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ブックマーク / book.asahi.com (58)

  • 「在野研究ビギナーズ」荒木優太さんインタビュー 学問はどこでもできる! |好書好日

    文:篠原諄也 写真:斉藤順子 荒木優太(あらき・ゆうた)在野研究者(専門は有島武郎) 1987年、東京生まれ。明治大学文学部文学科日文学専攻博士前期課程修了。2015年、第59回群像新人評論優秀賞を受賞。著書に『これからのエリック・ホッファーのために――在野研究者の生と心得』(東京書籍)、『貧しい出版者』(フィルムアート社)、『仮説的偶然文学論』(月曜社)、『無責任の新体系』(晶文社)など。 学校の外に面白いものがある! ――荒木さんが在野研究に関心を持ったきっかけを教えてください。 大学院の修士課程に行ったんですが、博士後期課程には落ちたんですね。その理由のひとつには、大学の指導教員が「教育免許を取らないと進学させてくれない」という方針をもつ方で、私は「教師になりたい」という意欲が全くなかったことがありました。 それで「どうしたもんかな」と思っていた時に、自分は教育に関してはやる気はな

    「在野研究ビギナーズ」荒木優太さんインタビュー 学問はどこでもできる! |好書好日
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    Guro 2024/07/11
  • イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——後編|じんぶん堂

    記事:平凡社 パレスチナ・イスラエル問題に関するオンラインセミナー「パレスチナ連続講座」に登壇する東京経済大学教授の早尾貴紀さん 書籍情報はこちら 《前編はこちらから》 ホロコーストを経験したユダヤ人とイスラエル 「ホロコーストを経験したユダヤ人が、どうしてジェノサイドをする側になるのか」という質問をよく受けます。そのことについて、2023年に日でも公開された『6月0日 アイヒマンが処刑された日』という映画を例にお話しします。ナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンは1960年に逮捕され、62年にイスラエルで処刑されました。映画ではその死体を焼却する炉を作る過程が描かれます。映画に登場する鉄工所の社長、作業員、臨時に雇われた少年工は、それぞれ、「イスラエル国民」を構成する3階層のユダヤ人グループに属しています。 1つめのグループは、イスラエルの建国運動を中心的に担った人たちです。ヨーロッパ出身で

    イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——後編|じんぶん堂
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    Guro 2024/06/10
  • イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——前編|じんぶん堂

    記事:平凡社 パレスチナ・イスラエル問題に関するオンラインセミナー「パレスチナ連続講座」に登壇する東京経済大学教授の早尾貴紀さん 書籍情報はこちら ヨーロッパ植民地主義を反復するイスラエル イスラエルは1948年の建国の際に、およそ500のパレスチナの村や町を破壊し、住んでいた人々は難民となって周辺の地域に逃れました。とりわけガザ地区は住民の70%以上が難民という状況が生じました。 1967年から軍事占領されたガザ地区では、抵抗運動とそれに対する弾圧、空爆や侵攻も繰り返されてきました。2000年代からは陸海空の封鎖が強化され、ガザ地区は外部との出入りがほぼできない「巨大監獄」のような状態に置かれています。2023年10月7日の武装蜂起は、このような軍事占領に対する最終的な一斉蜂起、最後の抵抗でした。 それを受けてイスラエルは大規模な空爆、侵攻、虐殺を始めました。抵抗運動を組織してきたハマー

    イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——前編|じんぶん堂
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    Guro 2024/06/10
    “ユルゲン・ハーバーマスは「イスラエルのガザ攻撃は正当な反撃であり、ヨーロッパはイスラエルと連帯すべき」という声明”“パレスチナ委任統治と、日本の南洋群島委任統治は相互承認”
  • 戸籍が生み出す社会のひずみ――李英美さん評『新版 戸籍と国籍の近現代史』|じんぶん堂

