「理性でロシアは分からない。ロシア人の気質は極めて特殊であり、普通の尺度では測れない。だから信じるしかない」と、19世紀にロシアの詩人が訴えていた。昔はどうだったか分からないが、今の日本においてその言葉はとても通用しそうにない。 ネットで検索すると、「ロシアを信じる気にはなれない」「ロシアを信じるのは、ちょっとね・・・」「ロシアを信じるなんて阿呆だな」といった言葉が次から次へと出てくる。もっとひどいのになると、「ロシアを信じる奴は真性のバカか、売国奴だ。 外務省はそんな人間の集まりだ。 国民を舐めるな!」なんて言葉も見受けられる。 2006年11月、プーチン政権を批判していたロシアの元情報局員、アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンの病院で何者かによって毒殺された。この事件でもロシアのイメージは大きくダウンしたが、2008年8月に勃発したグルジアとの戦争は、ロシアの評判を決定的に下落させ
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