タグ

ブックマーク / hsyf610muto.seesaa.net (21)

  • FC東京のJ2陥落: 武藤文雄のサッカー講釈

    FC東京のJ2陥落について、いくつか講釈を垂れたい。 まず、JSL時代を含め、日に全国規模のリーグ戦ができてから45期目にあたる訳だが、これだけ戦闘能力の高いクラブが2部落ちしたのは初めてではないか。 戦闘能力の高いクラブの2部落ちというと、05年のレイソル(明神、玉田、フランサらがいたがどうしても調子が上がらず、入替戦でヴァンフォーレに惨敗して陥落)、07年のサンフレッチェ(佐藤寿人、駒野、ストヤノフらがいたが、ペトロビッチ氏が森崎和をCBに使うなどの理想主義?采配に拘泥し、勝ち点を失い続け、入替戦でサンガに惜敗)などが記憶に新しい。しかし、今期のFC東京メンバの戦闘能力は、これらのチームを上回るものだったではないか。しいて言えば陥落ではないが、JSL78-79年シーズンの古河が、永井良知、前田秀樹、清雲栄純ら日本代表のレギュラクラスを並べながら、連敗を重ね最下位に終わったのが記憶に残

  • 選手達に多額のボーナスを: 武藤文雄のサッカー講釈

    88分、ここまでメンバを一切代えていなかった関塚氏が動いた。東に代えて富山を起用。東は大観衆のブーイングをあざ笑うように(実際ニヤニヤしていたな)時間を稼ぎながらゆっくりとフィールドを去った。あの見え見えの時間稼ぎを見て、UAEのサポータ達の腹は煮えくり返っていたに違いない。しかし、UAE関係者には申し訳ないが、勝負と言うものは強い方が勝つものなのだ。 中1日と言う、格的な国際大会とはとても言えないような、滅茶苦茶な日程。選手達の体調は相当悪そうで、一歩目の出足が遅い。それでも、一人一人が落ち着いて球際で粘り、そうは敵ペースを許さない。しかし、イラン戦で完全に裏を突かれたトラウマか、UAEの逆襲速攻をケアし過ぎたか、4DFのラインが、やや低過ぎた分、敵に攻め込みを許し危ない場面もあった。しかし、前半の終盤には、うまく敵をいなせるようになり、むしろ有効な攻め込みは日の方が多くなる。皆さん

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/11/26
    はい!うれしいです!「いや、フロンターレ関係者は嬉しかろうね。」
  • アルゼンチンに勝った: 武藤文雄のサッカー講釈

    幸せな2時間だった。 日のほぼ完璧な組織守備、豪華絢爛な中盤選手達の競演、鮮やかな先制弾、腕章を巻く長谷部の信じ難いランクアップ、アルゼンチンの遠藤、田、香川への慎重な対応振り、このランクにも通用するようになった岡崎の確立、ザッケローニ氏の理詰めの采配、やはりすごいマスケラーノ、何よりもとうとうアルゼンチンを仕留められた事、そして...この90分間だけで、いくらでも講釈を垂れられる。当に幸せな幸せな2時間だった。 田圭佑と香川真二に対する厳重な守り方を見れば、この日のアルゼンチンの「気度」はすぐに理解できた。ワールドカップですっかりと高名になりロシアのトップ選手として機能する田、ブンデスリーガで絶好調の香川。この2人が前向きでボールを持つと執拗に複数選手がまとわりつく。さらには、バチスタ氏はワールドカップの映像をしっかり研究したのだろう。己の現役時代の展開力を彷彿させる遠藤にも

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/10/09
    書きたいこと多すぎwポイントを絞ってw でも気持ちは分かります。うれしいから全てを描写したくなるんですよね。
  • 女子ワールドジュニアユース準優勝を称えつつ: 武藤文雄のサッカー講釈

