国会議員の過去の言動が、人権侵害に当たると国の機関から認定された。異例の事態である。 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員がブログに投稿した差別的内容について、法務局が「人権侵犯の事実があった」と指摘した。 認定されても、公の場で何ら説明していない。発言に影響力がある立場なのに、差別的な言動を繰り返してきた。 もはや、議員としての適格性を欠いていると言わざるを得ない。 2016年、国連女性差別撤廃委員会に日本から参加した人たちについて「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」などと書き込んだ。当時は落選中だった。 朝鮮民族やアイヌの文化を侮辱しており、許されない内容だ。 にもかかわらず、衆院選で再び当選した後も取り消さず、昨年12月になって、ようやく国会で撤回し、謝罪した。 総務政務官として国会で追及されたため、総務相の指示に従ったものだが、その後