出版状況クロニクル66(2013年10月1日〜10月31日) 『週刊東洋経済』(10/12)が「今、始めなきゃ!就活」特集で、「業界最新天気図一覧」を掲載している。その中で出版業界だけが最低ランクの「大雨」で、そこからの脱出の可能性はまったくないとされ、「市場に構造的な不況要因があり、多くの企業が赤字や減益の状態」とコメントされている。いうなれば、これは出版業界の内側にある経済誌からの、就活対象とすべき業界ではないという宣告と考えるべきだろう。 そのような出版危機を知らしめる、同じく内部での事件が次々と出来している。それらは『週刊朝日』編集長セクハラ事件、『週刊ヤングジャンプ』編集長強盗容疑での逮捕、『女性セブン』におけるパワハラと労使の衝突、秋田書店プレゼント不正とそれをめぐる問題などで、それこそ報道されていないものを含めれば、無数に起きているはずだ。もちろん出版社が聖人君子の集まりと考