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bookと思想に関するImamuのブックマーク (64)

  • 「論理的思考」の落とし穴――フランスからみえる「論理」の多様性/『「論理的思考」の社会的構築』著者、渡邉雅子氏インタビュー - SYNODOS

    「論理的思考」の落とし穴――フランスからみえる「論理」の多様性 『「論理的思考」の社会的構築』著者、渡邉雅子氏インタビュー 社会 「ロジカル・シンキングを身につけよう」「これからの教育に必要なのは論理的に話す・聞く・書く能力である」……論理的に考え、書いたりプレゼンテーションしたりする能力はビジネスや教育分野でもてはやされ、現代では欠かせないスキルとして広くうたわれている。 しかし改めて考えると、「論理的」とはなにか? 「論理的」であることは何に立脚しているのか? どこでも共通する普遍的なものなのか? 『「論理的思考」の社会的構築』を著した渡邉雅子氏は、「「論理的」だと感じる思考や論理の型は、実は文化によって異なっており、それぞれの教育の過程で身につけていくものだ」と指摘している。稿では、「論理」の多様性やその社会的構築過程、小論文教育から見えるフランス独自の論理のあり方、日におけるア

    「論理的思考」の落とし穴――フランスからみえる「論理」の多様性/『「論理的思考」の社会的構築』著者、渡邉雅子氏インタビュー - SYNODOS
    Imamu
    Imamu 2021/09/22
    「アメリカに代表されるアングロサクソン(英語)の論理は「直線」、フランス人(ロマンス語)の論理は「寄り道をしつつ進む不規則な線」、東洋は「外から中心に向かう渦巻」」
  • 私は信田さよ子を知らなかった『家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ』 | カドブン

    書評家・作家・専門家が《新刊》をご紹介! 選びにお役立てください。 (評者:東畑 開人 / 臨床心理学者、白金高輪カウンセリングルーム 主宰   http://stc-room.jp/ ) はじめに断っておく。広い読者に向けられたでもあるけれど、ひとりの心理士として書きたい。この書評の題は、そういう思いからつけたものだ。 私は信田さよ子を知らなかった。不明を恥じる。だけど、私だけじゃない、と言い訳したくなる。誰も信田さよ子を知らなかったのではないか。 もちろん、みんなが信田さよ子を知っている。それもわかっている。彼女はおそらく、日で最も有名な心理士だ。アディクションとDVの第一人者であり、数えきれないほどのを書き、多くの良き読者がいる。 それでも思う。信田さよ子は孤独ではなかったか。この25年間、彼女はたった一人で体系を編み上げ、オルタナティブな臨床心理学を構築してきたのではなかっ

    私は信田さよ子を知らなかった『家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ』 | カドブン
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    Imamu 2021/02/28
    「信田さよ子は心の内側を覗き込むのではなく、心の外側を見渡している」
  • 一切皆苦からイグジットせよ! 暗黒啓蒙、進化心理学、『なぜ今、仏教なのか』|Hayakawa Books & Magazines(β)

    By 早川書房ノンフィクション編集部 稿はロバート・ライト『なぜ今、仏教なのかーー瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』文庫化のお知らせであり、Exit(出口・離脱)、Evolutionary psychology(進化心理学)、Enlightenment(啓蒙・悟り)の3つの観点から、暗黒啓蒙と仏教の思想的交点を見出す試みである。 1.Exit 哲学者・ブロガーのニック・ランドが2012年に発表したテクスト「The Dark Enlightenment(暗黒啓蒙)」(邦訳は『暗黒の啓蒙書』五井健太郎訳、講談社)は、「Neo-reactionaries head for the exit(新反動主義者は出口〈イグジット〉へと向かう)」と題したパートで幕を開ける。 リバタリアンたちはだんだんと、人が「彼らに注意を向ける」かどうかを気にかけるのをやめはじめている――彼らはすでに、まったく別のも

