滋賀県立図書館(大津市)が、国内で刊行されている児童書の「全点購入」を始めて35年以上になる。かつては全国の都道府県立図書館で唯一の取り組みであり、県の財政難に伴って図書費が減る中でも事業を継続してきた。豊富な資料がそろい、一般向けの貸し出しだけでなく、地域の図書館関係者や読書ボランティアが
![滋賀県立図書館が児童書「全点購入」を続けるワケは? 「子どもの文化」35年以上も下支え|文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/861d7c069c349a43b7825cf6c56a90fe33078183/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fkyoto-np.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2F9%2F1200wm%2Fimg_f9c128c49e4624a95ed6923455fa5649814563.jpg)
京都市の「上京図書館」がないのはなぜなのか-。こうした趣旨の投稿が京都新聞の双方向型報道「読者に応える」に寄せられた。確かに多くの区には京…
【関連記事はこちら】放哉の“未発表句”発見 京都で漂泊の内面 西田天香の孫、託す思い 「私が高齢になったこともあるが、これからの時代に合った方向を目指してほしいというのが、退任を決断した大きな理由です」 「一燈園」を創始した思想家・西田天香(1872~1968年)の孫として「一燈園」の代表である「当番」を半世紀以上務めた西田多戈止(たかし)さん(94)は4月に退き、世代交代を図った。 ベストセラー『懺悔の生活』 「一燈園」は財産の無所有と奉仕生活を実践する団体で、宗教法人格は持たない。 天香が北海道開拓事業に失敗した挫折を機に1904(明治37)年、滋賀県の愛染明王堂にこもったのが始まり。1913(大正2)年に京都市左京区鹿ヶ谷に修養道場を設立し、1929(昭和4)年に現在地に移った。天香の著作『懺悔(ざんげ)の生活』は広く読まれた。作家・倉田百三も一時入園し、その体験を基にした『出家とそ
新型コロナウイルス禍に対応して京都市立図書館が実施していた有料での図書郵送貸出サービスが昨年春で打ち切られた。新型コロナの感染法上の位置付けが5類に移行したのに合わせて打ち切った形だが、サービスを利用していた市内の女性(84)から「高齢者福祉の意味でも続けてほしかった」との声が、京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に寄せられた。全国では、子育て支援として郵送サービスを実施するなど、時代の変化に対応した貸出スタイルが広がり始めている。 市立図書館の郵送サービスは2020年5月、コロナ禍で全館閉鎖となった際の代替措置として始まった。各図書館に申し込めば着払いで自宅に届くサービスで、20年度は248件の利用があった。翌年から利用は大幅に減り、23年5月までは計286件だった。 声を寄せた女性は読書が趣味で、1時間に一本しかないバスで図書館に通ってきたが膝の痛みがつらくなり郵送サービスを利用し
「ウィキペディア」というインターネット上じょうの百科ひゃっか事典じてんがあります。インターネットを使つかえる人ひとなら誰だれでも記事を書かき加くわえたり編集へんしゅうしたりでき、読よむこともできます。信頼しんらいできる記事きじにするために、たしかな情報じょうほうをもとに書かき加くわえていくことが必要ひつようとなります。図書館としょかん司書ししょの伊達だて深雪みゆきさん(46)=京都きょうと府ふ与謝野よさの町ちょう=はこれまで、丹後たんごの地域ちいきにまつわることがらをウィキペディアに書かき、編集へんしゅうするイベントをしてきました。こういったイベントを「ウィキペディアタウン」といいます。伊達だてさんは、この活動かつどうを紹介しょうかいする本ほん「ウィキペディアでまちおこし みんなでつくろう地域ちいきの百科ひゃっか事典じてん」を出版しゅっぱんしました。たくさんの人ひとに、まちの魅力みりょくを
京都府宮津市にゆかりのあるJR九州初代社長の石井幸孝さん(91)が、宮津市立図書館(宮津市浜町)にディーゼル列車に関する自著「キハ82物語」を寄贈した。人気だった旧国鉄の特急車両の魅力をファンが撮影した写真とともに紹介しており「鉄道好きに手に取ってほしい」と期待する。 石井さんは1955年に旧国鉄に入社し、車両設計の仕事に長年携わってきた。その知識を生かし、鉄道車両にまつわる本を執筆してきた。昨年、同図書館創立100周年を記念し、これまでに手がけた10冊のうち9冊を贈呈していた。 今回寄贈した「キハ82物語」(2005年出版)は残りの1冊で、同市漁師の実家で資料を整理する中で見つかった。A5判192ページで、「特急全国網の立役者キハ82」「ディーゼル特急半世紀と今後」など13章で構成する。1960年9月に「はつかり」としてデビューしたキハ81系の後継として、全国で活躍する軌跡を紹介している
京都市内を走る市バス、京都バス、西日本JRバス(JRバス)の3者で停留所の名称統一がひそかに進んでいる。競合する路線で同じ場所にありながらなぜか違っていた名前をそろえる取り組みで、「京都市役所前」や「嵐山公園」など計37カ所で完了した。ところが、どうしても名前をそろえられないバス停が存在するという。調べてみると、一筋縄ではいかない事情があるようで…。 西大路通と丸太町通が交わり、ひっきりなしに路線バスが行き交う円町(中京区)。バス待ちの列には市民や大学生に混じり、金閣寺や嵯峨嵐山方面へ向かう外国人観光客が目立つ。円町は市バス、京都バス、JRバスの三つの事業者が路線を乗り入れるバス過密ポイント。以前は「西ノ京…
