急速に感染拡大が進む新型コロナウイルス。20日、全国で15万人を超え、過去最多の感染者数を更新しました。30府県でこれまでで最も多い感染者数となりました。 その主な理由はオミクロン株の1つ「BA.5」。感染力が強いと言われています。 一方で政府は現時点ではこれまでのような行動制限を行う必要はないという考えを示しています。 繰り返される感染拡大の波に、どう対応していけばいいのか。 これから始まる夏休みはどう行動すれば。 政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長に聞きました。 (※インタビューは7月19日夜に行いました) “第7波”「“第6波”の2倍のおそれも」 新型コロナウイルスの一日の感染者数は、7月20日、全国で15万人余りと、これまでの最も多かった7月16日より4万人以上上回り、過去最多となりました。 東京や大阪では2万人を超えています。30府県でこれまでで最も多い感染者数となっ
発達障害などのため通常の学級で学びながら一部は別室での「通級指導」を受けている、小中学生や高校生は全国で16万人余りと過去最多となったことが文部科学省の調査で分かりました。 「通級指導」は読み書きが苦手だったり対人関係を築きにくかったりする児童や生徒が、ふだんは通常の学級に在籍し、障害に応じて一部の授業を別の教室などで受けるものです。 文部科学省の調査によりますと、通級指導を受けている全国の小中学生や高校生は、令和2年度は16万4693人とこれまでで最も多くなったことが分かりました。 調査の方法などは変わっているものの、10年前から10万人増加していて、文部科学省は発達障害の子どもが増えていることや、通級指導の認知度の向上が背景にあるとみています。 障害の内訳では、言語障害が最も多く4万3632人、ADHD=注意欠陥・多動性障害が3万3825人、自閉症が3万2346人などとなっています。
17日午前、埼玉県秩父市にある鉱山のトンネルで30代の男性2人が倒れているのが見つかり、いずれも搬送先の病院で死亡しました。 現場付近の酸素濃度はほぼゼロの状態だったということで、警察は酸欠が原因とみて詳しく調べています。 17日午前11時すぎ、埼玉県秩父市中津川にある鉱山のトンネルで、50代の男性から「一緒にトンネルに入った男性が酸欠で倒れた」と消防に通報がありました。 消防が現場に駆けつけたところ、男性2人がトンネルの入り口から300メートルほど進んだ場所に倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。 警察によりますと、死亡したのは、いずれも東京・大田区に住む36歳と35歳の会社員の男性で、2人が見つかった現場付近は酸素濃度がほぼゼロの状態だったということです。 警察は酸欠が原因で死亡したとみて詳しく調べています。 亡くなった男性2人は、SNSを通じて
新型コロナウイルスの感染の急拡大に伴い子どもの感染も増え始めていることから、東京都内の病院では子どもへのワクチン接種を希望する人が増えています。 新規感染者 10代が16.2% 10歳未満が15.6% 厚生労働省によりますと、新型コロナの新規感染者を年代別にみると、今月12日までの1週間では10代が最も多く、全体の16.2%、10歳未満が15.6%と子どもの感染が目立っています。 母子医療を専門とする東京 港区の愛育病院では毎週土曜日に5歳から11歳の子どもへのワクチン接種を行っていますが、先週から希望者が増え始め、2週連続で予約がすべて埋まりました。 16日も子どもたち10人に接種が行われ、保護者の付き添いのもとでアレルギーなどについて医師から聞き取りされたあと接種を受けていました。 接種を受けた11歳の女子児童は「小学校でも感染が増えてきています。ワクチンを打ったのでもし感染しても症状
新型コロナウイルスの感染の再拡大を受けて、政府分科会の尾身茂会長ら専門家が11日夕方、岸田総理大臣と会談しました。会談後、尾身会長は「新たな感染の波が来たことは間違いない」と述べ、第7波に入ったという認識を示したうえで、現時点で強い行動制限は必要ないとしたものの、基本的な感染対策の徹底を訴えました。 11日夕方、尾身会長は、厚生労働省の専門家会合の脇田隆字座長などとともに総理大臣官邸を訪れ、岸田総理大臣と30分余り会談しました。 尾身会長によりますと、会談では専門家から、 ▽現在の感染者急増の背景に、オミクロン株のうち感染力がより強いとされる「BA.5」の広がりや、ワクチン接種から時間がたって免疫の効果が下がってきていることがあることなどを説明し、 ▽医療のひっ迫を防ぐために、政府や自治体が医療や検査、ワクチン接種の体制を整え、国として基本的な感染対策の徹底を呼びかけるよう求めたということ