    一切皆苦からイグジットせよ! 暗黒啓蒙、進化心理学、『なぜ今、仏教なのか』|Hayakawa Books & Magazines(β)
    Imamu
    Imamu 2020/08/18
    「オルタナ右翼に先立つ伏流として進化心理学とロバート・ライトを位置づけるほうが正確だろう」「だが当のライトは、暗黒啓蒙ではなく仏教を選んだ」
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
    Imamu
    Imamu 2020/03/29
    「有事といえば「戦争」しか思いつかないのだろうが、それがおかしい。平時の中で有事を示すボキャブラリーが払底」「借家住まいのウイルスの活動を活用して、本体の生命系が細胞や細胞膜をつくったのではないかと」
  • [書評] そろそろ、人工知能の真実を話そう(ジャン=ガブリエル・ガナシア): 極東ブログ

    昨日、フランス大使館を筆頭に内閣府や森美術館が主催した日仏フォーラム「人工知能は社会をどのように変えるのか?」に参加した。終日にわたる時間を費やした内容の濃いフォーラムであった。得るものは大きかった。フォーラムの紹介文書はいまだPDF形式でダウンロードできる(参照PDF)。 また、この手のフォーラムにありがちな英語=国際語ということもなく、進行案内はすべてフランス語でなされた(ただしフォーラム司会は日語)。つまり、日語とフランス語のみのフォーラムだったのである。その点でも興味深いものだった。熱く語れるフランス語の議論を聞いていると、フランス国内ではこうした熱意で日々弁論が交わされているのだろと確信された。 このフォーラムのパネリストの一人が書の著者ジャン=ガブリエル・ガナシア教授である。発言が興味深かったので、もう少しその思索について知りたいと思っているところ、会場で同書が販売されて

    [書評] そろそろ、人工知能の真実を話そう(ジャン=ガブリエル・ガナシア): 極東ブログ
    Imamu
    Imamu 2017/05/31
    「皮肉~おそらく国民国家(フランスや日本など)という主体は、人工知能を推進してくる国際企業(米国がベース~)に抗することは難しい~主体が回復されなければ~という意識がフランス人にはあるのだと、強く感じ」
  • 元少年A『絶歌』 | ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

    【元少年A『絶歌』】 畏友・切通理作くんから、「元少年A」の著した『絶歌』について、メールかチャットのやりとりで意見交換しませんか? という提案が先週、とどいた。その記録を切通くんが主宰しているメルマガに転載したいという。ぼくが『平成ボーダー文化論』で酒鬼薔薇聖斗についてながく言及・考察をしている点を睨んでのものだ。むろん切通くんも事件当時、酒鬼薔薇については積極的に発言・執筆していた。 ネットやマスコミからの情報を判断し、一時は『絶歌』につき、「ひとり不買運動」をつらぬいていたのだが、切通くんの薦めもあって、まずは読んでみた。感慨は複雑だ。「分裂」が仕込まれ、しかもそれが連続しているからそうなる。このは複雑に読まれなければならない。とてもマスコミが著者の「卑劣」を言い募るときの断片引用では括れ切れないだと、まずは銘記されなければならないだろう。 構成的には、97年の犯行前後と、その後

    Imamu
    Imamu 2015/07/05
    「再帰的な自己対象化は、ネット的現在と同調するように、多くは自己愛的に映る」「自己愛と離人症的自己疎隔が、ここでも「分裂的に連続している」」
  • 石原慎太郎は前田敦子か。見立ての天才・中森明夫『午前32時の能年玲奈』 - エキサイトニュース

    『午前32時の能年玲奈』(河出書房新社)には、中森明夫さんが四半世紀以上にわたって書いてきた、文学にかんする文章がぎっしり詰まっていた。巻末には重松清による中森明夫インタヴューも収録されている。 文芸批評・時評集と言ってもいいこのが、表題作としてなぜ役者さん(アイドル女優)を論じたものを選んだのかは、ここでは述べない。 中森さんは小説を書き、文化現象を分析し、アイドルと併走しつつアイドルを批評する。1980年代に〈おたく〉、90年代に〈チャイドル〉という語を作った。このでも、いわゆる文学だけでなく、『あまちゃん』やAKB48といったサブカルチャーの話題を論じている。 このを読むとわかること。まず中森さんは滅茶苦茶にものを知っていて、記憶力がいい。 もうこの時点で私とは違う。だけど、それだけの人なら、いっぱいいる。 中森さんの凄いところは、そのバラバラな情報どうしを、見立てによって結び