    記事:明石書店 遠藤正敬『新版 戸籍と国籍の近現代史――民族・血統・日人』(明石書店) 書籍情報はこちら あなたは日人ですか? 日に住んでいながらこのように尋ねられることはめったにないであろう。では「日人であることを証明してください」と問われたとき、どのように答えるであろうか。多くの場合に、「日国籍を持っている」という理由が挙げられるだろう。だが、日国籍であることを証明するパスポートの取得には、戸籍謄(抄)が必要である。 日では戸籍を持たないと原則、パスポートが発給されないのである。戸籍が「日人」たる根拠となる理由はどこにあるのであろうか。戸籍を持つことの意味は何であり、そもそも戸籍とは、いつ、誰が、どのようにつくったものであろうか。 見えない「戸籍意識」 今日においても「この度、入籍しました」などと「結婚した」あるいは「婚姻届を提出した」ことを「入籍」と呼ぶことがある

    戸籍が生み出す社会のひずみ――李英美さん評『新版 戸籍と国籍の近現代史』|じんぶん堂
  • 明治から令和へ 文豪が集った街の書店がリニューアルオープン:文京区・南天堂書房|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 「南天堂書房」代表取締役の奥村麻理さん 書籍情報はこちら 出版社を辞め、店を支えるために戻ってきた 「私は会ったことがないのですが、祖父はもともと銀行員。脱サラで銀行を辞めて、南天堂書房を引き継いでやることになったのですが、その後すぐ、1944(昭和19)年に戦争に行ってしまって、サイパンで戦死。実質的には子どもを抱えた祖母がこの店を切り盛りしていたそうです。長男だった父も学生時代から店を手伝っていて、大学卒業後の1960(昭和35)年に店を継ぎました。当時は、祖母が社長でした。父(専務)が代表になったのは、1991(平成3)年です」 そう話すのは、代表取締役の奥村麻理さん。そういう奥村さんも大学卒業後に約10年間出版社の広告部で働き、1996(平成8)年に店に戻ってきた。 ガラス張りで入りやすい雰囲気の外観 「父に店に入ってほしいということは一切言われませんでした

    明治から令和へ 文豪が集った街の書店がリニューアルオープン:文京区・南天堂書房|じんぶん堂
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    Guro 2024/02/24
  • 大阪・13坪の“街の本屋” 本の力を信じ、声をあげ続ける:隆祥館書店・二村知子さん|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 「隆祥館書店」店主の二村知子さん 書籍情報はこちら 客に話しかけ、耳を傾け、をすすめる 長堀通に面した、小さな書店。入り口の左右に置かれたラックには、週刊誌や漫画雑誌などが並び、一見、昔はよく見かけた“街の屋”だ。店内に入ると、正面には「隆祥館書店 ノンフィクション大賞」の棚があり、右側には、店主・二村知子さんが「このは多くの人に伝えるべきだ」と強く思った、おすすめがびっしりと並んでいる。この店だけで数百冊を売り、ロングランで売り続けているものも少なくない。店内は一周できるようになっており、奥に進むと月刊誌、実用書、児童書や絵小説、文庫や新書、漫画などが揃う。 雑誌のラックと、イベント「作家と読者の集い」の案内ポスターが並ぶ店頭 この書店を営む両親の長女として生まれた二村さんは、小学2年生から水泳を始め、16歳でシンクロナイズド・スイミング(現アーティス

    大阪・13坪の“街の本屋” 本の力を信じ、声をあげ続ける:隆祥館書店・二村知子さん|じんぶん堂
  • 「ユートピアとしての本屋」関口竜平さんインタビュー 30歳の書店主は思う、本屋の本質は「置かない本」に表れる|好書好日

    関口竜平さん=朴順梨撮影 【連載「屋は生きている」より】 >【小屋時代のインタビュー】lighthouse(千葉) 元サッカー少年が詰め込んだ「楽しい人生を送るための何か」1000冊 「小屋」から移転した理由 ――連載当時に訪れた10平方メートル以下の小屋と比較すると、今の店舗はどのぐらいの広さになりましたか? ここが約40平方メートルなので、単純計算すると小屋4つ分くらいですね。小屋は自分で作ったプレハブでしたが、2020年の夏には暑すぎて「もう来年は無理だ」と思っていました。気温は上がる一方なのに、自分の体力は年々落ちてくる。だからどうしようかと考えていた時に、コーヒー店のHAMANO COFFEE STANDの方から、並びの店舗が空きますよと声をかけられたんです。 それで物件を見に行きましたが、すぐに「これは逃してはならない」と感じて。居抜きでそのまま使えそうだったし、家賃も比較的