東京メトロは新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が普及し、通勤客が減っているなどを理由に、銀座線や丸ノ内線など、合わせて4つの路線で来月下旬から運行本数を削減することになりました。 発表によりますと、運行本数を減らすのは、銀座線、丸ノ内線、東西線、千代田線の合わせて4つの路線です。 すべての路線で朝の通勤時間帯を中心に、運行本数を減らすのをはじめ、銀座線では浅草と渋谷の区間で平日の日中や、休日の朝から夜にかけて、1時間当たり18本から12本に減らします。 丸ノ内線では、池袋と荻窪の区間で、平日の日中や休日の午前から夜にかけて、運行本数を減らすことなどを決めました。 いずれの路線も終電の時刻の繰り上げは行わないということです。 削減の規模は4つの路線の平均で7.8%にあたるということで、東西線を除く3つの路線は、ことし3月のダイヤ改正に続く運行本数の減少となります。 削減を決めた理由について東
6日の新型コロナウイルスの新規感染者数の発表は、全国で4万5000人を超えました。1週間前のおよそ2倍になっています。 また、東京都は6日、都内で新たに8341人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表。1週間前の水曜日の2.2倍に増えました。 医療機関では、患者増加に加え、厳しい暑さの影響を受けながらの対応を迫られるケースもでてきています。 熱中症も増加しているこの時期の具体的な感染対策やオミクロン株の1つ「BA.5」の影響、感染状況の今後の見通しについて、専門家に聞きました。 都内クリニック 発熱外来受診の患者増加 コロナ陽性判明も増 新型コロナウイルスの感染が増加傾向に転じるなか、都内のクリニックでは、発熱外来を受診する患者の数が増加しています。 東京目黒区にあるクリニックの発熱外来では、今週に入って受診と検査を希望する人が増加し、1日の受診者が1か月前の2倍となる20
電車内での切りつけやビルの放火、立てこもりなど、面識のない人を無差別に巻き込む事件が去年以降、全国で15件起きていることが分かりました。 「死にたかった」などとして場当たり的に事件を起こすケースが多く、専門家はSNSの普及などで自分の境遇を他人と比べる機会が増え、不満を抱えて事件を起こす傾向があると分析しています。 去年8月、東京の小田急線の車内で乗客が切りつけられた事件や、去年10月に京王線で起きた切りつけ・放火事件、さらに、ことし1月に東京 代々木の焼き肉店で起きた立てこもり事件など、面識のない人を無差別に巻き込む事件が去年以降、全国で15件起きていることがNHKの取材で分かりました。 この10年で見ても突出していて、これまでに起きた事件の手口を模倣するケースも目立っています。 15件を詳しく分析すると、少なくとも8件では、容疑者が逮捕後の調べなどで「死にたかった」「死刑になりたかった
大阪の府立高校の元教諭が定年後の再任用を希望した際、君が代の斉唱で起立する命令に従うかどうか確認されたうえ、不採用となったとして大阪府に賠償を求めた裁判で、最高裁判所は府の上告を退け、不採用は違法だとして300万円余りの賠償を命じた判決が確定しました。 大阪の府立高校の教諭だった梅原聡さんは、平成28年12月に定年後の再任用を希望し、その後、君が代の斉唱で起立することを含む上司の命令に従うかどうか校長から意向確認された末、不採用となったため「憲法で保障された思想や良心の自由を侵害された」として、府に賠償を求めていました。 梅原さんは現役の教員だった際、君が代の起立斉唱をしなかったとして戒告の懲戒処分を2回受けていました。 1審は訴えを退けましたが、2審の大阪高等裁判所は去年、不採用の判断について「梅原さんよりも重い『減給』の懲戒処分を過去に受けた別の教員は再任用されているなど、合理性を欠い
ロシアのプーチン大統領の顔写真が貼られたわら人形を、五寸くぎを使って神社のご神木に打ちつけたとして、千葉県松戸市の72歳の容疑者が器物損壊などの疑いで逮捕されました。 逮捕されたのは、松戸市の自称・無職、日野充信容疑者(72)で、警察によりますと、先月19日、松戸市の三日月神社に侵入し、わら人形を五寸くぎを使って、境内のご神木に打ちつけたとして、建造物侵入や器物損壊の疑いが持たれています。 わら人形は大きさが30センチほどで、ロシアのプーチン大統領の顔写真が貼られていたほか、大統領の生年月日などが記された手書きのメモが挟み込まれていたということです。 調べに対し容疑者は黙秘しているということです。 松戸市内の神社では先月以降、同じようなわら人形が打ちつけられる被害が10件ほど相次いでいて、警察が関連を調べています。
通常国会は15日閉会し、26年ぶりに政府が提出したすべての法案が成立しました。 各党は、今月22日公示、来月10日投票の日程で行われる参議院選挙に向けて、事実上の選挙戦に入ります。 通常国会は15日会期末を迎え、衆参両院の本会議では閉会の手続きなどが行われ、150日間の会期を終えました。 通常国会では、「こども家庭庁」の設置法や、経済安全保障の強化を図る「経済安全保障推進法」、SNS上のひぼう中傷対策を強化するため、侮辱罪に懲役刑を導入する改正刑法など、政府が提出した61の法案すべてが成立しました。 政府提出のすべての法案が成立したのは戦後3回目で、橋本内閣の平成8年以来26年ぶりです。 また、憲法論議が活発に行われ、衆議院憲法審査会は過去最多の16回開かれ、オンラインでの国会審議をめぐる報告書をまとめました。 岸田総理大臣と野党党首による「党首討論」は、1度も開催されませんでした。 一方