    石原慎太郎は前田敦子か。見立ての天才・中森明夫『午前32時の能年玲奈』 - エキサイトニュース
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    Imamu 2013/11/20
    「澁澤・寺山・植草の文章は、だからリラックスしているときほど、人工的に閉じて~「ニューアカ」とは、反教養主義の2形態」「中森さんは威圧しない」中森氏に関する箇所以外はきっと面白かつた
  • 「マックス・ウェーバーの日本」書評 ドイツ以上になぜ読まれたのか|好書好日

    マックス・ウェーバーの日 受容史の研究1905−1995 著者:ヴォルフガング・シュヴェントカー 出版社:みすず書房 ジャンル:社会・時事・政治・行政 なぜマックス・ウェーバーは日の社会科学にかくも大きな影響を及ぼし続けたか。受容の始まりから三木清、レーヴィットをへて大塚久雄、丸山眞男、現在に至るまで連綿と追い、その意… マックス・ウェーバーの日 [著]ヴォルフガング・シュヴェントカー 書は、日のウェーバー研究の内容を、大正時代から現在にいたるまで詳細に検討するものである。実は、ウェーバーは日で、ドイツで以上によく読まれてきた。にもかかわらず、日人のウェーバー研究はドイツでほとんど知られていなかった。したがって、書がドイツの読者にとって役立つことは当然であるが、日人にとっても、いろいろと考えさせる事柄を含んでいる。 日は、非西洋圏で唯一、近代資主義国家となった。その理

    「マックス・ウェーバーの日本」書評 ドイツ以上になぜ読まれたのか|好書好日
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    Imamu 2013/05/06
    「日本でこの時代からウェーバーが読まれたのは、根本的に、マルクスを補うためであったといってよい」
  •  「言語が違えば,世界も違って見えるわけ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    言語が違えば、世界も違って見えるわけ 作者:ガイ ドイッチャーインターシフトAmazon 書は言語学者ガイ・ドイッチャーによる「言語がヒトの思考に影響を与えているか」という問題,いわゆるサピア=ウォーフ仮説の弱いバージョンについてのである.原題は「Through the Language Glass: Why the World Looks Different in Other Languages」 この問題は,私の理解では,以下のような状況だ.最初「言語こそが思考を構成する」というサピア=ウォーフ仮説の強いバージョンが主張され,一部の哲学者や文化相対主義者たちが飛びついたのだが,数々の証拠から否定された.次に「言語は思考に影響を与えている」という弱いバージョンが主張されるようになった.そしてこれについて様々なリサーチが行われ,論争が繰り広げられ,少なくとも何らかの影響があることはほぼ

     「言語が違えば,世界も違って見えるわけ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    Imamu
    Imamu 2013/04/25
    「数千年をかけて獲得したのは知覚ではなく語彙だった」「言語が何らかの思考を強制するのではないかと」
  • 『なめらかな社会とその敵』生命の起源から、300年後の未来を構想する - HONZ

    夢を語ればその動機を問われ、信念を論ずればその根拠を訊ねられる。病があれば病因を探りはじめ、事故があれば責任の所在が追及される。とかくに人の世は、結果と原因の究明に忙しい。 しかし世界は、原因と結果の連なりに回収できるほど単純にはできていない。いかにもはっきりとした原因と結果の連鎖も、それは辿っていくうちに、複雑に絡みあう世界のネットワークの中に消散してしまい「起源への遡行」は未遂に終わる。そうしてあらためて世界が、互いに支え合う無数のものたちが縁起する、大きな網だったのだと気付く。 想像してみてほしい。ここに網がある。その網をつぶさに眺めていても、そこには始点も終点も見出せない。ところが、この網を一部ちぎりとってみると、ちぎられた網は、何ヶ所かで枝分かれをした、樹(ツリー)の構造になる。そこではじめて始点と終点を、原因と結果を、過去と未来とを語ることができるようになる。 原因と結果、ある