    女子ワールドジュニアユース準優勝、正に快挙である。選手達、選手を育成してきた指導者や周辺の方々、そして日協会スタッフに、大いなる賞賛をすると共に、感謝したい。 私事ながら、監督の吉田弘氏とは大昔の事だが面識もある。現役時代すばらしいストライカだった吉田氏が、指導者としても堂々とした実績を残した事も、非常に嬉しいことだ。 それにしても、日の女子サッカーの成長の速さと度合いには、当に驚かされる。ついほんの昔のアテネ五輪では、苦闘の末かろうじてアジア予選を突破したものの、大会で1次リーグ敗退を喫した。あの時点では、選手達の見事な精神的な充実にもかかわらず大会で苦杯を喫した事で、「その上に行く」ための壁は相当高いのではないかとも予想された。 けれども、女子代表はその後も堂々と進歩を継続。2年前の北京五輪では、長年戦闘能力では優位に立てなかった中国を(敵のホームだと言うのに)完勝で撃破(も

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/09/30
    賛成。どうすればいいのか。「女子サッカー選手達の颯爽とした活躍を見て愉しませてもらう度に、全くgiveなくtakeばかりの己の情けなさを嘆き、何とかならぬかと思うばかりなのです。」
  • ロンドン五輪代表始動: 武藤文雄のサッカー講釈

    ロンドン五輪代表チームが始動した。Jで実績を挙げた関塚隆氏が、A代表のコーチ兼任で監督に就任。まずアジア大会のメンバが発表された。 五輪は前々回にトルシェ氏率いるチームが堂々とベスト8に進出し、合衆国に悔しいPK負けを演じた以降、アテネも北京も1次リーグで芳しい成績を挙げられずにいる。正直なところ、いずれの大会も、「選手は上々だったにもかかわらず、やり方がまずかった」と言う印象が非常に強い。 アテネの失敗については散々愚痴を述べたが、「強化機会に恵まれ過ぎると、代表チームはかえって弱くなる」と言う不思議な現象を経験する事となった。当時の監督の山昌邦氏の強化のやり方は、大量の選手を招集し「ラージグループ」を作り上げると言うもの。これは山氏がコーチとして仕えていたトルシェ氏の強化方法に則ったものだったが、大会までにベストメンバを絞る事ができず、完全な失敗に終わった。さらには、山氏は類似

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/09/24
    #frontale 「戦闘能力が十分でないクラブを戦闘能力が十分なクラブにした」「国内屈指の実績ある監督の1人」
  • 天皇杯のあり方2010: 武藤文雄のサッカー講釈

    天皇杯決勝大会。いきなりベガルタは仙台ダービーでソニー仙台に延長で敗退。中2日で戦うジュビロとのナビスコに向け、主軸を休ませて勝とうと言う魂胆だったが、勝てないわ、延長で選手は疲弊するわ、勝ち切るために起用した関口は退場で使えなくなるは、考え得る最悪の展開となった。 映像は無様な失点場面しか見られていないので、試合内容云々を語る事はできない。ただ日頃手倉森氏の采配、特に選手起用に手厳しい私だが、この日のやり方は間違っていなかったと思う。実質3部リーグのチーム、しかも先方は中1日とコンディションも完璧とは言えない。やや落ちるメンバで臨んで勝つべき戦闘能力差は十分あったはず。これは悪いのは監督のやり方ではなくて、選手たちの創意工夫や勝とうとする(あるいは定位置をつかもうとする)執念の不足と言うべきだと思うのだが。 まあ、済んだ事は仕方がない。そして、人生でも、サッカーでも、このように不条理に最

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/09/07
    JFL下位チームに敗退したJ1チームのサポ。結果はともかくやり方は納得できるものだったそう。
  • 日本代表が帰って来た: 武藤文雄のサッカー講釈

