「日本での船の販売は良くないですね。クルーザーの売れ行きは近年、右肩下がり。ヨットに至っては、ファンが年を取ってヨットをやめる分だけユーザーが純減するという感じです。若年層は全くと言っていいほど海の世界に入ってきません」 静岡県にある大手マリーナの所長のこの言葉どおり、日本のマリンリゾートは今、困難な状況に直面している。ホンダは今年、新型の60馬力級船外機「BF60」、および大型船外機「BF225/200/175」のビッグマイナーモデルを発売したが、国内と海外の販売計画を見るとBF60は国内=250台、海外=5350台、BF225/200/175に至っては海外が3450台に対して国内向けはわずか50台にすぎない。 日本でマリンスポーツが流行らない基本的な背景は、バブル崩壊以降、日本全体がインドア志向になってしまったことだ。バブル期にマリーナ代が高騰したことで、船は高いというイメージが染みつ
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