生徒「司書さん、江戸時代の人間模様がわかる資料を探しているんです」 司書「江戸時代の資料はいろいろとあるけれど。例えば親子の関係であれば江戸の子育て事情の本はどうでしょう?」 生徒「うーん。子育てだと、親の目線ばかりですよね。双方のやりとりがわかるような資料がいいんです」 司書「江戸時代のどういう人たちを対象にしたいのかしら?」 生徒「偉い人たちじゃなくて、できれば庶民の心がわかるような資料がいいんです」 司書「あ!だとしたら良い資料がありますよ~」 そこで紹介したのが『江戸人のこころ』(山本博文著・角川学芸出版 2007年発行) 司書「『江戸人のこころ』、この本はどうかしら。江戸時代の庶民の手紙のやりとりがでているの。例えば妻が夫に送った手紙から夫婦のやりとりが伝わってきたりするのよ」 生徒「なるほど手紙かぁ!庶民のやりとり、人間模様がわかりそう!これを借ります!」 司書「でも、手紙とい