オーバーホールの進む国内最古のプラネタリウム、カールツァイス・イエナ社製UPP23/3。取り外されたレンズは、設置当時ですでに一つ時価約400万円したといい、現在は生産されていないという=兵庫県明石市の明石市立天文科学館(彦野公太朗撮影) 今年6月に満「50歳」を迎える国内現役最古のプラネタリウムが、8年ぶりの分解整備をほぼ終え、5月末のリニューアルオープンに備えている。兵庫県明石市にある明石市立天文科学館(休館中)。レンズメーカーとして世界に名高い「カールツァイス」社(ドイツ)から技師2人が来日、「50年使われているけれど機械はとてもいい状態」と“太鼓判”を押した。 同館のプラネタリウムは、2つの巨大な球体が特徴的な「ダンベル型」で、電球の光を使って投影するという古典的な原理を利用した「光学式」。現在は小型でコンピューター制御のビデオプロジェクターを用いた「デジタル式」が全盛で、光学式は