8日の東京株式市場で、オリンパス株(東証1部)は、制限値幅の下限(ストップ安)となる前日終値比300円(約29%)安の734円で取引を終えた。 1995年7月以来の安値水準で、時価総額は約1991億円。マイケル・ウッドフォード社長が解任される前日の10月13日終値(1株2482円)時点から約1か月で約4700億円が消失した。 8日朝、オリンパスが有価証券投資などの損失を隠していたことを発表した直後から売り注文が殺到した。「損失計上などによる業績悪化への懸念や、過去の開示内容への疑念が広がった」(市場関係者)との見方が多い。 高山修一社長はこの日の記者会見で、「株価は下がったが、(会社が)世の中に提供できる価値は変わっていない」と述べた。