。（松沢侑香） 木下さんにとって、キハ８５系は「乗客を安全に、時間通りに目的地まで送り届ける。そんな使命を持って、一緒に働いた相棒だった」という。８７年の試運転で初めて運転した際に、加速やブレーキ性...

1963年（昭和38年）3月31日の休日終日ストで発着する電車も無い南海難波駅＝大阪市南区（現・中央区）で、本社ヘリから撮影 現在の地図で南海難波駅を見ると、駅の真ん中に大阪市中央区と浪速区の境界を確認できる。南海難波駅で事件などが起きると、区を特定するのが難しく、写真説明に住所を書かずに「大阪・南海難波駅で」などと表記している。昔、駅が小さかった頃は、プラットホームが今の中央区で、ホームから南方向に延びた線路が浪速区と、住所の特定は簡単だった。 写真は1963（昭和38）年3月31日に撮影された同駅の空撮で、駅が今より小さかった頃だ。ホームと南側に延びる線路、奥に高島屋大阪店が入ったビルが見える。かつてプロ野球・南海ホークスが本拠地としていた大阪球場は、左下隅に敷地のほんの一部だけが写っている。当時の地図を見ると、ホームから南方向に少し進んだ辺りに区の境界が記されていた。この境界は古くか

商品開発やイベントなど八つのプロジェクトの企画者たち。ちばぎん商店の専用サイトで詳細を公表し、寄付を呼び掛ける＝千葉市中央区で2023年2月28日、山本佳孝撮影 千葉都市モノレールの沿線を活気づけようと、同社や千葉銀行などはモノレール沿線にゆかりのある商品開発やイベント企画を、クラウドファンディング（CF）で応援する取り組みを始めた。同行の子会社「ちばぎん商店」が運営するCFの専用サイト「CーVALUE」でプロジェクトを順次公開し、寄付を募ることにしている。 既にモノレール千葉駅の構内にグランドピアノを置いて音楽の力で町を盛り上げるプロジェクトや、千葉市内で生産された規格外の野菜を有効活用したドレッシングの販売などの企画が立ち上がり、応援を呼び掛けている。今後、モノレールを貸し切って行う演劇イベントや250競走「PIST6」と音楽を融合させたライブイベントなども公開する予定。5月末までに八

プロ野球・日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」を中核とした「北海道ボールパークFビレッジ」の隣接地に建設が計画されている新駅について、JR北海道の綿貫泰之社長は15日の記者会見で、資材費高騰を理由に総工費が当初試算に比べ約4割高い115億～125億円に膨らむとの新たな概算を地元の北広島市に示したと明らかにした。 綿貫社長は会見で「コスト削減を目的に設計の見直しを行い、（建設予定地を）若干ずらすことなども検討したい」と述べた。新駅を巡っては同市がJR北に設置を請願しており、2027年度末の開業を目指している。

相模鉄道と東急電鉄の直通新線「新横浜線」が18日に開業するのに合わせて、新横浜駅に新しい待合室がオープンし、開業記念キップやグッズなどが販売される。同駅では18日早朝に出発式が行われ、午前5時8分同駅始発各駅停車浦和美園行きが出発して運行が始まる。 待合室「Shin－Yoko　Gateway　Spot（シンヨコ・ゲートウェイ・スポット）」は25日、JR新横浜駅への乗り換え口となる南改札付近に設置。広さ約30平方メートルで、内装には相鉄が駅舎改装などの際の横浜のアイデンティティを醸し出す素材として重視…

完成したモニュメントの前でテープカットする武井雅昭・港区長（左から4人目）ら＝東京都港区のJR新橋駅SL広場で2023年3月15日、加藤昌平撮影 2019年にJR高輪ゲートウェイ駅付近で発掘された「高輪築堤」の石材を使用し、港区がJR新橋駅SL広場で建設していたモニュメントが完成した。15日にセレモニーが開かれ、武井雅昭・港区長やJR東日本の喜勢陽一副社長らがテープカットした。 モニュメントは高さ約1・1メートル、奥行き約1・6メートル、幅約22メートル。広場に展示されている…

JR西日本は16日午前、大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」内で18日に開業する大阪駅の新ホームを報道陣に公開した。顔認証で通過できる改札機など最新の駅設備を導入する。新ホームには特急「はるか」などが乗り入れ、梅田地区から大阪府南部へのアクセスが向上する。顔認証の改札機は、利用者の顔をカメラで読み取って事前登録した顔写真のデータと照合する仕組み。開業にあわせて実証実験を始める。JR西は18

