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2013年2月17日のブックマーク (6件)

  • 悲しき文学研究者 - jun-jun1965の日記

    筒井康隆の『文学部唯野教授』に、文藝評論家でもある英文学者がを出したという話をしていて、聞いていた、著書もないような老教授が、「それは、いくらくらい出したのですか」と訊いて、唯野らが、この人はを出すのに自分がカネを出すと思っているのだ、と思って愕然とする場面があるが、これは今読むと何とも言えない気分になる個所である。 当時はバブル経済期でもあったからこうなるのだが、今では、文藝評論でさえ、おいそれとは出ない。いわんや、文学研究者の研究書などというのは、自費出版でなければ、研究助成金をとって出し、三百部から五百部、うち五十部以上は人買い上げで、もちろん印税なんかなし、というのが普通である。まあ昔だってそうだったかしれないが、文学研究書の売れなさはすさまじいものがある。外国文学のを多数出している水声社(旧・書肆風の薔薇)は、印税なしである。 阪大にいたころだが、さる英文学者が、知人の作

    悲しき文学研究者 - jun-jun1965の日記
  • 時間がない人のための「本」の要約・書評サイト9選【おすすめも紹介】

    の要約サイトや書評サイトは、忙しい人々にとっての内容を短時間で理解できる便利なツールです。これらのサイトは、重要な論点を簡潔にまとめてくれるため、読みたいが時間の制約で読めない場合に特に役立ちます。要約サイトを効率的に使う方法としては、を購入する前に概要をチェックしたり、読んだことのあるの重要ポイントを確認することが挙げられます。記事では、特におすすめの要約サイト3選と書評サイト6選を紹介しています。 【はじめに】の要約サイトの効率的な使いこなし方 の要約サイトはを要約してあるので短時間でそのの内容を理解することができます。 ですが、隙間時間にさっとの要約を見るだけではもったいないです。 要約サイトをご紹介する前に、要約サイトの効率的な使いこなし方をご紹介します。 早くオススメの要約サイトを知りたい場合はこちらをどうぞ \ オススメの要約サイトはこちら 購入する前にじ

    時間がない人のための「本」の要約・書評サイト9選【おすすめも紹介】
  • 遊行七恵の日々是遊行 琳派から日本画へ 和歌のこころ・絵のこころ

  • 飯倉洋一「上田秋成 絆としての文芸」: 雑食系読書記

    すっかり更新をさぼっていた。年末から執筆ラッシュと雑誌のプロデュースの仕事が集中してしまったことが一番大きい。また、じっくり読まないと、とても上っ面だけを論じるだけでは済まされないが幾つか出たこともある。今日ようやく一日をこのだけに費やして精読した。 上田秋成は、小説の名作「雨月物語」の作者として脚光を浴び、その特異な生い立ちと難しい性格に焦点を当てて紹介されることが多い。それは秋成の文業といえばまず「雨月物語」が評価されているからだが、それは近代のものさしから見た秋成とその文学への評価に過ぎず、文人・歌人・学者として、多様な才能と交流をした結果生まれた彼の大半の文業を捨てしまうことになる。 飯倉さんの問題意識はここに集約され、できるだけ秋成の文業の現場とそこ痕跡を丁寧に拾いながら紹介し、「雨月物語」や「春雨物語」についても踏み込んだ解釈をされている。才能のある人間とはどういう人間か。

  • 『上宮聖徳法王帝説』(岩波文庫)旧版と改版 - Cask Strength

    来月刊行予定 → http://www.iwanami.co.jp/topics/annai/annai.pdfpdfファイル直リン) 楽しみですね!今回わざわざとりあげたのは、旧版も話題にしたこと(もう8年近くも前か・・・)があったからです。『上宮聖徳法王帝説』(第三刷)・付正誤表 - Cask Strength 大変読みづらいですし、今にして思えば正誤表を丸ごと転載するのもいけなかったかもしれませんが、とりあえずそのままにしておきます。 ところで、今回の新刊案内では『上宮聖徳法王帝説』の底が何かわからないので、大いに気になっています。旧版は「平子尚氏自筆の上宮聖徳法王帝説【狩谷望之証注・平子尚補校】」でして、狩谷望之(棭斎)と平子尚(鐸嶺)の注釈も文に取り込んだ上で、それを読み下して校注を付すという非常に便利な体裁でした。なので、知恩院の影印やそれを底にした研究書はあるので

    『上宮聖徳法王帝説』(岩波文庫)旧版と改版 - Cask Strength
  • 村上春樹、3年ぶり新作長編を発表へ 4月刊行予定 (シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース

    作家・村上春樹が3年ぶりの新作長編を4月に発表することが明らかになった。16日、大手出版社の文藝春秋が発表した。 村上春樹原作の映画『ノルウェイの森』場面写真 同社は16日、「村上春樹氏 新刊に関するお知らせ」と題した告知をオフィシャルサイトに掲載。現在のところ、新作が書き下ろしであること以外の情報は出ておらず、詳細は順次発表されるという。 村上にとっては2010年の「1Q84 BOOK3」以来、3年ぶりの新作。また、これまで村上は短編集などを文藝春秋から刊行したことはあるものの、長編小説は講談社・新潮社から刊行されており、文藝春秋から長編小説が刊行されるのは今回が初めてとなる。 村上はノーベル文学賞の筆頭候補に挙げられるなど、世界的に知られている小説家。デビュー作の「風の歌を聴け」が小林薫主演で映画化されているほか、2010年には代表作の「ノルウェイの森」がトラン・アン・ユン監督