小田原市がまとめた「子ども読書活動実態調査」で、小学生の3人に1人が市立の二つの図書館を利用していないことが分かった。小学生の大半が読書は好きと回答しているが、本と出会うきっかけをつくる図書館に足を運ぶことは少ないようだ。市は子ども向けの本を増やすなど対応に乗り出す。 調査は2007年2~3月に市内の全ての幼稚園、小中学校の児童・生徒、保護者ら1884人を対象に実施した。 小学生の図書館利用は1年間に数回が37%で最も多く、利用しないは34%。中学生では同じく50%、34%だった。「活字離れ」やインターネットの普及を背景に利用率の低迷が著しい。一方で読書については、小学生の90%が「好き」、中学生は同じく85%だった。読まない理由は、勉強や習い事で忙しいというよりは、読みたい本がない、どの本を読めばよいか分からないとの傾向が強かった。 こうした状況を受け、市は昨年9月に「子ども読書活