秋の観光シーズンに入り、オーバーツーリズムによるバス混雑に悩む京都市民から「市民専用の市バスを走らせて」との不満が強くなっている。また、市バスの経営難で運賃値上げが検討される中、「観光客だけ値上げすればいいのでは」との意見も出ている。政府は10月、オーバーツーリズム対策のため現行法令の一部緩和を打ち出したが、果たして市民の要望は実現可能なのか。 10月31日正午すぎに京都駅バスターミナルを訪れると、平日というのに清水寺方面に向かう乗り場は30メートル以上の列ができていた。東山区に住む男性(78)は「週末は外出しないようにしているが、平日でもこんな状態。観光客と市民用のバスを分けられないものか」と嘆いていた。 「市民しか乗れないバスを」といった声は市交通局にも複数寄せられている。「経営改善には観光客から
1967年、東京都生まれ。慶応義塾大学文学部卒。国立国会図書館に勤務し、2005年からレファレンス業務に従事。2021年に退官し、慶応義塾大学でレファレンスサービス論を教える傍ら、近代出版研究所を設立して2022年に研究誌『近代出版研究』を創刊した。専門は図書館史、近代出版史、読書史。著書に『調べる技術』(皓星社)、『雑誌新聞発行部数事典:昭和戦前期』(編著、金沢文圃閣)など。 古本とは「拾う」ものなり 前職の国会図書館で奇貨により2005年、調べもの相談部門に異動となって以来18年ほど、コロナ禍を除いてほぼ毎年毎回、春の「みやこメッセ」、夏の下鴨神社、秋の知恩寺の古本まつりに新幹線で上洛している。 ハテ、自分でもこんなに熱心に通うのはなぜだろうと思うので、ちょっと書いてみたい。 第一に、古本というものがそもそも、「買いに行く」ものではなく「拾う」ものだから、だろう。 すでに1939年の『
2021年3月、京都市中京区であった「別荘・空き家税」を検討する有識者会議。半年に及ぶ議論を終え、「制度を創設すべき」との答申案をまとめたメンバーは異口同音にこう漏らした。「まさかこんな結論になるとは、市長の諮問を受けた時は思いもしなかった」 居住していない住宅に課税することで流通を促し、
通っている学校によって、子どもの読書環境に格差が生じてはなるまい。 共同通信の全国調査で、校内に図書室を設置していなかったり、資料の整備が不十分だったりする学校があることが明らかになった。 学校図書館は、学校教育に欠かせない基礎的な設備として、公立私立を問わず、小中高校と特別支援学校に設けることが法律で定められている。 学習指導要領も、児童生徒の深い学びの実現に向けた授業改善に、学校図書館を利用することを求めている。 文部科学省は、学校図書館の蔵書数などは調査しているものの、設置が大前提で、その実態を把握していなかったという。子どもの主体的に学ぶ権利が侵害されているとの指摘もある。国はチェック体制を強化し、読書環境の格差是正に取り組まなければならない。 図書室がなかったり、図書の更新が行われていなかったりした学校は、少人数校であることや、図書より他の物品購入を優先したことなどをその理由に挙
レファレンス協同データベース(レファ協)の事業フォーラムが、国立国会図書館関西館(京都府精華町精華台)で開かれた。特定分野の資料を収集、所蔵する専門図書館について、役割や意義、レファレンスの事例などが紹介された。 レファ協は、全国の図書館に寄せられた本や資料についての利用者の質問とその回答を記録、蓄積している。参加館は約900館に上り、関西館が運営に当たっている。 フォーラムでは、青柳英治明治大教授が専門図書館について「特定テーマの貴重で多様な資料・情報を持ち、他の図書館や外部利用者に有益なサービスを展開している」と評価した。レファ協に専門図書館が参加することが「(それぞれの)存在意義のアピールにもなる」と指摘した。 国内の4専門図書館から報告があった。トヨタ博物館図書室の担当者は、国内外の自動車資料を全般的に収集していることで、他社の車に関する質問にも迅速に対応できている状況を説明した。
12日午後2時20分ごろ、京都市山科区勧修寺平田町の勧修中のグラウンドで、交通安全教室に出演していたスタント会社「ワーサル」(東京都渋谷区)のスタントマンのアルバイト男性(34)=福岡県春日市=が交通事故の再現中、トラックにひかれた。男性は胸や腹を強く打ち、7時間後に死亡した。同教室には全校生徒約470人が参加していた。 京都府警山科署によると、男性は、歩行者が道路の横断中に車にはねられる事故を再現していた。時速10キロで走行するトラックのバンパーにしがみつき、安全に着地する想定だったが、失敗して地面に落ち、車体下に巻き込まれたという。トラックは同僚男性(38)が運転していた。 教室は京都市自転車政策推進室が主催し、ワーサルに業務を委託していた。同推進室は「事故原因を究明し、生徒の心のケアについては市教委と連携して適切に対応する」としている。
「日本ローマ字会」の看板が掲げられた事務局。今は看板が一部取り外されている(2019年4月撮影、京都市東山区三条通東大路西入ル) 日本語の表記をローマ字にしようと運動を展開してきた公益社団法人「日本ローマ字会」(京都市東山区)が今年3月に解散した。1921(大正10)年に設立され、民族学者の故・梅棹忠夫さんが第7代会長を務めた。会員の高齢化による減少のため、日本語改革を目指した全国組織が100年を超える歴史の幕を閉じた。 日本のローマ字運動は明治期に結成された団体「羅馬字会」から始まったとされる。その後、東京で「日本ローマ字会」が誕生し、物理学者で東京帝国大教授の田中舘愛橘(たなかだてあいきつ)(1856~1952年)が初代会長を務めた。機関誌を発行し、普及活動を展開した。 しかし、会が第2次世界大戦で財産を失ったため65年、本部を京都に移転した。会員は設立当初、全国に2千人を超えたという
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く