5月末、大阪市内の展示場に整備された、新型コロナ患者の受け入れ施設がひっそりと閉鎖されることになった。 「想定を超える感染爆発が起き、病院や宿泊療養施設に入れなくなるような時の施設として使う」 大阪府の吉村知事がこう話し、自信をみせていた施設。 去年秋、災害級の感染拡大に備える必要があるとして、府がおよそ78億円の予算で1000床規模を整備した。 入院や宿泊療養の対象外となる主に40歳未満の軽症患者の受け入れを想定し、医師や看護師が常駐して、安心して療養できる環境を整えた。 ところが、第6波で、この施設が使われることはほとんどなかった。 運用開始からのおよそ3か月間に利用した人はわずかに303人。 過去の経験からさまざまな手を新たに打ってきた一方で、第6波で亡くなった人の数は全国で最も多くなった大阪。 いったい、何が起きていたのか? 背景には、府の想定と大きく異なる事態となり、事前にとった
夏の参議院選挙をめぐる日本維新の会との合意文書について、国民民主党の玉木代表は党の公式なものにはなっていないとして改めて文書を作成したいとの意向を示しました。 国民民主党は、夏の参議院選挙の京都選挙区と静岡選挙区で日本維新の会と協力することを決め「政権交代を実現する」などとした合意文書を交わしましたが、「事前の了承手続きがなかった」などと党内から異論が出たため日本維新の会に再協議を要請しています。 玉木代表は記者会見で「合意文書は党の公式文書にはなっていない。正式な文書を新たに作るよう指示しており、幹事長間で協議する。修正するのか、もう一度作り直すのかも含めて協議する」と述べました。 また、合意文書に署名した前原代表代行を注意したとしたうえで「本人から謝罪もあったが、それで済む話ではなく今度は党内手続きに遺漏がないよう徹底したい」と述べました。 一方、この合意文書に関連して榛葉幹事長が先週
ワクチンの3回目接種で、国に申請された職域接種の計画数は確保したワクチンの半分程度にとどまっていることがわかりました。3回目の接種率が低い傾向の若い世代では感染後、症状を悪化させるケースが相次いでいます。 往診依頼相次ぐ 患者の多くは若い世代 (東京 渋谷) 東京・渋谷区で自宅療養者の往診を行うクリニックでは今月に入って保健所からの往診の依頼が一時、途絶えていましたが、先週後半から再び相次いでいるということです。 クリニックの医師によりますと患者の多くは10代から30代の若い世代で、いずれも3回目のワクチンを接種していなかったということです。 患者は声をそろえて、「のどが焼けるようにいたい」「つばが飲み込めない」などとのどの症状を訴えているといいます。 今月16日に往診した14歳の男子中学生も「これまでに経験したことがないほどのどが痛い」とのどに強い痛みを訴え、食事も固形物は食べられないと
エネルギー価格の高騰で「新電力」と呼ばれる電力の小売事業者の撤退や休止が相次ぐ中、東北電力は、新電力から契約の切り替えを求める企業の受け付けを、停止していることが分かりました。追加で電力を供給すると採算をとるのが難しくなっているためです。 天然ガスなど火力発電の燃料価格の高騰で、卸売市場から電力を調達して顧客に販売する「新電力」と呼ばれる電力の小売事業者の間では、撤退や休止の動きが相次いでいます。 東北電力によりますと、新電力と契約していた企業から契約を切り替えたいという問い合わせが最近増えているということです。 しかし、東北電力では「追加で電力を供給すると採算をとるのが難しい」として、こうした企業からの契約の切り替えの受け付けをすべて停止していることが分かりました。 新たな契約先が見つからなかった場合でも、企業には1年間、送配電会社から電力の供給を受けられる保障制度がありますが、割高な料
最初に緊急事態宣言が出てから、この4月でちょうど2年。マスクが手放せない生活も、3年目に突入しています。感染の第6波はピークを過ぎ、これから暑くなる季節、「いつになったら、マスクをしなくてよくなるの」という思いを持っている方も多いと思います。「マスクを外せる時は来るの?」。今回はそんな疑問について考えてみました。 (科学文化部・水野雄太 社会部・高橋歩唯) マスクってどう? 街の人たちは、マスクについてどう感じているのでしょうか。 東京・渋谷で50人に話を聞き、本音を探ってみました。 結果は、「つける」が32人、「つけない(つけたくない)」が16人、「決められない」が2人。 (「つける」と答えた人) 「周りの人が感染したらかわいそうだから」 「人づきあいとか、つけたほうがなんとなく楽にもなってきている」 (「つけない(つけたくない)」と答えた人) 「つけないほうがやっぱり快適」 「本音はつ
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