    『なめらかな社会とその敵』生命の起源から、300年後の未来を構想する - HONZ
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    Imamu 2013/03/10
    「複雑な世界とつき合うために、膜は世界の複雑さを縮減する。一方で、世界の複雑さをそのまま環境の方に押し付けてしまう、という手がある」
  • 生と病の哲学 小泉義之著 - 日本経済新聞

    著者はこので、人間の生命とはいったい何なのかについて、これまでにない方法で考察しようとしている。老いること、異性と交わって子どもを持つこと、自分の身体をサイボーグのようにしていくこと、それらが人間にとってどのような意味を有するのかについて、哲学者ならではの思考実験を行なっている。その難解な文体は読者を容易には近づけないが、それでもなお強烈なインパクトを残すことに成功している。レズビアンの思想

    生と病の哲学 小泉義之著 - 日本経済新聞
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    Imamu 2012/08/07
    「生殖によって次世代を生み続けていかなくては~強制」「「強制的異性愛」と対比させて言えば、これを「強制的再生産」イデオロギー」「支配下から脱することによってはじめて、人類の未来に向けた哲学的思索が」
  • 書評・最新書評 : フロイト講義〈死の欲動〉を読む [著]小林敏明 - 柄谷行人(評論家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■分子生物学の研究成果で裏付け フロイトは63歳になって『快感原則の彼岸』(1920年)という論文を発表し、その中で「死の欲動」という概念を提起した。それまでの精神分析では生の(性的)欲動が主であったから、画期的な変更である。彼がこれを書いたのは、第1次大戦後に出てきた多くの戦争神経症者の治療体験にもとづいてであった。つまり、そこに見いだされる死の欲動や攻撃欲動は、歴史的・社会的な問題と切りはなすことができない。 にもかかわらず、フロイトはそれをもっぱら生物学的な観点から見た。つまり、人間はすべての有機的生命体と同様に、無機物に帰ろうとする欲動をもつというのだ。それが問題であった。以来、フロイト派の多くは死の欲動という概念を拒否するか、それを受け入れる者も、ラカンがそうしたように、フロイトの生物学的説明を文字通りに受けとることを避け、それを自己流に解釈してきたのである。 書で著者は、フロ

    書評・最新書評 : フロイト講義〈死の欲動〉を読む [著]小林敏明 - 柄谷行人(評論家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    Imamu 2012/07/31
    『「死の遺伝子」という考え~多細胞の生命体は、不必要な細胞が自ら死ぬことによって、個体として存続できるようにプログラム~死はたんに生の否定なのではなく、もっと積極的な何かなのだ』
  • 『括弧の意味論』木村大治(NTT出版) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「理想の授業」 何とまあ、いい感じに地味なタイトルだろう。こういうはぜったいにおもしろいはず!と期待感とともに手に取ったが、予想以上に興奮した。「理想の授業」を受けたような気分である。若い頃にこんな授業を受けていたら人生変わっていたかもしれない。 著者は一九六〇年生まれだから、まさにニューアカ世代。元々の専門が文化人類学というのも時代を感じる。バブルだの軽薄だのと批判を浴びることも多い年代かもしれないが、こういう頭の使い方ができる人がいるのが強みだ。言語学的なソリッドな考え方をベースにしつつも、哲学、論理学、数学、社会学、人類学といった領域にも上手に浮気をして飛躍の助けにする、そのバランス感覚がたいへん魅力的なのである。文学的な鋭敏さも備えている。文章は不必要な深刻さや晦渋さとは無縁で、ごく透明。控えめに使われる比喩も効いている。 そもそも「理想の授業」とはいったい

