バンクーバー冬季五輪スピードスケート男子500メートルで銀メダルの長島圭一郎(27)、銅メダルの加藤条治(25)両選手が3日、所属する日本電産サンキョーの親会社である京都市内の日本電産本社で会見し「会社の手厚いサポートのおかげ」などと感謝の言葉を述べた。会社からは報奨金が贈られ、さらに両選手の昇進も決定した。 記者会見に臨んだ長島は、首から提げた銀メダルに触れながら、「この4年間を形に残るものにでき、いい結果で終われた」と感慨深そうに語った。2つ年下の加藤は「(銅メダルで)うれしさ半分、悔しさ半分だったが、日がたつにつれて悔しさの方が増してきた」と、金メダルを逃した複雑な思いも打ち明けた。 日本電産サンキョーのメダル報奨金制度により、長島には1000万円、加藤には600万円の報奨金が贈られ、このうち半分は日本電産の永守重信社長(65)=日本電産サンキョー会長=がポケットマネーで負担する。