インターネット以外はおおよそ減少続く…直近の流れをチェック まずは出版物(あくまでも出版されたもの。つまり紙媒体)の流れ・流通の仕組みだが、概念的には次の通り。 これは今世紀初頭に経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課が「コンテンツ産業政策」の一環としてまとめた【出版産業の現状と課題(PDF)】に掲載されていたもの。現在では数字部分は大きく変動しているが、基本的な流れに変わりはない。今回グラフ化するのは、この「書店」の部分、つまり「取次」と「消費者」の間に挟まっている、小売の「書店」部分の動向。 昨今では電子書籍の流通も進んでいるが、電子書籍でも少なからずは取次を経由しており、一般書籍とさほど変化は見られない(取次を利用した方が、紙媒体の販売時に取次に任せていた作業を自前でやらずに済む。つまり手間が増えない)。直近年度分となる2022年度では電子出版物の市場は6670億円で、これはイン
『大漢和辞典』は、私にとってこの研究の世界に入る大きな原因を作ってくれた辞書だ。13巻にも及ぶ大部の漢和辞書であり、そこに難字が詰め込まれているのであるから、多少の瑕瑾があるのは当然だが、少年の頃には神々しく感じられ、漢字の世界へといざなわれた。今でも、中学生の頃にこれを買った、全部読んだなどという若者に会うと、ついつい声をかけてしまう。 5万字以上が収められた、その威容を誇る辞書には、それぞれの漢字や熟語に数多くの出典が用例文などとともに掲げられている。その中には、膨大な漢籍から適切な例を見付け出してきたものがある一方で、残念ながら時代の制約もあって孫引きされたような箇所もなくはないことが知られている。 ともあれ、いわゆる漢字文化を検討する際には、避けて通ることのできない、東アジア、いや世界共有の一大文化財となっている。中国の研究者も、『大漢和辞典』が引けるようになるために、日本語を学習
古事記はいかに読まれてきたか [著]斎藤英喜 『日本書紀』が宮中で講義され、正史としてよく読まれてきたのに対し、『古事記』は原本が伝わらず、少ない写本もほとんど読む人がいなかった。いや、読みたい人がいても、伊勢神宮では神道系の古書の閲覧を禁じ、天皇すら読むことができず、文書も櫃(ひつ)に入れられ白蛇に護(まも)られていると噂(うわさ)された。それどころか、『古事記』には長年にわたり偽書疑惑があって、賀茂真淵までが後世の作ではないかと疑っていた。 だが今読み比べれば、教科書みたいで味も素っ気もない『日本書紀』よりも、歌謡やドラマやファンタジーにあふれた『古事記』のほうが断然面白い。江戸時代にようやく版本が出てだれでも読めるようになった『古事記』を、京都の本屋で購入した本居宣長も、一読してそう思った。 『源氏物語』を研究して王朝文学のひらがな文章とロマンチシズムに熱中した宣長は、じつは学問オン
神戸アースダイバー(2) 古代の祭祀場・保久良神社 個人的に神戸・阪神間でもっとも興味があったのが保久良(ほくら)神社です。ただ、ちょっとしたハプニングがあり、計2回訪れることになりました。ですので、2回分をひとつの記事にしているのでちょっと写真が多いです。ご了承くださいませ…(汗) ということで神戸市東灘区です。JR摂津本山駅から山の方へ。 古い建物が残っていたりする。 山の上に保久良(ほくら)神社があります。 ん!なんだ? ええっ!通行止め!? どうやら、9月25日のあの大雨の時に土砂崩れがあって昼間は通行できないようです。神社に行くにはかなり遠回りしないといけない。 午後遅めに行った事もあり、だんだん日が落ちてきてちょっと焦ってきた。 約15分ほど歩いた橋の手前。 この公園の中を上がっていきます。 このような道が続き、 こんな道を通らないといけない。ほとんど人がいないのでかなり不安に
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