横浜市港北区での開票作業トラブルで、同市長選と衆院選の結果確定などが大幅に遅れた問題で、原因は職員の誤入力による人為的ミスの可能性が高いことが、同市幹部への取材で分かった。他区の開票所でミスが多発していたことも判明、同市の選挙管理のずさんさが露呈した。 (荒井六貴、樋口薫、細見春萌) 三十一日午前五時半。港北区の開票所となった体育館では、作業机に分類用の箱や筆記用具などが散乱する中、電卓を手に同区統計選挙係の職員一人が、集計作業に追われていた。 同区では、投票所を訪れた投票者数の記録が、実際の票数より市長選で約四千票、衆院選小選挙区で約千五百票多かった。市選管は「票の管理に問題はなかった」として同日朝、食い違いの原因が不明のまま、実際の票数を投票者数として確定させる異例の措置を取った。この影響で、全国の衆院選の最終結果発表が同午前八時までずれ込んだ。