鳩山首相の“身代わり”与党に平野長官更迭論 民主党や政府の一部で、政権立て直し策として平野博文官房長官の更迭論がくすぶり始めている。米軍普天間飛行場移設などをめぐる一連の混乱要因は内閣の要でありながら「利害が相反する課題を調整できない」(官邸筋)平野氏にあるとの理由からだ。普天間問題を決着させることができない「5月危機」を鳩山由紀夫首相の退陣ではなく女房役の更迭で乗り切ろうとの思惑ものぞく。 ただ、政権迷走の最大の要因は「首相の指導力欠如」(民主党幹部)。身代わり更迭が奏功する見通しはない。 民主党幹部の1人は4月中旬、社民党幹部と会談し、現状では参院選で惨敗は必至だとして、大型連休前後の「平野更迭」を模索することで一致。「首相は決断できない」として、平野氏に自発的辞任を促していく方針も確認した。 念頭には普天間問題に加え、小沢一郎民主党幹事長と前原誠司国土交通相の対立に発展した高速
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、滝野欣弥(きんや)官房副長官が移設候補地の鹿児島県・徳之島の3町長にかけた電話は、鳩山由紀夫首相の事前の了解を得ていなかった。指示をしたのは平野博文官房長官。政権の命運をかける課題の成否を握る地元の説得なのに、首相周辺の意思統一さえできていない。政権の迷走ぶりは末期的だ。 「心を一つにして頑張ろうと誓い合っている」 21日の党首討論で、鳩山首相は、普天間問題に関係閣僚が一枚岩で取り組んでいると強調した。 しかし内実は違う。20日夜、事務担当の滝野官房副長官が徳之島の3町長に対し、平野氏との会談を電話で申し入れた件について記者団に問われた際、首相は「どのような思いで滝野副長官が電話したか分からない。副長官に聞いてほしい」と素っ気なかった。「沖縄県外への普天間移設」にこだわる首相だが、この日の徳之島への打診について事前に知らされていなかった
首相退陣論が現実味=参院選へ動揺広がる−民主 首相退陣論が現実味=参院選へ動揺広がる−民主 時事通信社の4月世論調査で鳩山内閣の支持率が23.7%にまで落ち込んだことで、民主党内では16日、動揺が広がった。懸案の米軍普天間飛行場移設問題で、鳩山由紀夫首相が約束の「5月決着」を果たせなければ、さらに支持率は低下しかねない。参院選を前にした首相退陣が、現実味を持って語られ始めた。 「参院選マニフェスト(政権公約)の表紙(に載せる顔)をどうするかという話になってくる」。あるベテラン議員は、いずれ「鳩山降ろし」の動きが出てくると指摘。若手の一人は「参院選では与党での過半数獲得も厳しい」と危機感をあらわにし、党幹部も「政権の末期症状」と厳しい現状を認めた。 ただ、小沢一郎幹事長や菅直人副総理兼財務相ら政府・民主党の実力者は、鳩山首相の下で政権浮揚を図り、参院選を乗り切ることを想定しているとされる
首相の徳之島入り「視野」=進退論発展に否定的−官房長官 首相の徳之島入り「視野」=進退論発展に否定的−官房長官 平野博文官房長官は19日午前の記者会見で、政府が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のヘリ部隊移転先として検討している鹿児島県徳之島を鳩山由紀夫首相自身が訪問する可能性について「そういうことも視野に入れながら、政府として説明することは説明し、お願いすることはお願いする」と述べた。 普天間問題が5月末までに決着しなかった場合、首相の進退問題に発展するかどうかに関しては、「わたしはそうは思わない」と否定的な見方を示した。 (2010/04/19-11:45)
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