    『括弧の意味論』木村大治(NTT出版) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    Imamu
    Imamu 2012/07/06
    「あらゆる語には潜在的に括弧がついている」「手持ちの道具を使ってなんとかして虚無へと乗り出していこうとする切迫感」
  • 本が好き! Book ニュース

    Bookニュースをリニューアルしました! 新しいデザインでより読みやすくなったと自負しております。 http://www.honzuki.jp/news/ 今回のリニューアルに伴い、RSSのURLも変更になりました。 リーダーなどにご登録してくださっている場合は、 お手数ですが併せて設定の変更をお願いいたします。 http://www.honzuki.jp/news/?feed=rss 今後も、マニアックな情報を配信していきますので、 よろしくお引立てくださいますようお願いいたします。

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    Imamu 2012/06/15
    幼児「「共同体」の価値体系に即した「美」」「ローゼンクランツにとっては「美」とは「かたち」であり、「醜」はその「かたち」の否定なのだ」//フランセットパクトー『美人―あるいは美の症状』思い出した
  • 苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説): 東浩紀『一般意志2.0』

    はじめに 来るべき新しい民主主義社会のあり方を構想した書。そのアイデアには、人をわくわくさせてくれるような大きな魅力がある。 「熟議」には限界がある。これだけ情報化と人々の多様化が進んだ時代において、「話せば合意できる」はもはやほとんど現実性を持たないからだ。 だから私たちの来るべき政治は、代議士(選良)たちの熟議だけに政策決定を委ねるのではなく、ネット上に集積された人々の「集合的無意識」を可視化して、これを大きな参照枠とするべきである。 われわれの行動パターンや交流関係、欲求の数々などは、今日すべてネット上のデータベースに集積されている(されうる)。これをうまく可視化して、すべての人が一体何を望んでいるのか、無意識レベルまで明らかにすることができれば、それは政策審議における極めて重要な参照ファクターにならざるを得なくなるはずである。 熟議と集合的無意識のデータベースとの相補関係。ここに

    Imamu
    Imamu 2012/03/13
    「ルソーの「一般意志」は、実在物ではなく権力の「正当性」の原理として考えられるべきものである」
  • 「トクヴィルの憂鬱」書評 平衡を踏みにじる群衆の暴政|好書好日

    トクヴィルの憂 フランス・ロマン主義と〈世代〉の誕生 [著]高山裕二 革命とナポレオン専制を経た19世紀前半のフランス。身分制から解放された「新しい社会」には、自分が何者でもないという不安に苛(さいな)まれる「新しい世代」が誕生した。社会的拘束から自由になり、個人として偉大な事業を成し遂げたいという野心を持つ一方で、彼らは明確な存在根拠を失い、平準化する社会の中で孤独感と恐怖に苦しんだ。 トクヴィルは、新しい世代の苦悩を体現する人物だった。彼は「全般的な懐疑」の念を有し、不信を深めた。彼は人間の不完全性を自覚し、理性では掌握できない精神的な次元を人間が有していると考えた。トクヴィルは「絶対や完全」を根から疑った。しかし、「見失われる恐怖」にとりつかれ、絶対を熱烈に探求した。彼は「存在しないと自覚しながらそれを渇望する」という矛盾を生きなければならなかった。 この逆説は、確信の持てない絶

    「トクヴィルの憂鬱」書評 平衡を踏みにじる群衆の暴政|好書好日
    Imamu
    Imamu 2012/02/29
    「身分制から解放された「新しい社会」には、自分が何者でもないという不安に苛(さいな)まれる「新しい世代」が誕生」「逆説は、確信の持てない絶対の存在を、存在するかのように「仮構する」態度へと」
  • 『ポピュラー文化論を学ぶ人のために』ドミニク・ストリナチ著/渡辺潤・伊藤明己訳(世界思想社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「ポピュラー文化研究の理論的なレビューに最適の一冊」 いきなり私事で恐縮だが、書は年度大学院ゼミの購読文献の一つであった。評者のゼミにはポピュラー文化研究を志向して集まってくる海外からの留学生が多いのだが、その特徴の一つとして、彼らが自身の研究に用いる理論的背景についても多様でバラバラなものになりやすい傾向がある。 もちろんポピュラー文化研究においては、その研究対象の多様さとも関連して、たった一つの一般理論に収斂していくようなこともあり得ないが、かといって、気を付けていないと理論的な水準での知見に乏しいものになりがちな研究ジャンルでもある。 アイドルであれアニメであれ、研究対象がある程度知られているものである分、分析においても、一般的な常識をなぞっただけのような分析、具体的に言えば文学的な作品論(この歌詞がいいからこのアイドルはヒットした)や、心理学的なファン文化