    「ユートピアとしての本屋」関口竜平さんインタビュー 30歳の書店主は思う、本屋の本質は「置かない本」に表れる|好書好日
  • 小林昌樹「調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス」 参照すべき情報源と出会える|好書好日

    「調べ物においてキチンと答えを出す」には「情報源」を制するのが近道。「検索語」だけに頼っていては雑多な情報の中で迷子になるばかりである。 「調べた情報」をテレビ番組などに提供するリサーチャーは「情報源」が生命線。仕事柄、司書のレファレンス(調べ物相談)に助けられた経験は多い。特に著名人の家族史をたどる番組の取材では、秋田・京都……多くの地域図書館で、調査に活路を見いだしてもらった。 館内蔵書にとどまらず、インターネット検索でも「アタリをつける」勘どころがすごいのだ。膨大な資料と対峙(たいじ)する国会図書館司書であれば、そのテクニックの集積も更にすさまじかろう。書にはそんな秘伝・奥義が、ズラリと並んでいる。比喩ではなく、巻末の「索引」に当にズラリと並んでいる。 実は私、「索引」付きのを収集する癖があり、三千冊くらいは手元にある。「索引」には、ちょっとうるさい。 「索引」の構成や語句選び

    小林昌樹「調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス」 参照すべき情報源と出会える|好書好日
  • マルジナリア書店(東京) 本屋の空白を10年ぶり埋めた、ドーナツと人文書大賞と|好書好日

    ここは東京都府中市の分倍河原。「歴史に名高い新田義貞」と『上毛かるた』にも登場する鎌倉時代の武将・新田義貞の銅像が、なぜか駅前ロータリーにでんと鎮座していた。群馬じゃないのになぜ……? 群馬県民なら誰でも知る、あの武将が! なんでも1333年、新田義貞は鎌倉幕府を討幕すべく群馬から兵をあげて、この分倍河原で幕府軍と戦い、勝利を収めたのだとか。名前は知ってても何をしたのかをよく知らなかった私は、ひとつ利口になった気になりながら、2021年1月にオープンしたばかりのマルジナリア書店に向かった。 お目当ての場所は銅像から歩いてわずか1分、駅改札向いのマクドナルドが入るビルの、3階に位置していた。店に入るとすぐに、大きく取られた窓が目に入る。 「天気の良い日は、富士山が見えるんですよ」と、店長の松尾つぐさんと代表の小林えみさんが、笑顔で口をそろえた。 大きな窓に面したカウンターでは、コーヒーも飲め

    マルジナリア書店(東京) 本屋の空白を10年ぶり埋めた、ドーナツと人文書大賞と|好書好日
  • 残念なこと 千早茜 |好書好日

    先日、直木賞の贈賞式があった。小説家デビューしてから一緒にを作ってきた人たちや友人、家族、敬愛する表現者の方々が駆けつけてくれた祝福に満ちた夜で、思いだすとただただ眩(まばゆ)い。みんなの笑顔や言葉を私は一生忘れないと思う。 ただ、大きな賞というだけあって、選考会から一ケ月の間に実にいろいろなことがあった。二十年以上も連絡をとっていなかった人から馴(な)れ馴れしいメールがきたり、私が書いた個人宛(あて)の手紙を公開されたり、一度しか会ったことがない人が私の人となりを吹聴したりした。十五年も職業作家として小説を書き続けてきたのに、「直木賞」の文字で対応を変える人たちをたくさん見た。私の常識では考えられないようなことが多かったので、ひとつひとつに傷ついた。愚痴を言うと「良いことがあったんだから少しは目をつぶらなきゃ」と言われるのもつらかった。誰かに良いことがあったら、それに便乗して心ない非常