    左サイドを長友が疾走するところから始まった攻撃、憲剛が田、香川らと丁寧にボールを回し、パラグアイ守備陣を振り回す。そして憲剛とボールをつないでいた香川が前方に進出するのと同時に、岡崎が後方に引いて、バイタルエリアに見事にスペースを作る。そして走り込む香川に、憲剛が一拍溜めた絶妙なラストパス、右足にピタリとあったボールを見事に右斜め前方にトラップした香川が狙い済ましたグラウンダのシュート、好補をつづけていたGKビジャルを破った。 これだけレベルの高い相手を、ここまで見事に崩す遅攻は、そうは見る事ができない。美しい得点だった。 あの悔しいPK負けから、もう2ヶ月が経った。あの重苦しい陰険な戦いとはうって変わった、親善試合らしい相応の攻め合いとなった試合。競技場の熱狂振りは中々だった。試合前は、監督決定もしないのに有料試合をアレンジした事に「興行優先はいかがか」的な批判も多く、またナビスコや天

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/09/06
    憲剛について「彼の代表経歴でもベストに近い出来だったように思う。」
  • 日本代表暫定監督として大木武氏を: 武藤文雄のサッカー講釈

    技術委員長が帰国し行われた新代表監督選考の中間報告めいた記者会見。原氏らしい誠意あふれるよい会見だったようだ。誠意あふれる態度で答える原氏と、愚にもつかぬ質問を繰り返す聞き手側。的確な質問をしている方もいるけれど、多くの質問は無意味でピントもずれている。そのような輩にも誠実に対応しなければならない不条理の解決のためにも、やはり「彼」のスタッフ加入を期待したいのだが。 ともあれ、先日も述べたが、代表監督人事が難航するのは、有料国際試合が近づいている現状で誉められた事ではないが、仕方のない事だ。 誰に、具体的なオファーを出して詰めに入ろうとしているかは定かではないが、今回の原氏の発言から類推するに、西欧で相当な実績を揚げてきた監督に声をかけているのだろう。そして、先日のワールドカップの日の鮮やかなプレイ振りを見れば、相応の監督ならば「やってみたい」とは思ってくれるだろう。 しかし、当方提示

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/08/25
    「先日のワールドカップの日本の鮮やかなプレイ振りを見れば、相応の監督ならば「やってみたい」とは思ってくれるだろう。」
  • 朴柱成の熱中症に思う: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベガルタはホームでマリノスにユアテックで0-1の敗戦。これで12試合勝利無しと非常に苦しい状況に陥っている。ただし、結果的には大変残念だったが、守備を改善し徹底しようと言う意図は妥当だったと思う。序盤に、中村俊輔、小野裕二、松田直樹と言う才気あふれる選手達の即興にやられて失点。その後は小椋、松田と言う強力なドイスボランチを破る事はできず中盤から抜け出せない。ようやく松田交代後に敵最終ラインを脅かしたものの、そこに中澤が君臨しており、どうしても破り切れず。悔しく腹立たしいが、正直言って戦闘能力差と言うものだろう。 ただし、選手が疲弊しているのに交代選手を出し惜しむ手倉森氏の采配は相変わらずだったのだが。 ともあれ、ベガルタの今後については別に述べたいと思う。 今日はこの試合の30分過ぎに起こった朴柱成の熱中症による退場劇について。正直言って、映像を見た限りでは、結構な衝撃だった。最初は、自分

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/08/10
    「日程問題を解決するための手段は、先日も述べているように 1.J1のチーム数削減 2.天皇杯の日程改革 を検討するしかないと思っている。」
  • 手倉森さん、勝ち点獲得に貪欲になってくれ: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベガルタは敵地でフロンターレに2点先制しながら、逆転負け。再開後の4試合をで勝ち点僅かに1、16位に落っこってしまった。まだリーグ戦は半ばなので、ビリから3位になってしまった事を嘆く段階ではない。しかし、3試合続けて、ここまで必然的に勝ち点を失う試合を見ていると、さすがに監督を続けていただくかを考える段階には来ているような気がする。 小林監督の策にはまったモンテディオ戦はさておき、以降のアルビレックス戦、サンフレッチェ戦、そしてこのフロンターレ戦。いずれも同じような試合を行い、同じように勝ち点を失っている。手倉森氏がやろうとしているサッカーはよく理解できるが、手倉森氏がどうやって勝とうとしているのかが全く理解できないのだ。 序盤からフロンターレに押し込まれたベガルタだが、しっかりとした組織守備で粘り強く戦い、決定機を与えぬまま前半が継続。そして前半半ば、右サイドをうまく崩しフェルナンジーニ

