●永井一彰氏は、この著書の冒頭で、次のように述べておられる。 「板木と言えば、まっさきに思い浮かぶのはやはり世界遺産に登録されている韓国伽耶山海印寺の八万大蔵経である。ここには一三世紀に彫られたという大蔵経の板木八0000枚が保存されている。」 ●私は、平成16年(2004)9月、文芸評論家の梶木剛氏と海印寺の大蔵経の8万の板木を見学した。8万枚という分量は物凄い。保存は、自然の風に当てるため、常に開放されているという。これだけ膨大な板木を保存する方法は、現在、これが一番だと言っていた。板木の材料は海に漬けて、乾燥させて使ったと言う。学僧が、心をこめて、長時間かけて刻したとも言っていた。この板木で印刷した「般若波羅蜜多心経」をお土産に買ってきた。 ■韓国・海印寺 ■八万大蔵経 ■「般若波羅蜜多心経」