    残念なこと 千早茜 |好書好日
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    Guro 2023/03/13
  • 52歳ではじめた“風通しのいい本屋” 本で届ける「問い」と「行動」:鎌倉・大船 ポルベニールブックストア|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 ポルベニールブックストア 店主の金野(こんの)典彦さん 書籍情報はこちら 横浜と鎌倉にまたがるターミナル駅・大船にある独立系書店 東海道線・横須賀線・湘南新宿ライン・根岸線が乗り入れるJR大船駅。湘南モノレールの始発駅でもある、横浜市と鎌倉市にまたがるターミナル駅だ。 駅の東口から活気あふれる商店街が始まり、魚屋や肉屋、飲み屋街を通り抜けると、信号の先に青いペンギンのマークが目印のポルベニールブックストアが静かに佇む。 店主の金野典彦さんは、新卒で広告代理店に就職。のちにバックパッカーでの海外長期旅や技術系出版社の営業などを経て、2018年11月、52歳にして屋の店主になった。 駅ナカや駅前にチェーン書店もあるが、大船の地を選んだ理由をこう語る。 「大船は開けていて、気安くいける感じがあるんです。交通の要所で人の往来も多く、商店街や飲み屋街がある日常生活に根差す街

    52歳ではじめた“風通しのいい本屋” 本で届ける「問い」と「行動」:鎌倉・大船 ポルベニールブックストア|じんぶん堂
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    Guro 2023/01/24
    ポルベニールの金野さん。やさしい。そして、つよい。
  • 図書館の可能性 知のアーカイビング、今こそ 東京大学名誉教授・根本彰|好書好日

    天井から下がる天蓋(てんがい)が目を引く岐阜市立中央図書館。2015年、複合施設内に開設した この19日から国立国会図書館によるデジタル化資料の個人向けネット送信サービスが始まり、20世紀中葉までの絶版等の資料209万点がネット上で読めるようになっている。欧米では図書館や文書館など公的セクターが担ってきた知のアーカイビング(保存・提供)が日でも身近なものになってきた。 リチャード・オヴェンデン著『攻撃される知識の歴史 なぜ図書館アーカイブは破壊され続けるのか』は、図書館や文書館に蓄積された知が災害や戦争ほかの人為的な破壊によって常に危機にさらされてきたと述べる。日でも震災や津波で図書館や博物館が破壊され、それを復旧するボランティア活動が行われたし、第二次大戦時に図書館員が蔵書を疎開させたことが知られている。 書は、知の意図的破壊が歴史的に横行し続けてきたことの報告であるが、著者が

    図書館の可能性 知のアーカイビング、今こそ 東京大学名誉教授・根本彰|好書好日
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    Guro 2023/01/06
  • 図書館員・利用者双方に認識の変化を迫る「図書館の日本文化史」 田中大喜が選ぶ新書2点|好書好日

    図書館の日文化史』 図書館はもっとも身近な公共施設の一つだが、その実態はよく知られていないのではないか。高山正也『図書館の日文化史』(ちくま新書・1012円)は、日図書館史を紐解(ひもと)きつつ現代の図書館と司書職が抱える問題点を析出する。 現代の図書館の役割は民主主義社会の主権者の育成にあるが、その多くは利用者のリクエストに応える「無料貸屋」となり、司書職も書籍の貸し出し・返却手続きに従事する非専門職種と誤解されている現状を厳しく批判する。図書館員・利用者双方が図書館と司書職に対する認識を深めていくことが、現状の改善に不可欠と痛感させられる。 ★高山正也著 ちくま新書・1012円 『日中世の民衆世界 西京神人(にしのきょうじにん)の千年』 民衆は歴史を創り出す主体だが、時代が遡(さかのぼ)るほどその実態に迫るのは容易ではない。三枝(みえだ)暁子『日中世の民衆世界 西京神人

    図書館員・利用者双方に認識の変化を迫る「図書館の日本文化史」 田中大喜が選ぶ新書2点|好書好日
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    Guro 2022/10/27
  • 中村文孝、小田光雄「私たちが図書館について知っている二、三の事柄」 本の流通、観察続けた歴史の証言|好書好日

