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  • 早川由紀夫の火山ブログ PNAS安成ほか論文の社会的問題点

    PNASという国際的に高く評価されているアメリカの学術誌がある。そこに11月14日に安成哲平ほかの論文が掲載された。福島第一原発から放出された放射能の分布を日全体にわたって計算したシミュレーションの結果を報告したものだ。 シミュレーションとは、いくつかの仮定を置いてつくった式のなかに観測データを入れて計算して結果を得る手法だ。得られた結果は事実ではない。そのひとの考え方だ。過去の事実を再現して、それがどんな仕組みで生じたかを探ったり、未来の出来事がどうなるか予想するときにもちいる手法だ。 大学からの記者発表に添付された図。観測事実である文部科学省の航空モニタリングにも私の放射能汚染地図にも、まったく合致しないシミュレーション結果である。 彼らは、自分たちがやった計算結果に基づいて、北海道中国・四国地方を含む日全国にセシウム汚染が広がっている危惧を強く表明した。喫緊の課題 (an ur

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/11/23
    "自説に不都合な事実を知りながら、無視した。"
  • 早川由紀夫の火山ブログ 新燃岳2011年2月噴火のまとめ

    1日0754 M2.0地震と同時にブルカノ式爆発。レーダエコー0800黄、0805白、新燃岳南西最大振幅:376.7mkine、湯之野空振計:458.4Pa、火山弾3.2キロ、山火事、空振で窓ガラスが割れて顔にケガ。 0808 2発目(Hi-net) 1120 「切り替え」で3キロを4キロに 1540 レーダーエコー青(ブルカノ式) 2319 レーダーエコー青(ブルカノ式)354.1mkine、185.5Pa 2日0525 ブルカノ式爆発、340.8mkine、299.6Pa、レーダーエコー水色 1047 ブルカノ式爆発、150.1mkine、86.5Pa、レーダーエコー青 1552 ブルカノ式爆発、530.6mkine、72.4Pa、レーダーエコー水色 1622 黒い噴煙、爆発なし、レーダーエコーなし 2045-2125 奇妙な震動(Hi-net) 3日0809 ブルカノ式爆発、96.3

  • 早川由紀夫の火山ブログ 2月16日 まとめ 黒い南斜面

    明け方、火映かすかにあり。 霧島山新燃岳2011年噴火 ここまでのまとめ 1月19日 突然の火山灰放出。日南に積灰。21日、22日にも火山灰放出。 1月26日 0731から火山灰を連続的に放出し始める。1458鶏の尾のような真っ黒いジェット。1514火砕流が1キロ下る。1600からプリニー式軽石噴火。噴煙の高さ7.5キロ。2時間50分継続。翌27日0210からも2時間30分継続、同1630からも1時間10分継続。この3回で2000万トンのマグマが軽石となって空中に吐き出された。この3回のプリニー式噴火に伴う地形変化が傾斜計でとらえられている。新燃岳はこのあとも火山灰を連続的に放出し続け、ときどきブルカノ式爆発をして火山弾を飛ばし、風下に小石を降らせた。 1月28日 1200ころ火口底に溶岩出現。31日までの3日半で2700万トンの溶岩が地表に出現して、火口内に直径600メートル深さ100メ

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    Zarathustra1951-1967 2011/02/16
    「霧島山新燃岳2011年噴火 ここまでのまとめ」
  • 早川由紀夫の火山ブログ 2月12日 今後の可能性

    昨晩火映なし。 霧島今後の可能性 (1月26日1413の予測がわずか91分で打ち砕かれたにも関わらず、再挑戦) 1 ブルカノ式を何ヵ月か繰り返すだけで終わる。 2 火口縁から溶岩が溢れて流れ出す。 3 1月26-27日のような軽石噴火が2度3度起こる。 4 火砕流が山麓を駆け下って5キロ流れる。 5 火砕流が山麓を駆け下って10キロ流れる。 6 火砕流が四周に30キロ流れて中央に小さなカルデラができる。 7 火砕流が四周に60キロ流れて中央に大きなカルデラができる。 ざっくり言って、1(30%)、2(20%)、3(30%)、4(10%)、5(6%)、6(3%)、7(1%) JNN報道特集(2011.2.5)からビデオクリップ ・新燃岳噴火の火山学的解説 ・高原町長が30日深夜、避難勧告した理由 YouTubeにおいた上記動画は、5月25日に削除されましたので、下に置き換えました。(5月26

