三菱重工業(東京)は14日、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発費として、初号機を納入予定の2020年度に向け、2000億円規模の資金を追加で投入すると明らかにした。開発費はすでに当初想定の4倍の6000億円規模に達している。追加資金により8000億円規模となる可能性を示した。 三菱関係者によると、追加資金は試験機の製造や改修費、開発を担う技術者たちの人件費などに充てられる。18年度には、そのうち1200億円が投じられる見通し。追加資金の投入を記した三菱重工の最新リポートでは「開発という面では出口が見えつつある」と現状を説明した。 MRJは座席数が約90席の「MRJ90」の初号機を13年に納入予定だったが、度重なる開発のトラブルで、7年遅れの20年半ばの納入を目指している。開発費の増加などで、開発を担う子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)は約1100億円の債