【読売新聞】

【読売新聞】　ＪＲ日南線で不通になっていた福島今町（宮崎県串間市）―志布志間が開通した１５日、志布志駅では地元の関係者らがホームで車両を出迎え、半年ぶりの運行を祝った。宮崎市と志布志市を結ぶ日南線の全線で運転が再開され、観光を楽しむ

山形新幹線つばさ新型車両「Ｅ８系」の車内で腰を掛け感触を確かめる吉村美栄子知事（手前右）と佐藤孝弘山形市長（手前左）＝山形市のＪＲ山形駅（代表撮影） ＪＲ東日本は１５日、山形新幹線の新型車両「Ｅ８系」をＪＲ山形駅で報道陣らに公開した。山形県特産のベニバナをイメージした「紅花イエロー」のラインを側面に配したのが特徴。約１年間の試験運転の後、令和６年６月に営業運転を開始する。８年春までに１５編成を完成させ、現行のＥ３系とすべて置き換える予定。 定員は３５２席で、最高速度は、東北新幹線上では、現行より２５キロ速い３００キロまで出せ、東京―山形間は数分程度短縮される。 この日は、吉村美栄子知事や佐藤孝弘山形市長ら自治体関係者も視察に訪れ、紅花をイメージしたオレンジ色の座席に腰かけては、座り心地を確かめた。吉村知事は「明るくて心がウキウキしてくる車両だった。この新しいつばさに多くの人に乗っていただき

開業を目前に控え、報道陣に公開された大阪駅うめきたエリア地下コンコース。表示が変わるデジタル案内板（上）＝１６日午前、大阪市北区（恵守乾撮影） ＪＲ西日本は１８日、大阪駅（大阪市北区）再開発エリアの地下に、同駅では初となる地下ホームを開業する。ネット上では「うめきた駅」「うめきた新駅」など投稿され、新しい駅ができると勘違いされているきらいもある。調べてみると、関西の玄関口で長年続けられた整備事業の変遷に原因があるようだ。 事業名にも「新駅」地下ホームの整備は、国や大阪府、大阪市などによるＪＲ大阪駅北側の開発プロジェクト「うめきた２期区域まちづくり」の一環で、事業名を「ＪＲ東海道線支線地下化事業及び新駅設置事業」と呼ぶ。「新駅設置」とあるようにもともと、大阪駅を通らずに新大阪駅と大阪環状線を結ぶ、東海道線支線上に新たな駅を整備する予定だった。 平成２７年１月に認可された事業基本計画には、「（

大阪駅北側の再開発地域「うめきた２期（グラングリーン大阪）」エリア内での同駅の新地下ホームが１８日に開業するのを前に、ＪＲ西日本は１６日、報道陣にホームを公開した。 開業に伴い、関西空港駅に向かう特急「はるか」が停車。大阪―関空間の所要時間は１時間７分から４７分に短縮する。和歌山方面への特急「くろしお」や新大阪－久宝寺間を走る「おおさか東線」の電車も新たに乗り入れる。 この日の内覧会では、顔認証で入退場できる改札機などが公開された。ＪＲ西は地下ホームの開業後、実用化に向けた実証実験を行う。

ＪＲ新橋駅前の「新橋ＳＬ広場」で、明治時代に日本初の鉄道を敷設する際に使った石を一部使い再現された石垣＝１５日午後 東京都港区は１５日、蒸気機関車（ＳＬ）が展示されているＪＲ新橋駅前の「新橋ＳＬ広場」のリニューアルを記念して式典を開いた。明治時代に日本初の鉄道を敷設する際、港区の海上に築かれた「高輪築堤」の石垣をＳＬの土台として再現。一部に発掘された築堤の石を使用した。 昨年１０月の鉄道開業１５０周年にちなんだ事業。式典で武井雅昭区長は「築堤を見ると当時の熱意と技術力を感じられる。鉄道発祥の地として貴重な姿を後世に残したい」とあいさつした。再現した石垣は長さ約２２メートル、高さ約１メートルで、出土した石２６７個を使った。 ＪＲ新橋駅前の「新橋ＳＬ広場」のリニューアルを記念して開かれた式典＝１５日午後高輪築堤は現在のＪＲ田町―品川付近の約２・７キロの沿岸を埋めて造られた。ＪＲ東日本の再開発で

