香港の中心部で「トラム」と呼ばれる2階建ての路面電車が横転し、乗客14人がけがをして、警察は事故の原因について詳しく調べています。 香港のテレビ局は事故の瞬間をとらえた防犯カメラの映像を伝え、それによりますと、路面電車が停留所の手前で突然、進行方向の左側に傾いて倒れる様子が確認できます。 事故現場では横転した車両の周辺に割れたガラスが散乱する中、乗客が次々に救急車に運び込まれていました。香港のメディアによりますと、事故現場は見通しがよい場所だということで、警察は23歳の運転手を拘束して、トラムのスピードや線路の状況など事故の原因について詳しく調べています。 金融街や商店街などを走るトラムは、多くの市民が身近な交通手段として利用する香港を象徴する乗り物で、観光客にも人気があります。香港にある日本総領事館によりますと、この事故に日本人が巻き込まれたという情報はないということです。