<福島県知事選>内堀氏、全県で最多得票 東日本大震災と福島第1原発事故後初の福島県知事選は、前副知事の内堀雅雄氏(50)が49万384票を集め、初当選した。県全体の有効投票数に占める得票率は68.35%。全59市町村で最多得票し、元宮古市長の熊坂義裕氏(62)ら新人5人を大きく引き離した。市部は67.12%、郡部は71.96%だった。 内堀氏は自民、民主、公明、社民の4党をはじめ、連合福島や県町村会などから手厚い支援を受けた。佐藤雄平知事が後継指名したこともあり、佐藤氏の支持基盤の会津地方では73.63%と高率だった。 共産党と新党改革が支援した熊坂氏の得票は12万9455票で、得票率は18.04%。出身の福島市は31.66%と高く、市部の得票率を19.89%に押し上げたが、郡部は12.62%にとどまった。 前双葉町長の井戸川克隆氏(68)は4.15%と支持を広げられなかった。 避
選挙戦終盤の個人演説会で、「福島の人」を前面に押し出す熊坂氏(右端)。政策論争は深まらなかった=20日夜、いわき市 福島県知事選で次点に終わった元宮古市長熊坂義裕(62)は26日夜、福島市の事務所で支持者を前に深々と頭を下げた。 「政策では全く負けていないが、力不足で県民に届かなかった」 <軍艦と手こぎ舟> 今期限りでの引退を表明した知事佐藤雄平(66)の「県政刷新」と、「脱原発」を2本柱とした熊坂の訴えは届かず、得票は12万9455票にとどまった。 自民、民主、公明、社民4党による与野党相乗りの支援を受けて初当選した前副知事内堀雅雄(50)の49万384票に対し、トリプルスコア以上の大差。支持者は「大惨敗だ」とうつむいた。 熊坂は共産党と新党改革の支援を受けた。ただ、選挙の実動部隊は熊坂の母校・福島高の同窓生と放射能不安を募らせる母親たちの勝手連。オール与党の「軍艦」に立ち向かう
東日本大震災と福島第1原発事故後初めてとなる福島県知事選は、無所属新人の前副知事内堀雅雄(50)が、元宮古市長熊坂義裕(62)ら無所属新人5人を相手に圧勝した。過去最多の6人が立候補しながら、投票率は過去2番目に低い45.85%。「熱狂なき圧勝」を検証した。(敬称略) <拍手わずか5秒> 内堀氏当選確実-。26日午後7時、テレビが速報を流した。「おおっ」。福島市の事務所に集まった約200人の政党・団体関係者から一瞬、歓声が上がった。立ち上がる人はなく、拍手は5秒で終わった。 内堀は「県民の福島復興に懸ける熱い思いを胸に刻み込み、全身全霊をささげて未来を切り開く」と誓った。 背後は真っ白な壁に「新生ふくしま」のキャッチコピー。国会議員らが寄せた108枚の為書きは、「オール福島」を掲げる内堀の船出にふさわしくないと、スタッフが前の晩に撤去した。 「熱狂なき圧勝だな」。最後まで盛り上がら
<震災後銀杯購入>被災者感情を無視 東日本大震災の被災地でガスなどのライフラインが途絶え、一部地域で食料不足が続いていた時期に、農水省職員のための銀杯が、税金を原資に大量に落札されていた。復旧・復興事業の旗振り役による被災感情を無視したような対応に、被災者からは批判の声が上がった。 官報によると、銀杯販売業者の2011、12両年度分の落札者が決定したのは、震災から1カ月もたっていない11年4月7日。同日は深夜に宮城県北部と中部で震度6強の余震が発生し、東北は広範囲で停電したり、高速道や鉄道網が寸断されたりした。 当時は石巻市で都市ガスが復旧せず、政府が被災地向けに確保した食料が避難所まで届かないという問題も解消されていなかった。そこに再び襲った激しい揺れ。ガソリンスタンドの前には給油を待つ車両の長い列ができるなど社会の混乱が拡大した。 4月の余震で岩沼市の自宅が倒壊した仙台市太白区の
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