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1963年、東京の山手線にウグイス色（黄緑色）で登場した「103系」は、京浜東北線や常磐線にも相次いで投入され、通勤電車として日本の高度経済成長を陰で支えた車両だ。西日本にも活躍の場は広がり、大阪環状線では2017年まで50年近く走り続けた。 だが今や登場から約60年がたち、現役車両はいよいよ残り少なくなってきた。3月18日のダイヤ改正では、6両編成が1本だけ走っていた神戸市の和田岬線からも引退する。 これで103系が残る路線は、JR西日本の加古川線・播但線とJR九州の筑肥線だけだ。ただ、いずれの車両もローカル線向けの改造を受けているため、オリジナルの姿に近い103系は和田岬線の編成が最後となる。 今回は103系が残した功績を追いかけたい。 通勤客の大量輸送を支える 103系は63年～84年に3447両が製造され、他の系列からの改造編入車も加えると延べ3503両に及ぶ。これだけの数が東京や

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JR西日本は2月17日、長谷川一明社長など役員3人の報酬返上と、近畿エリアの輸送を管理する近畿総合指令所長の更迭を発表した。1月24日から25日にかけて、京都駅周辺で降雪による列車の立ち往生が発生。約7000人が最大で10時間近く閉じ込められる事態を招いたことが、経営陣の責任問題にまで発展した。 処分に合わせて近畿運輸局に提出された報告書からは、多くの企業に共通する問題が浮かび上がってくる。 まずはマニュアルに対する過信だ。JR西が想定した積雪は8cm。ポイント（分岐器）の凍結を防ぐ融雪装置の使用基準は積雪10cm以上の予想となっており、稼働させなかったことが列車の立ち往生につながった。予測不能だったかと言えば、必ずしもそうではない。「10年に1度の低温」という予報が出ていたからだ。 ちなみに2020年度に近畿エリアで基準を統一する前に、京都駅では積雪6cmの予想で融雪装置を使用していたと

名古屋鉄道は18日からダイヤを改定する。路線別に分析すると岐阜県方面の影響が大きい。幹線の名古屋本線で、主に午前9時〜午後8時台の名鉄岐阜駅―名鉄一宮駅間の急行をやめ、運行本数が多かった各務原線と犬山駅より南側の犬山線の直通列車はなくなる。列車の運行距離の総計を平日で2%、土休日で3%減らす大幅な減便が生活の足に響きそうだ。名古屋本線では、主に午前9時〜午後8時台の名鉄岐阜駅を発着する急行はい

JR・東急電鉄の蒲田駅と京浜急行電鉄の京急蒲田駅を結び羽田空港に乗り入れる「蒲蒲線」。2030年代の開業を見据え、自由が丘（東京・目黒）の将来像を示す「未来ビジョン」にはこう書かれている。「さらなる鉄道網の拡大により、これまで以上に鉄道結節点としての拠点性が高まる」。羽田空港とのアクセス向上を、交流・定住人口を増やす好機と捉える。距離わずか800メートルの両駅を接続することで、東京の新宿や渋谷

JR九州グループは、東京大学やソフトバンクと連携して、JR博多駅に立地する大型商業施設「JR博多シティ」の来館者数や売り上げ予測に関する研究を進める。ビッグデータやAI（人工知能）を活用して高精度な長期予測を実現し、施設の売り上げ拡大を図るとともに、より魅力的な施設づくりに生かす。 ニュースリリース JR九州やグループ会社のJR九州駅ビルホールディングス、JR博多シティが参加する。JR博多シティの来館者数は、JR博多駅の乗降客数・気象・周辺イベント・社会情勢など多くの要因が関連しており、予測が難しい。そこで今回は、東京大学空間情報科学研究センター高橋孝明教授と菅澤翔之助准教授が独自に開発した統計手法を組み込んだAIを使って、来館者や売り上げに影響を及ぼす要因を特定する。ソフトバンクが持つ人流統計データ、JR九州グループ各社が提供する個人を特定する情報を含まない各種データも活用する。来館者数

京阪電気鉄道はその社名の通り、京都と大阪の中心地をダイレクトに結ぶ。両市の市役所は京阪本線の両端の駅、三条と淀屋橋からどちらも川にかかる橋を渡ればすぐ。三条から北には鴨東（おうとう）線が延びていて、終点の出町柳で比叡山・鞍馬方面への叡山電車と乗り換えができる。 京都方面への特急の場合は淀屋橋、北浜、天満橋、京橋と大阪のビジネス街の駅でこまめに乗客を拾った後、京阪本線の中間にある枚方市、樟葉に停車。京都府に入り、宇治線を分ける中書島、近鉄京都線との乗換駅である丹波橋を経由する。東海道新幹線をくぐると地下に入って鴨川左岸を七条、祇園四条、三条と北上する。 鴨東線開業を機にデビュー 三条から先のわずか2.3kmの鴨東線は京阪本線と一体で運用されているため、終点の出町柳までとくに路線名の違いを意識して乗車することはない。が、現在の京阪を代表する特急用車両「8000系」にとっては非常に意味のある路線