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/08/02
    #frontale ベガルタ仙台側の試合評。
  • 守備の整備に最適な敵地フロンターレ戦: 武藤文雄のサッカー講釈

    バタバタしていて、みちのくダービー後は、ベガルタについて書く事ができずにいたのだが、明日は等々力でフロンターレと対戦。件のみちのくダービーでモンテディオに敵地でチンチンにされた後、ホーム2連戦。アルビレックスにマルシオ・リシャルデスにセットプレイサイクル弾で逆転負け、サンフレッチェににも先制しつつ終盤に自殺点で追いつかれ引き分け。どうにも、勝ち点が積み上がらない。 10試合連続勝利なしと言われると精神的につらいのは確かだが、リーグ戦はまだ長い。今は焦らない事が重要だ。 しかしだ。 この3試合で勝ち点1しか取れなかったのには、それなりの理由がある。 手倉森氏が、「守り切る」ゲームプランを考えていないからだ。考えていないと言うと失礼かもしれないが、言い換えると具現化していないからだ。 モンテディオ戦。前半1-1で終えた。敵地だ。どう考えても無理をすべきではないだろう。どうして、菅井がああも前掛

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/08/01
    試合後の @hsyf610muto さんの感想のアップも楽しみ。 #frontale QT @hsyf610muto: 守備の整備に最適な敵地フロンターレ戦 |
  • 岡田氏の大会直前のチーム作り: 武藤文雄のサッカー講釈

    岡田監督は、大会直前にチームのフォーメーションをずいぶんと修正した。驚く事に、これについて「過去の蓄積を打ち捨てた」、「付け焼刃」など文句をおっしゃる方がいらっしゃるようだ。今日はその事を含め、岡田氏の大会直前のチーム作りについて講釈を垂れたい。 そもそも、「過去の蓄積を打ち捨てて、過去それほど実績のないこの国で、2~3週間であそこまで組織的な攻守を完成させ、精神的にも充実していて、ワールドカップ大会でベスト8まであと一歩のチームを作れる」としたら、岡田氏は「神」としか、言いようがないではないか。世界屈指の妖術師として名高いヒディンク氏だって、韓国でも豪州でもロシアでも、もっとずっと長い準備をしている。岡田氏はヒディンク氏を遥かに凌駕する「神」なのだろうか。 私は岡田氏を尊敬しているし、相当立派な監督だとは思っているが、もちろん「神」だとは思っていない。先日述べたように、今大会での試合

  • 2つのサッカー報道番組で再理解した岡田氏の成功要因: 武藤文雄のサッカー講釈

    今日は、贅沢なテレビサッカー報道番組を2堪能した。1つはWOWWOWの岡田武史氏インタビュー。おそらく引く手あまたであろう岡田氏を、有料テレビが独占インタビューに成功したと言う事なのだろうか。インタビューアは私の知らない俳優の方たしかったが、一般的な質問が主体ではあったが、かえってそれが岡田氏のホンネを引き出した感があった。 その終了直後、NHK教育テレビで、山浩解説委員のおなじみ「視点・論点」。こちらはスタッフ達による適切な準備を具体的に説明。山氏独特のわかりやすく明瞭な語り口で、「チーム岡田」を称えていた。 両番組が連続して行われたのは、単なる偶然だろうが、何とも濃密で贅沢な1時間を、じっくりと愉しみながら、岡田氏の成功要因を改めて整理する事ができた。 まず、岡田氏インタビュー番組。 「(目標としてベスト4をぶち上げたのは)、日が勝つためには、チーム全体で無心の状態まで入り込

