成長戦略策定会議での菅直人と竹中平蔵の、経済成長の基礎は需要側にあるか供給側にあるかという議論はなかなか興味深い議論であった。ちょっと抽象的かつ単純化され過ぎて中身の掘り下げは不十分であるが、いろいろな勢力が整理されないまま混在する自民党と民主党の二大政党選挙や、あいかわらず55年体制を引きずったネットでもウヨサヨ議論に飽き飽きしていたので、なかなか新鮮である。 菅直人、竹中平蔵ともそれぞれ思惑があったと思う。菅直人の思惑は、民主党の政策も成長戦略であるということを認識させたかったのだろう。子ども手当や高校の無償化といった施策は社会福祉と認識さることが多く、経済成長施策との印象が薄い。社会福祉政策は、社会の怠慢を招くと自由主義者には経済成長の阻害要因とさえ言われるケースも多いので、印象を変える狙いがあったと思われる。 竹中平蔵は、福田政権意向は自民党も民主党も小泉路線から離反し、竹中が是と