太陽光発電は、コントロールしにくい不安定電源 7月1日、「再生可能エネルギーの全量買取制度(FIT)」がスタートした。発電事業者が太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなどで起こした電気を、20年間、固定価格で買い取ることを電力会社に義務づける。固定価格の最高額は、1キロワット時当たりの太陽光発電が42円、風力発電が23.1円、地熱発電が27.3円である。太陽光発電の42円は飛び抜けて高額で、そのためさまざまな企業がこの事業に続々と参入して、今や「メガソーラー・バブル」のような様相を呈している。 だが、太陽光発電の出力は小さい。 7月1日に再稼働して世間を騒がせている関西電力大飯発電所3号機の最大出力は、118万キロワットもある。最近建設された原子力発電は100~130万キロワット、火力発電は30~100万キロワット、水力発電はダム式揚水発電を除けば最大級でも30~50万キロワット程度という