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    Zarathustra1951-1967 2011/02/12
    "霧島今後の可能性 (1月26日1413の予測がわずか91分で打ち砕かれたにも関わらず、再挑戦)"/コメント欄も。
  • 早川由紀夫の火山ブログ 1月31日 山頂火口内を静かに埋め立てる新溶岩

    (左)だいち1月30日。(右)2万5000分の1地形図。クリックで拡大する。 新溶岩湖火口の西に寄っている(1月29日撮影のだいち画像では東に寄っていた)。1300m等高線とほぼ一致する。 南東から鳥瞰した新燃岳。オレンジで着色した部分が新溶岩。火口縁は北西方向が一番低い。その地点の標高は1352mである。火口内を満たした溶岩は、そこからあふれ出して、初め北西斜面を下る。谷に達すると、向きを南に変えて谷筋に沿って流れ下る。もちろん、途中で供給が途絶えれば止まる。 西←                                           →東 1月31日12時の火口断面。オレンジ色が新溶岩。赤色が火道。@hugujoが作成してすぐ出かけたので、私が汚いペンで加筆修正した。いまのペース(900万トン/日)が続けば、新溶岩は2月3日に火口内空間をすべて埋め立てる。 言い訳と解説:

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    Zarathustra1951-1967 2011/02/01
    火口内地形データ付き。
  • 早川由紀夫の火山ブログ 1月28日噴火 各サイトへリンク

    ざっくりいって、1世紀に日で5回くらいしか起こらない大噴火。つまり日人が、一生のうちに2-3度しか経験しない噴火。それが自分の近くで起こったひとは、たいへんだ。 いったん目覚めた火山が噴火をいつまで続けるか、わからない。場合による。いまの(いや、まだ獲得してないかもしれない。これから獲得するだろう)緊迫感は、最低限2週間維持することが必要。実質的終息までには、ふつう数ヵ月かかる。数年かかることもある。 おとといきのうが最悪だった必然性はない。これからもっと悪いことが起こる確率のほうが高い。それが、おとといきのうの2倍ですむのか、10倍か、100倍か、まったくわからない。 0355-0405 小さなエコーあり。青色まで 1247 ブルカノ式爆発(新燃岳南西最大振幅:292.4mkine 湯之野空振計:81.8Pa) 1250-1310 エコー赤 2300-2600 Hi-netを見ると2

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    Zarathustra1951-1967 2011/01/30
    "1世紀に日本で5回くらいしか起こらない大噴火。つまり日本人が、一生のうちに2-3度しか経験しない噴火。…もっと悪いことが起こる確率のほうが高い。それが、おとといきのうの2倍ですむのか、10倍か、100倍か…"
  • 早川由紀夫の火山ブログ 霧島山新燃岳1月26日噴火

    ・1月26日のツイート。画像もあります。 ・新燃岳2011年1月26日噴火の実況ツイート(ツイートまとめ) 霧島山の新燃岳がいま噴火中です。けさ7時30分頃から始まりました。 ライブカメラで噴火の模様をごらんになれます。 http://kirishima-live.jpn.org/ http://www.miyazaki-live.jp/sabou/ http://www.seisvol.kishou.go.jp/vo/32.php 後者は、右端、左端のカメラを選択してください。山から遠いほうがよく見える。 いま霧島山新燃岳で進行中の噴火は、火山灰を風下に降らせるだけです。それ以上の危害の心配はありません。火山の驚異をみんなで興味深く観察しましょう。(1549取り消し線) こういう噴火は、桜島では毎週起こります。市民は慣れっこです。きょうは、いつもは静かな霧島山だから注目しています。そして