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/07/27
    読むと番組を見たくなりました。
  • 遠吠えを愉しむ: 武藤文雄のサッカー講釈

    トップリーグにおける史上初めての東北ダービーに向けて、モンテディオは見事な営業活動を展開、競技場の7割以上をホームチームに配席した上での、チケット売り切れ。スタンドは我々のいるゴール裏とメイン側の一角を除き、見事に青一色に染まった。 そして、名将小林伸二氏の策にうまうまとはまった手倉森氏と、監督の采配ミスはあったものの判断力にかける残念なサッカーを演じてしまったベガルタ仙台イレブンと、山形大観衆の歓喜の引き立て役となった数千の黄金色のサポータは、ホームチームの完勝を通じて、ダービーマッチを彩り鮮やかなものにする事に成功。日サッカーの将来の発展に大きな貢献をして、無様に帰宅の途についたのでありました。 開始早々の失点。先方のキーパーソンの石川の進出を容易に許し、そのクロスをカットしようとした富田が田代?にうまく身体を入れられて、後方に流され、秋葉に見事なミドルシュートを決められてしまう。慎

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/07/19
    わははは。「ちょうど、次に就任する人が決まっていない重要なポストがあるのだが、」 QT @hsyf610muto: 遠吠えを愉しむ |
  • すばらしいACL: 武藤文雄のサッカー講釈

    この日直接FKを決め、鋭いサイドチェンジを通し、サイドを見事に突破するなど、八面六臂の活躍をしていた田坂祐介が交代と聞いて、私は失望した。せっかく若い(と言っても24歳だが)MFが、韓国のトップチームとの難しい国際試合でよいプレイを見せていたのだから、90分使い切って自信をつけさせればよいのにと。 けれども、(いつもの通り?)私は間違えていた。田坂に代って入ったのは、中村憲剛と言う選手だったのだ。冗談抜きに、その瞬間「競技場の空気が変わった」のだ。フロンターレの選手達の連動も、サポータの声援も、いや城南の選手達のプレイすらも、憲剛の一挙手一投足に制御され、眼前でプレイされるサッカーが一層色鮮やかなものに。我々のみならず、ゴール裏で(少々単調なきらいはあるが)必死に応援していた城南サポータにも、憲剛の登場は歓喜を提供したのではないだろうか。 等々力の王様の帰還を、目の当たりにする事ができたの

  • 相馬直樹氏、指導者経歴をスタート: 武藤文雄のサッカー講釈

    相馬直樹氏が、町田ゼルビアの監督に就任したと言う。いよいよ、指導者としての経歴をスタートさせる。大いに期待したいところだ。 氏の引退時にこんな文章を書いた事がある。選手相馬直樹は、決して格段の天分に恵まれた選手には思えなかったが、知恵と工夫で代表の主力に上り詰めた。その知性は、きっと指導者としても成功するのではないかと思うからだ。 個人的にゼルビアと言うクラブに期待するところは大きい。Jリーグの多くは、親会社の関連などで、人工的にその街に「降り立った」クラブ、あるいはJリーグ開幕以降地域主導で「作られた」クラブがほとんどだ。JSL時代からある程度地域密着が進んでいた(せずにはいられなかった)サンフレッチェ、(人工的と言う意味では最も人工的だが)元々地域のサッカー選手育成ピラミッドが作られていた上に乗っかったエスパルス、正に地域を代表するサッカークラブだったヴァンフォーレあたりが例外なくらい