    とんでもないを手に取ってしまった。 『リブロが屋であったころ 出版人に聞く〈4〉』の中村文孝氏と、『古探究』『出版状況クロニクル』などのシリーズを手掛けた小田光雄氏。昨年の『全国に30万ある「自治会」って何だ!』に続く対談だ。 ともに70歳を過ぎた両氏は、1970年代から出版の世界にあって、書籍の流通の推移を見守ってきた。作家として、あるいは消費者としてだけの世界を見るのではなく、営業、販路、取次も含めたの流通の動きを観察し続けた結果、今回のような歴史証言の書が成った。 その切り口が「図書館」である。 図書館の数は70年代からの半世紀で、4倍近くになったという。 「一館あたりの蔵書数も4倍になっているから、大型化もしているね。登録者数と貸出総数はその倍の8倍近くになっている。(略)でも一館あたりの専任職員数は半分になってしまった。これは何を意味しているのだろう」(中村氏) デー

    中村文孝、小田光雄「私たちが図書館について知っている二、三の事柄」 本の流通、観察続けた歴史の証言|好書好日
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    Guro 2022/10/25
    (ブクマするまでもない、と思っていたが、看過できなくなってきた)
  • 基地のある風景――小泉悠さん・評『世界の基地問題と沖縄』|じんぶん堂

    記事:明石書店 千葉県松戸市六実(むつみ) 書籍情報はこちら のっけから私事で恐縮であるが、評者は千葉県松戸市のはずれにある六実(むつみ)地区で生まれた。海上自衛隊下総航空基地と陸上自衛隊松戸駐屯地のちょうど真ん中に位置し、頭上にはいつもP-3C哨戒機やAH-1S対戦車ヘリコプターが飛んでいるという土地である。さらに南東部には陸上自衛隊習志野駐屯地があり、晴れた日には空挺団のパラシュートが輸送機からパラパラと蒔かれていく様子が小学校の窓からよく見えた。 こうした環境で育った筆者にとって、基地というのはごく普通に存在するもの――日常と非日常で言えば「日常側」の風景であって、そこに何か特別なものを感じたことはあまりない。おそらく多くの六実住人たちにとってもこれは同じであったのだろう。基地が何らかの政治的問題として扱われることはまずなかったし、その存在が意識されること自体があまりなかったように思

    基地のある風景――小泉悠さん・評『世界の基地問題と沖縄』|じんぶん堂
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    Guro 2022/09/11
  • ホラー作家・芦花公園さんの根底にあるキリスト教|好書好日

    この連載も最後のようで、最後のテーマは自由ということなのですが。 好きとかそういうレベルではないものの話をしようと思います。 私はキリスト教の信者だ。 カトリック教会で幼児洗礼を受けていて、高校生の時には堅信も受けており、まあ筋金入りのクリスチャンということになると思う。 今でこそダラダラとした生活を送っているが、大学に入ってからの何年かはずっと忙しく、日曜礼拝どころか年によってはクリスマス礼拝まで逃すような状態だったわけだが、やはり自分の根底にはイエスキリストが存在すると思っている。 と、このようなことを話すと一部の人から忌避感を持たれるのも理解している。 日人は基的に無宗教というか多宗教の人が多い。 結婚式はチャペルで、葬式は寺で、初詣は神社に行くだろう。 特定の宗教の信者を見ると、「カルト」を連想する人も多いようだ。 実際カルト宗教団体というのは存在するし、その中にはキリスト教系

    ホラー作家・芦花公園さんの根底にあるキリスト教|好書好日
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    Guro 2022/06/07
  • 福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」インタビュー レファレンスサービスは、なんでも聞いていいんです!|好書好日

    宮川陽子さん福井県立図書館 司書 1998年から福井県立図書館で司書として勤務。現在の担当分類は、建築や機械工学、家政学などを扱う「5類 技術」(日十進分類法)。読書バリアフリーサービスや寄贈図書の管理なども行なっている。同館の「覚え違いタイトル集」の発案者でもある。 福井県立図書館「覚え違いタイトル集」 レファレンスサービスの認知向上のために ――「覚え違いタイトル集」は、どういった経緯で生まれたのですか。 そもそもの始まりは大学時代の後輩が久世番子さんの漫画『暴れん坊屋さん』を勧めてくれたのがきっかけかもしれません。久世さんが書店でバイトをしていたときのことを描いた漫画で、お客さんが覚え違えているタイトルから「これですね」と正しいタイトルのを渡すシーンがあったんですよね。それを見て図書館のカウンターでも似たようなことがあるという話から、エクセル表で覚え違いの事例を集めていくことに