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    Zarathustra1951-1967 2011/01/27
    さすがに頼りになる。むろん翌日以降も注目。
  • 早川由紀夫の火山ブログ 学者の責任

    学者というのはたいへん無責任な存在である。いつも勝手なことばかり考えて、好きなことを言っている。いいかげんな発言をしてもその責任は、自分が属する小社会で信用が失墜するだけに留まる。社会的責任は問われない。これが、学者の自由を保障して社会のなかで学術を効果的に発展させる仕組みだ。 私は過去に一度だけ、この免責された学者の小社会から飛び出ようとしたことがある。それは2004年のことだった。国と県と市町村が合同でつくった浅間山のハザードマップに重大な虚偽があるのをみつけた。 国と県と市町村が示し合わせたこの虚偽は到底容認できないことだと、そのときの私は感じた。法的手段に訴えてみずからが社会改革をなすべきだといったんは信じた。その方法は、告発することだと知った。やり方を調べて、いざ告発する段階に至った。 さすがに躊躇して、親しい何人かに相談を持ちかけた。おおかたは態度を明らかにしなかったが、ひとり

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    Zarathustra1951-1967 2011/01/08
    リンク先 http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/publication/abstract/V101-015.pdf (日本地球惑星科学連合2006年大会)含めて非常に優れた内容。2009年度版の防災マップにその指摘は反映されている: http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/bousai/hazard/2009omote.pdf
  • 早川由紀夫の火山ブログ 関東ロームは富士山の噴火堆積物ではない

    ロームはホコリが積もってできた 赤土とも言われる関東ロームは、関東平野の西にある富士山や浅間山が噴火して降り積もった火山灰だとふつう説明される。しかし、それは間違いだ。ほんとうは、河原の砂泥や畑の土が春の強風で巻き上げられて風下に降り積もってできた。つまりホコリだ。 火山はめったに噴火しない。富士山はもう300年も眠っている。いっぽうロームは毎年0.1ミリ、100年で1センチ、1万年で1メートル積もる。関東地方の河原や畑には火山灰がたくさん露出しているから、関東ロームの構成物にも火山灰が多い。 関東ロームを水洗いして中から鉱物をみつける実験手順が学校教科書にのっている。そうやって石英だの角閃石だのを子どもたちに自分でみつけさせて顕微鏡の下で観察させる手順はよいのだが、「火山灰がはいっているからローム層は火山の噴火でできた」と結論させるのは間違っている。 火山が噴火しなくても、ロームは毎年積

    早川由紀夫の火山ブログ 関東ロームは富士山の噴火堆積物ではない
  • 早川由紀夫の火山ブログ 神奈川県に黒い砂が降った

    今朝の神奈川新聞が次のように伝えた。 (神奈川)県は15日、三浦半島から県西部にかけた相模湾沿岸部の広範囲で、黒い粉じんが飛散していたことを確認したと発表した。健康被害の報告は受けていないが、県が原因を調べている。 テレビ朝日のニュースが、黒い砂の写真や分布地図を示しているのでわかりやすい。車の上に黒い砂が確認された市町は富士山から一直線に東に伸びてる。粒の大きさは0.1ミリ程度だという。謎を帯びたこの記述は、まるで古代中世に書かれた古記録の世界のようだ。 富士山の表面をつくっている黒い軽石(スコリア)の細粉が強風で飛ばされたものだろう。運搬と堆積のメカニズムは、私がいうレスの範疇にはいる。報告された0.1ミリというサイズは納得がいく。 昨日午前、御殿場は晴れて5m/sの風が吹いた。まだ積雪がない須走あたりから砂が舞い上がったのだろう。森の木々は葉を落とし、草も枯れて、いまは地表が露出して

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    Zarathustra1951-1967 2010/12/17
    本人も推論とは言ってるが http://twitter.com/HayakawaYukio/status/15294984542494720 , 2010/12/16(木) 13:01:54にこの内容はさすがとしか言いようがない。まあ前から考えてはいたことだろうけど。
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