  • 他山の石: 武藤文雄のサッカー講釈

    朝青龍が引退した。 つい先日、この力士の鮮やかな勝利に感心する講釈を垂れたのだが。巡業をサボって、タレントとボール遊びをしている分には、内輪の約束事を守るか守らないかだから、その処分は内輪で意志決定される事も許されていた。けれども、格闘家が人を傷つけては論外。大変残念だが、どうしようもない。 例のボール蹴りにしても、左手での手刀にしても、土俵でのガッツポーズにしても、敵にとどめを刺す態度にしても、それぞれは社会常識としては許容されても、相撲と言う家風の中では不適切な行動だったのだろう。しかし、高砂親方(2代目朝潮)も、北の湖前理事長も、武蔵川現理事長(三重の海)も、適切な指導を行う事はできなかった。そして、相撲界内での横紙破りの連発により、朝青龍の意識の鈍感さは極まり、社会常識から許されない暴行行為となってしまったと言う事か。 あの鮮やかな相撲がもう見られないかと思うと残念だ。態度や振る舞

  • 小野伸二と稲本潤一: 武藤文雄のサッカー講釈

    小野伸二と稲潤一がJリーグに帰ってくる。私はこの2人の「現状」を見ると、何とも複雑な気持ちになってくる。若い頃抱いた「期待」と「現状」のあまりの落差に。 小野伸二は1度は欧州あるいは世界の頂点に近付いてくれた。 フェイエノールトでUEFAカップを制覇したし、あのチェコ戦でネドベドと互角の攻防を見せてくれた姿を忘れる事はできない。 私にとっての小野は、「世界にも稀な全軍を技巧と判断でリードできるタレント」だった。フェイエノールトでも、レッズでも、もちろん日本代表でも、体調がよい時には「世界にも稀な」プレイを見せてくれた。そして、その片鱗を最後に見たのは、4年前のワールドカップ直前の試合だった。 以降の小野を語るのはつらい。以前、これだけの事を書いた事がある。そして、残念ながら現状の想いは変わっていない。 その小野が清水に帰ってくる。当に最後のチャンスだと思う。 ただし、小野はまず定位置争

  • トリニータ経営絶望問題3: 武藤文雄のサッカー講釈

    トリニータに対し、J当局が2億5千万円の追加融資を決定したと言う。 Jリーグサイドから見れば、「仕方のない結論」だと思う。現実的に、追加融資をしなければトリニータがトップクラブとしての活動を継続できなくなる事はどうやら間違いない事態のようだったからだ。もしそうなれば、何よりサッカー界は非常に大きな痛手をこうむる。今までトッププロのサッカーがあった街から、それがなくなってしまう状況の被害は想像できないくらい大きなものだ。加えて、言うまでもなく、既に融資した3億5千万円の回収が絶望的になるのみならず、既にトリニータが来期(この3月に開幕するシーズンを来期と呼ぶ)に向けて契約した全選手が路頭に迷う事になる。 一方、融資をするにあたってのリスクは追加の融資の回収失敗(と金利収入減少)だが、これは今後の経営指導でそのリスクはある程度は減らせるはずだ。上記した悪夢的な状況と比較すると、「仕方のない結論

  • 指導者としての戸塚哲也氏: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベガルタ関連の友人が、「ベガルタの山路氏がS級コーチライセンス取得間近」と、同養成講習会の受講者一覧を教えてくれた。宮城県出身のトッププロ出身で、ベガルタの指導陣で重要な地位を占めている山路氏への期待は大きいので、何とも嬉しかった。 もっとも、この手のリストは「過去の名選手」を色々と見つける事ができるので、さらに愉しいのは言うまでない。 若い方では鳴尾直軌氏、西ケ谷隆之氏。さらに韓国出身の尹晶煥氏(韓国代表経験のある尹氏が、日のコーチング資格を獲得しようとしているところが大変興味深い)。女子代表OGの高倉麻子氏、半田悦子氏。40代になると、前田浩二氏、石井正忠氏、三浦雅之氏。皆さん、指導者として、トップを目指そうとしていると言う事だな。こう言ったトッププレイヤ達の現役時代を思い起こしつつ、それぞれの活躍を期待したくなる。 と、語りつつ日の題である戸塚哲也氏の件。 1人だけ、勤務先役職

    IntoTheBest21
    IntoTheBest21 2010/01/19
    S級取得に期待