    『ポピュラー文化論を学ぶ人のために』ドミニク・ストリナチ著/渡辺潤・伊藤明己訳(世界思想社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    Imamu 2012/02/01
    「分析においても、一般的な常識をなぞっただけのような分析、具体的に言えば文学的な作品論~心理学的なファン文化論~だけで済まされてしまうことが」
  • SYNODOS JOURNAL : 「一般意志2.0」実装の鍵はデータベース、ではない? 飯田泰之

    2012/1/2310:6 「一般意志2.0」実装の鍵はデータベース、ではない? 飯田泰之 ■「一般意志」はすでに実現している? 東浩紀氏の『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』(以下『2.0』)はルソーの政治・社会思想に現代的な拡張を施すことで、新たな民主主義を構想する快著である。 未読の方のために説明を加えておくと、東氏の解釈によればルソーは『社会契約論』において、個々人の思考と嗜好を「特殊意思」と位置づけ、その特殊意思を単純に足し合わせたものを「全体意思」と名付けた。そして、互いに相反する特殊意思を、その際を保ちながら折り合いをつけたもの(ヘーゲル流に言うならば止揚したもの)が「一般意志」ということになる。 一般意志の全体意思に対する優位性は、『2.0』の冒頭に掲げられた、 「熟議もなければ選挙もない、政局も談合もない、そもそも有権者達が不必要なコミュニケーションを行わない、

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    Imamu 2012/01/24
    『価格のように、基本的には(または平常時には)全員が考慮する何か、つまりは、十分な調整能力のある指標がなければデータベースは一般意志を表明しない』
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    聖蹟桜ヶ丘へ 今年度の授業が全て終了した。最後の授業はテスト返却とその確認作業の後は特に何をしろとも言われていなかったので、『耳をすませば』の後半、お姉さんと雫が言い争いをする場面を生徒と皆で見た。 この場面。あの場面、お姉さんは雫に「今しなきゃいけないことから逃…

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    Imamu 2012/01/10
    「『「本屋」は死なない』は『切りとれ、あの祈る手を』と補完関係にある。本を書くことが革命であり、本を読むことが革命であるならば、そこをつなぐものはなんなのか。本を手渡す、という行為自体が、革命」
  • 「未知との遭遇は如何にして可能か?」(前編)佐々木敦×千葉雅也: ジュンク堂書店Podcast

    ジュンク堂書店の店頭で行われているトークセッションやイベントなどを配信するポッドキャスト(ベータ版)です。 *予告なく終了する場合がありますのでご了承下さい。 iTunes Storeでも公開されました!iTunesをご利用の方は、このページから iTunes - Podcast - ジュンク堂書店「ジュンク堂書店Podcast」 「iTunesで見る」をクリックし、「無料購読」をクリックすると登録できます。 送料無料、最短当日出荷の丸善&ジュンク堂ネットストア もぜひご利用下さい ※トークセッションのPodcast配信は終了しました。 2011/12/17@ジュンク堂書店新宿店 佐々木敦『未知との遭遇――無限のセカイと有限のワタシ』(筑摩書房)刊行記念トークセッション 「未知との遭遇は如何にして可能か?」 佐々木敦×千葉雅也 ネット的セカイが遍在化し、 検索エンジンを駆動させれば、たち

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    Imamu 2012/01/06
    宇野氏トリプルH90年代J-ROCK話を見て、ここの20年周期説(80年代-00年代)と90年代が微妙に忘却される話を思い出して味わい深くなった