フィリピン・マニラの「ブラックナザレ祭」で、奇跡を起こすと信じられている十字架を担いだ黒いキリスト像を運ぶ人々(2017年1月9日撮影)。(c)AFP/TED ALJIBE 【1月9日 AFP】フィリピンの首都マニラ(Manila)で9日、キリスト教カトリック教徒の祭りとしては世界最大級の「ブラックナザレ(Black Nazarene)祭」が開催された。 この祭りでは「ブラックナザレ」と呼ばれる黒い等身大のキリスト像が、はだしの信者たちに担がれ市街を練り歩く。アジア最大のカトリック国であるフィリピンでは、ブラックナザレ像には奇跡を起こす力があると信じられており、パレードの間、信者たちは像に触れようとして殺到する。昨年のブラックナザレ祭には100万人以上が詰め掛け、2人が死亡した。 ブラックナザレ像は1600年代に、メキシコからマニラに運んで来られた際、船上で火事に遭い黒く焦げてしまったとい