    福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」インタビュー レファレンスサービスは、なんでも聞いていいんです!|好書好日
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    Guro 2022/02/08
    宮川さぁぁん。
  • 冒険研究所書店(神奈川) 南極点を踏破し、小田急の駅前に着陸して始めた「街の本屋」という挑戦|好書好日

    人はなぜを読むのか。答えは1人1人違うと思うが、私の場合は「知らないことを知りたい」からだろう。 たとえば絶滅収容所にいた記憶はなくても、『夜と霧』でその陰惨な状況を知ることができた。『にあんちゃん』では親を喪った在日コリアンの子どもたちが、貧困の中で生きようとする姿に涙腺が崩壊した。自分の経験ではないが、誰かの言葉が伝えるものを通して、何かを知ることができるのがなのだと思う。 北極冒険家の荻田泰永さんが書いた『考える脚』も、私に知らない世界を見せてくれた1冊だった。たった1人、ギリギリの装備で向かった北極点無補給単独徒歩や南極点到達への道筋、カナダからグリーンランドまでをやはり1人で歩く中で目にしたものを描いている。読み進めていくと、実際にはその場にいないはずなのに、ともに見ているような気持ちになれるルポルタージュだ。 ある日ふと、著者の荻田さんの近況が気になり、検索してみた。えっ、

    冒険研究所書店(神奈川) 南極点を踏破し、小田急の駅前に着陸して始めた「街の本屋」という挑戦|好書好日
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    Guro 2022/01/18
    開業にあたって大船の #ポルベニール さんがアドバイスしたとのこと。神奈川の独立系書店の輪が広がっている。
  • YATO(東京) 「ラクになってしまう」と教師を辞め、本屋空白地帯の両国に作った「自分が居心地のいい店」|好書好日

    地縁血縁はないけれど、なぜかよく行く街というものがある。相撲の聖地・両国が、私にとってはそのひとつだ。とはいえスー女だからではなく、以前は友人の家に、ここ数年は関東大震災で犠牲になった朝鮮人の追悼式に通っているから。しかもつい最近、また別の友人が引っ越して来たので、さらによく行くようになっていた。でも両国ってちゃんこ屋は多いけど、屋がないんだよなあ……。 と思いながらてくてく歩いていると、「YATO」という文字と並んで「BOOKS GALLERY COFFEE AND MORE」と書かれた看板が目の端を通り過ぎた。えっ? 印象的なロゴは静岡在住のデザイナー亀澤希美子さんとバランスを考えに考えて作ったもの。 その場所はJR両国駅から歩いて約10分の横網町公園近く。木枠にガラス張りの扉の奥に、棚らしきものが見える。これは素通りできない。中に入ってみると、縦長のスペースの両端にが並んでいた

    YATO(東京) 「ラクになってしまう」と教師を辞め、本屋空白地帯の両国に作った「自分が居心地のいい店」|好書好日
  • 「言語学バーリ・トゥード」川添愛さんインタビュー ダチョウ倶楽部やラッシャー木村をAIは理解できる?|好書好日

    川添愛さん=家老芳美撮影 川添愛(かわぞえ・あい) 作家、言語学者。1973年生まれ。九州大学文学部卒業、同大大学院にて博士号(文学)取得。2008年津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、12年から16年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。著書に『白と黒のとびら』(東京大学出版会、2013年)、『自動人形の城』(東京大学出版会、2017年)、『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』(朝日出版社、2017年)、『コンピュータ、どうやってつくったんですか?』(東京書籍、2018年)、『ふだん使いの言語学』(新潮選書、2021年)など。 言語学を駆使して「何でもあり」 ――「バーリ・トゥード」はポルトガル語で「何でもあり」という意味で、ルールや反則を最小限にした格闘技の一ジャンルだそうですね。 今の総合格闘技みたいだと思われることも多いですが、どちらかというとプロレス

    「言語学バーリ・トゥード」川添愛さんインタビュー ダチョウ倶楽部やラッシャー木村をAIは理解できる?|好書好日
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    Guro 2021/09/23